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企業内研修のつくりかたやり方考え方⑦

部下に興味がない?

会社によってかなり異なるかもしれないのですが、ある会社では管理職が部下の方にほとんど興味を持たないところがありました。部下がどんな研修を受けてきたのか知らない、どんな研修を受けるのか、受けたのか興味がない。研修そのものに価値を見出していなかった、忙しすぎて部下に興味を持つ余裕がない、など様々な理由があるのですが、いずれの場合も部下はただの「駒」扱いです。「人財育成」は管理職の最大の役割の一つと口では言いながら、これではとてもその役割は果たせないでしょう。ホワイト企業でも辞める若手が多いことの理由(成長できない、よそで通用しない人間になってしまう)にも直結しそうです。
管理職にまず研修に参加してもらい、「研修の価値」を感じてもらう必要があります。さらに私は管理職研修では「部下も研修に参加している。戻ってきたら4つの質問をしてください」と言ってきました。どんな内容だったか、他の参加者はだれか、その人は何をしている人か、それらの情報の中で自分の仕事に活かせるところ・応用できるところはないか、です。最初のうちは答えがちゃんとは返ってこないかもしれませんが、訊き続けることが重要です。そうすると部下の中で「上司から訊かれる」という認識ができますから、研修への参画度や吸収度が変わってくるんです。加えて考えて答えねばなりません。すると徐々に答えが返ってくるようになるんです。考えるようになってくる。こういったことの積み重ねが「育成」なのではないでしょうか。繰り返しになりますが「研修の価値を認識する」「それを通じて部下に興味を持ってもらう(アクションを起こしてもらう)ことも管理職から研修に出るべき、の理由になると考えられます。

写真は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。素敵な写真です。ありがとうございます。

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