見出し画像

思い込みが変わったこと

 思い込みが変わったこと

 これまで普通だと感じていたことが変わった経験って生きていたらみんな多々あると思うけど、僕にもあります。その中でも大きかったのは、今自分が取り組むホスピタルアート活動に関するものだ。

 まず初めに「思い込みが変わったこと」として頭に浮かぶのは、「みんなそんなに注射ってしていない」だ。
 これは何かと言うと、僕は先天性の病気を持って生まれ、すぐに手術を受けた後、12歳の誕生日まで通院していたのですが、病院に行く度に検査を受け、注射を打っていたので、「みんなも同じ様に注射を頻繁にされている」と思い込んでいたけど、小学生のある日、実はみんなそんなに注射を受けていない事を知って驚いた事だ。それを知って僕は驚いた。ああ、だから学校でみんなで受ける予防接種の時にイヤがっている人が多かったのか、と納得した。慣れていないとそりゃあイヤだよね。まあでも注射ってすぐに終わるんだけどね。

 そして、思い込みが変わった事として大きかった出来事は、通院を終えてすっかり大人になった時に起きました。
 何かというと「ホスピタルアートが実施されている病院はまだ一部で、日本の病院ではあまり普及していない」という現実を知った事です。この事実を知った時、僕は衝撃を受けた。

 通院していた子供の頃、僕は壁に貼られたアンパンマンの絵に何度となく勇気をもらいました。そして小学生になるといつしか「ほかにも絵とか写真とか誰か病院に貼ってくれないかな」と願うようになったけど、子供なので頑張ってくれている優しく接してくれる医療現場で働く方には言えずに終わっていました。通院を終え、成長するにつれ「病院ではいっぱい絵や写真が飾られるようになっていった」といつしか現場を見ずに、勝手にそうなっているものだとばかりに思っていた自分。

 そんな僕が、ある日現状を知りました。

 一部の病院では実施されるようになっているけど、まだまだ多くの病院では十分でないという現実。

 思い込みが変わった。
 誰かやってくれているだろうと思い込んでいました。そして、あの時期待した「誰か」に今自分がなっている事にも気づきました。

その日から僕たちの病院で海の写真を展示して癒しの空間を作るホスピタルアート活動がスタートしました。
これまでに11ヶ所の病院や施設で実施。最近も兵庫県の県立病院で展示が開始しました。詳しくは↓

思い込みが変わったことについて書きました。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?