思い出ごはん一番美味しいミートドリア
思い出ごはん一番美味しいミートドリア
「元気をもらったあの食事とは?」と質問されたら、真っ先に思い浮かぶのが僕は「ミートドリア」です。
どうして、焼肉やお寿司やケーキでなくてミートドリアかというと、子供の頃に通院した日に、頑張ったご褒美として食べていた食事だからです。
僕は先天性十二指腸閉鎖症という病気を持って生まれ、生後3日で手術を受けました。それで終わりではなく、その後も12才になるまで検査をする為に通院していていました。わりと重い病気で、何度も受診する必要があったみたいです。なんとなくそんな事を親から聞きつつ、何度も電車に乗って病院に通いました。
検査は聴診器を身体にあてるだけではなく、注射もあった事を覚えています。まあ、僕にとっては通院するのも注射をされるのも「普通」な事になっていて、通院するのが嫌と思った事はなかったのです。むしろ、通院終わりに寄る喫茶店で食べるミートドリアを食べるのが楽しみだった位。そう出来ていたのは、両親はもちろん、医療現場の方たちのあたたかいやさしさのおかげだと今ではわかります。
そんな事を知ってか知らずか、病院に向かう電車内で本を読みながら僕はいつもその後に食べるこの料理の事を考えてワクワクしていました。
あの時食べていたミートドリア以上の美味しいミートドリアを僕は知りません。
また食べたいな。
思い出ご飯を紹介させていただきました
ミートドリアを食べていた子供時代の経験から、今僕たちは病院でアート作品を展示して癒しの空間を作るホスピタルアート活動をしています。NPO法人として頑張っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?