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徒然日記―不妊夫婦の取り扱い説明書

2023/5/19(金):徒然日記㉒
 勝手気ままな思いを、心のままに書き連ねている金曜日の今日。
 先週は不妊治療のダメージで書けなかったので、久しぶりの徒然日記です。

 実はこれまで知り合いにほとんど知らせずに投稿してきたこのNOTEを、5月からFacebookでもお知らせするようになりました。正直、知り合いの人たちに対して、自分の経験や教育観を本音むき出しで書いている文章を晒すのは、とっても勇気のいることでした。「自分が不妊で悩んでいる」ということ、そして「今も悩みながら不妊治療をしている」ということを、自分を知っている人に対して知らしめるのは、何だかちょっとした恐怖に似た感覚とためらいがありました。
 
 でも、思い切って記事をシェアした結果、読んでくれた友人から「私も実は不妊治療をがんばっている」という旨の連絡をもらいました。
 そのひとつのメッセージだけで、私は「思い切って正解」だと思いました。
 
 私は結婚以来6年半不妊で悩んでいて、今夫婦で不妊治療をがんばっている
 その事実は別に恥じるべきことでも隠すべきことでもないはず…
 でも、周囲にそのがんばっている事実を口にするのはなかなか困難で、不妊であること、治療をしていることを隠している人が多いのも現実だと思います。
 私も、きっと自分の生活背景や夫婦の互いの家庭環境が違ったら、隠していたのではないかと思います。

 私の場合は、「子どもができない」ということを無責任に責められた結果、半分ヤケのような逆切れのような形で
「不妊治療してる!悩んでる!夫婦ともに異常なし!だからもう口出ししないで!」
そんな気持ちで周りに言ってみたら、想像していたよりも優しい世界が広がっていました。
 もしかしたら「聞いてしまったからあの夫婦には気を遣うわ…」なんて思われているかもしれません。
(事実、「変な目で見られるし、相手も困るから言わない方がいい」というアドバイスをされたこともありました)
 
 でも、今こっそりと思っています。
「気を使ってくれる人には有難く気を使ってもらおう。そしてそのことを感謝しよう」
「気を遣うのが嫌な人が距離を置くなら、それも仕方がない」

 先日叔母とランチに行ったときにも叔母は「聞いてもいい?」と不妊治療のことを聞いてくれ、その心づかいが泣きそうなほどに嬉しかったし、私は不妊治療が幸せで聞いて欲しくて仕方がないのです。
 「子どもがいない夫婦だから、こんなメンタルだろう」「子どもがいないから子どもの話はタブーだろう」というカテゴリーによる思い込みでの付き合いではなく、私たちに向き合って話を聞いてくれたこと、とても有難く思いました。

 子どもがいないというと、勝手に気を使われたり思い込みでお説教されたりすることも少なくなく、私はこれまでいろんな思い込みの言葉たちに腹を立て、涙を流し、夫に当たり散らしてきました(夫よ…ほんまごめん)。
 でも、きっとこれは不妊に限ったことではなくて、「自分と違う」と思える立場の人との付き合いであっても同じことが言えるのではないかと思います。
「同性愛者の人って」
「シングルマザーって」
「男って」
「女って」
…自分がカテゴリーイメージで語られたときには
「私はそうじゃない」
と思うのに、理解しにくい相手に対してはついカテゴリーイメージで相手を見て相手の姿そのものが見えなくなってしまう…そんなことはないでしょうか? 
 きっと私自身もそうしてしまっているのではないかと思うのです。
 
 世に溢れた「妊活中の心理を書いた記事」…少なくとも私にとっては、「そんなことないけど?」がいっぱいです。そして同じ不妊治療中の私自身も、半年前の気持ちと今の気持ちは全く違ったりもするものです。「不妊の人には…」的な取説は何の参考にもならないの!
 そう、声を大にして伝えたい!
 だからどうか、不妊治療をがんばっている人と関わる人は、思い込みを捨てて相手の気持ちに耳を傾けてあげて欲しい。

 NOTEで不妊や流産、不妊治療について書くと決めた時から、
「私の経験を見てくれた人が「不妊治療」をしている人の見方を少し変えてもらえたらいいな」
「一度は流産で死にたい思いになった私でも、今元気に幸せに治療をがんばっている!という姿をお伝えすることで、不妊に悩む人が少し先を見てくれたらいいな」
…そんな大それたことを思って覚悟を決めて、自分の黒い本音を晒しています。

 これからも私たち夫婦の綱渡りのような夫婦関係と、いつか我が子に会えるための幸せな努力を見守っていただけたらいいな…♡
 そんな風に思いながら、来週からも腹くくって書いていきます!
 どんな人生を歩む人も幸せでありますように…

 …最後は何だか、話が壮大になっちゃいました。

今日はここまで!
素敵な週末を✨
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