NIKKOR 35mm F2D/#198
Nikonといえばレンズと言われるほど、フィルム時代からその光学設計には絶大な信頼がありました。フィルムカメラも技術進歩と共に、AEモード、AF、自動巻き上げ、高速シャッターなど進化を遂げました。今回のレンズはAFが使える35mm単焦点レンズです。Nikon F6を購入した際に併せて購入。フィルムカメラだけでなくデジタル一眼でも使えるため重宝しています。
手のひらサイズのコンパクトさでありながらも、約205gと軽量で描写も良いため普段使いから欠かせない1本になりました。
35mmは標準域と呼ばれ50mmと35mmで好みが分かれる領域です。35mmはぼんやり全体を眺めている時の視野に近いとされます。その場の空気感を含めて撮りたい場合にベストマッチなレンズ。解放絞りのF2は近距離では滑らかにボケて中〜遠距離ではピント面からシャープに写し出し、程よいコントラスト表現となります。
AF機能を持たないNinonフィルムカメラでも使えるように絞りリングがあります。当然ながらマニュアルでフォーカシングしF値もリングを回して調整できます。デジタル制御のフィルムカメラやデジタル一眼の場合は、絞りリングを固定しカメラ側のダイヤルでF値をコントロールします。
現行のレンズも良いですか、一昔のレンズは柔らかな描写を安く楽しめるため選択肢のひとつとして頭の隅に置いていただけると幸いです。それでは作例をどうぞ。
改めて見るとデジタルもフィルムも柔らかな質感と解像感を併せ持っていることが分かります。軽くてコンパクトであるため持ち運びや撮影時の負担が少なく楽しみながら撮影できます。フィルムカメラで使っていたレンズをデジタルでも使える。Nikonだからこそできる楽しみ方です。
Nikonユーザーで35mm単焦点を悩まれている場合は、選択肢の候補としてこのレンズが浮かぶことを祈っています。最後までご覧いただきありがとうございました。
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