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正社員経験者エンジニアの採用対象が居なすぎて受け入れ緩和が進むフリーランス

正社員の経験者エンジニアが高騰しています。市場に居ない正社員の代わりにと白羽の矢が立つのがフリーランスなのですが、こちらも良い人は既存契約企業に囲い込まれていて中々出てきません。

そんな中、どんどん働き方が緩和されているというのが今回のお話です。

リモートワークについてはほぼ解禁状態

各社さんとお話をしていると正社員はフル出社、もしくはたまにオフラインで集合するような企業であっても、フリーランスはフルリモート可能という会社さんは多く見られるようになって来ました。

フリーランスエージェントの皆さんもコロナ禍前は「フルリモートはOKだったりしますか?」と質問されていましたが、今では「フルリモートですよね?」と念押しの確認をすることが一般的になってきました。

週3-4日の受け入れも止む無し

大手のフリーランスエージェントさんとお話をしていると週3-4日希望のフリーランスが多く集まるため、その条件受け入れ可能な企業を集中的に開拓しているとのことです。

課題としてはコミュニケーション量があります。曜日固定だとお休みの日の相談事がうまく行かないケースもあります。同じプロジェクトにアサインされた人同士であっても、すれ違いが基本になってくると改善提案やフィードバックも面倒になってきます。また、顧客とのコミュニケーションが求められるタイプのクライアントワークであれば即日キャッチアップできる方が好ましい局面があります。ご本人様と要相談ではありますが稼働曜日ではなく稼働時間を調整し、半日*週5稼働で合計0.5人月などという決着も有効に思われます。

条件付きで広がる時差の少ない海外からの稼働

時差が少ない場合は割と許容されるようになってきました。海外住みの場合、法律が変わるため情報セキュリティや労務管理が課題になりますが、別途覚書を締結して対応するケースも耳にするようになりました。

時差が大きな海外からの稼働

リモートワークも認めた、週3もやむなし、近隣諸国も許可した、それでも業務委託が居ないとなると出てこられるのが異なるタイムゾーンの人材です。日付変更線を越えても良いとなるとご紹介いただけることがあります。

海外企業などで耳にするパターンとして、異なるタイムゾーンに開発拠点を構え、3か所で24時間体勢で開発に着手している企業の話を耳にすることがありますが、そこまで仰々しい体制を組むわけではないので二の足を踏む企業はあります。地球の裏側などになってくると、いつミーティングをすれば良いのか分からなくなってきます。パワーバランスと歩み寄りの世界です。認識を揃えるためのコミュニケーションコストが払えないとなると認識の齟齬が起きにくい軽微な業務のみ依頼するという事態になったりもします。

旅をしながら仕事をしたいというモチベーションでフリーランスになった方の中には、海外生活にシフトする機会を窺っているというお話も耳にするようになりました。タスクの分解、マネージメント、統合に課題がありますが、そこに挑戦をすると選択肢が増える可能性があります。

正社員への影響が気になる

業務委託の方々と正社員の方々の労働条件が類するものであれば問題にならないのですが、前述したように正社員は出社するが業務委託はリモートワーク可能という会社さんもあります。最初から海外在住・海外からの稼働を想定して契約締結した業務委託に対し、正社員が海外でワーケーションをしたいとなると出張でない限りは許可が降りないというケースも耳にしました。

私自身のマネージメント経験にもあるのですが、業務委託の方が自由度が高く見えたり、納得の行かない正社員評価などが行われるとカジュアルに転職したり、業務委託になったりします。

どうしても採用シーンばかりが加熱してしまいがちですが、今居る社員のモチベーションを率先して削ぎに行ってないかは注意が必要です。

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