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”色とりどり”の世界を探して

ある国や地域独特のデザインには、何か理由がある。
伝統的なものはもちろん、安価で買えるお土産にも、ある場所で作られたものからは、そこに暮らす人々の息づかいを感じられる。
それが例えほんの僅かだったとしても、好奇心を持って相対すれば、
どこかに必ず、その息づかいを見つけることができる。

当たり前のことかもしれませんが、そんなことを考えさせられる、
不思議で楽しい本と出会いました。

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今日の一冊⇩
『世界でみつけた これ、なぁに? 』
神林千夏 スペースシャワーブックス 2013年


イランのカシュガイ民族のトラベルバッグ、“コルジン”は、織のパターンの違いによって、遠くからでも家族を見つけることができるそう。(同書120頁を参照)
生活の知恵と言えばそれまでですが、利便性を求める中にも遊び心や美しさを見出す「粋」のようなものは、カシュガイ族に限らず、人間の本能的な営みと言ってよいと思います。
それぞれの国や地域で培われた美意識で形作られ、機能性にも長けたモノが持つ、不思議な魅力。同書では、インテリア スタイリストの作者が世界中で出会った様々なアイテムを”小さなたからもの”としてセレクトし、紹介しています。

ハワイの、フラガールをモチーフにしたダスター
フィンランドの、毛糸で編まれたゆでたまごウォーマー
イギリスの、口髭が乱れないように工夫されたムスタッシュカップ・・・

色とりどりの”小さなたからもの”を目にした時、その時感じる魅力はきっと、目に見えるデザインだけに向けられたものではないと思います。

それが生まれた背景や、自分達とは異なる感性への憧憬、未知なるものへの好奇心、あるいは、奇抜な形や色遣いに不思議と目が離せなくなっていることもあるかもしれません。

日常的に私たちが目にするものは、良くも悪くも慣れ親しんだものです。
余程意識的にならない限り、なかなか目に映るものの由来や背景にまで考えを巡らせることは少ないと思います。それはモノに限らず、食材や、サービスや体験などのコトにも同じことが言えるでしょう。

毎日でなくても、時々は普段当たり前に身近にある物事に対して、「これなぁに?」と考えてみる。そんな習慣を身につければ、きっと世界はもっと鮮やかな様相を私たちに見せてくれるのではないかと思います。

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Akari Miyama
OKUYUKI という屋号のもと今春ライフスタイルコーディネーターとして出発しました*・゚* before>書店 図書館 出版社 日々当たり前に受け入れている物事の背景、そこに潜む課題に少しの関心や好奇心を持ち「知ろうとすること」を大切にするライフスタイルを発信しています!

**思いの丈はこちらの記事に書いております**


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