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#8 複数の施策を同時展開しすぎてやっちまった話

これは、大手ECサイトで商品マーケティングの仕事をやり始めた頃のおはなし。

そのサイトでかつて売れ筋だった定番商品のリマーケティングを依頼された私は、相手が大手メーカーさんだったこともあり、張り切って複数の施策を提案しました。

そして、実際にそれを実施したところ、売上は右肩上がりで成長し、メーカーの担当者も喜んでくれました。

っと、ここまでは良かったのですが、その後、より効果の高い施策に資金やリソースを集中させたいというお話になり、個別の施策の効果分析をする必要が生じました。

しかし、様々な施策を一緒に実施したことで、同じKPIを持つ施策が複数含まれていたおり、個々の施策の厳密な評価が困難な状況に。。。

結果、メーカーさんが望んでいた「選択と集中」の実現を困難にしてしまいました。

教訓

短期間で実績を出さなければならないケースでは、個別の施策の分析が困難になろうとも、複数の施策を同時に実施した方がより短期間で結果につながる可能性が高いのですが、今回のように個別アクションの分析が必要になる場合は、多少時間がかかっても一つずつ施策を実行し、分析できるように配慮すべきでした。

特にKPI(集客数やCV率)などが重複する施策は、当たり前ですが同時に実施すると個別のアクションの厳密な効果分析はほぼ不可能になってしまいます。

やみくもに施策を実行すればよいわけではないのが、この仕事の難しいところでもあり、面白いところでもあるのですけどね。

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