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他人と縁を結ぶということ―里親を支える支援

2023/4/12(水):特別養子縁組⑲
 今日も見に来て下さってありがとうございます。
 今日も特別養子縁組について考えていきたいと思います。
 一緒に考えていただけると嬉しいです。

 今日考えるのは里親に対する支援制度の形について。
 どのような支援のシステムがあるのかを知っているだけで、養親・子どもの心が救われたり、子どもの成長により良い選択ができたりするのではないかと思います。
 (もちろん支援を知っているのが武器になるのは、一般的な子育てにも同様のことが言えますね)

レスパイトケア
 里親家庭が一時的な休息をとるために、乳児院、児童養護施設、又はほかの里親に子どもを預け、養育する。

ショートステイ
 病気や仕事などの一時的に子育てができないやむを得ない事情の場合に、児童養護施設等で預かる制度。

保育所利用
 里親の就労等により、里親が養育に欠けた状態になった場合に、「子どもの最善の利益」という観点から、保育所に入所することが可能。
 ただし、その里親に継続的に委託をすることが適切だと判断された場合。(保育料は免除される)

児童発達支援の利用
 子どもに発達障害が認められた場合には、専門の発達支援施設を利用し、療育・訓練を受けることができる。

 以前の投稿にも書いてきたように、里親や養子縁組という制度は社会で守るべき子どもを、「社会の窓口の一つ」としての里親が守るというシステムです。
 つまり里親の悩みに対しては、個人で背負わずに社会でバックアップして解決していくのが「当たり前」であり、子どもの成長に関する困りごとをきっちりと相談して解決に導き、子どもの人生をより良いものに築いていく責任を里親が担っているのです。
 
 ただ、この「困りごと」を社会や専門家に伝えるのは、きっと結構難しいこと。
 「相談する」=「里親として向いていないと判断されるかも?」「きちんと子育てできていないと思われる」「委託解除されてしまうかも…」
なんて思い込みや不安から、相談できずに一人で抱え込んでしまう里親さんは少なくないようです。
 
 正直私も「相談できない気がする…」という心配があり、ガイダンスの時に聞いてみると「相談してくれる、弱さや迷いを出せる方の方が監護期間は短い傾向にある」ということでした。
 子育てにおいて悩みや迷いは生じて当たり前のもの…里親ともなればその悩みは特有のものであったり、同じ事象でも意味合いが違って見えてしまったりもするものなのではないかと思います。

 悩みや不安、衝突はあるものとして捉え、「自分がどう見られるか?」ではなく「どう解決すれば我が子により良いのか?」の視点で周囲を巻き込んで子育てをしていく強さを持つことが里親には大切なのではないでしょうか?

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。

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