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食を考える~食べチョク使ってみた~

 もうすぐ3か月の育休が終わる。育休中はずっと、自炊をしているが、たまには家で贅沢をしようと思って、話題の”食べチョク”を使ってみた。使ってみた結果、生産者に寄り添う”食べチョク”を応援したくなったのと「食」について考えるきっかけになった。まずは、食べチョクの良かった点を3つ挙げると①食材の質②リッチなコミュニケーション③地域性。

①食材の質:魚や肉など、今まで7回購入させてもらったが、私的には全て満足のいく品質だった。会社のビジョン「生産者のこだわりが正当に評価される世界へ」にも表れているが、しっかり生産者のこだわりを感じることができるものばかりだった。どうやって生産者さんを選んでいるのか気になる。

②リッチなコミュニケーション:メッセージで簡単に生産者さんとやり取りができる点が良かった。例えば、ある生産者さんにお祝いの品として送ることが可能か聞いてみると、すぐに返事がきて、実際にどんな感じで熨斗や包装されるかまで写真付きで教えてくれた。また、別の生産者さんから自宅用にカニを購入した際には、配送の時間指定を午前中にすると2日間かかるが、午後にすれば1日でつくので新鮮ですということで、配送時間の変更を薦めてくれた。わざわざ最善の鮮度で届くようにと配慮してもらえたことが嬉しかった。スーパーのようなリアルな場では存在しなかったコミュニケーションをネット上で生み出している。生産者さんとの繋がりを感じることができて、応援したい気持ちになった。

③地域性:コロナでstay homeしていることもあるが、全国のおいしいものを家族で選ぶのは、旅行の計画を立てるように純粋に楽しい。また、家での食事にイベント感が出て、家族で楽しむことができた。

 今回、食に対して思ったことは、食の善し悪しに正解はないということ。例えば、絵画の展示で、絵の評価が点数化されないように、食もその人の好みによるもので、点数化するべきではないと思う。ある人は有名なアーティストの作品が好きかもしれないが、ある人にはアーティストの絵より子供が描いた絵の方が価値あるものかれない。味はその人の好みによるものだから、もっと食材や料理を探索して五感で感じた自分の好きを追及していくと楽しいはず。家での食事が無意識的なルーティンワークみたいなものになるのはもったいない。

 また、食の背景にあるストーリーがもっと消費の一部になればいいなと思う。どんな風に生産者がこだわっているか、生産者の想いに共感できるかというのは、ファンになる要素のひとつ。普段の消費ではコスト・利便性・効率を重視しがちだが、生産者を応援したいや好きという感情依存の消費やお金とモノの交換からはみ出した贈与感のある消費というのは、なんか気持ちがいい。これは食に限らずだが、何にお金を使うかということは、改めて考えさせられた。

 そして最終的に思ったことは、誰かのために本気で頑張っている起業家やその社員の方々は、なんかステキで応援したくなるということだ。

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