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企業内研修のつくりかたやり方考え方⑧

ドラッグスストアでの経験では

今まで書いてきたことを基に、私がつい最近お手伝いしたドラッグスストアに当てはめて考えてみると、学習機会をまず持っていただくとよいのは、一に店長、二にエリアマネージャー(AM)だと考えます。店長はいうなれば一国一城の主ですが、特に昨今は若い人がなるケースが多い。場合によっては入社2年目で(つまり社会人になって2年目で)店長なんて言う人も出てきています。基本この人がお店の日常を切り盛りしなくてはならない。お店ではいろんなことが起こります。本部からはいろんな指示が飛んでくる。場合によってはクレームもある。想定外の出来事も多々起こる。従業員の中にはパートさん、アルバイトさんがいる。というかこの人たちに主力で動いてもらわなければならない。パートさんの中にはキャリア・経験が豊富な人がごろごろいます。そんな中へろくに教育も受けずに「店長」という肩書だけ渡されて乗り込んでいってそっぽを向かれる、つぶれてしまう人は少なくありません。残念なことにまじめな人ほどそうなってしまう。直属の上長はAMになるわけですが、AMは毎日店に来てくれるわけではなかったりするし、来ても様々なチェック業務に忙殺されたり、近頃は人員不足を補うために回ったお店でレジに入って一日がそのお店で終わってしまう、なんていうことも。
これらの状況は、良い悪いはともかく、現状なんともしようがない部分があります。でもだからこそ、限られた時間で何を優先順位を高く考えどうすればよいか、を学習しておかないとお店が回らない、優秀な人・まじめな人から辞めていく、従業員がついてこない、ということが起こってくるのではないでしょうか。一店一店の売り上げの総和が会社全体の売上という単純な話からしても、まずは店長・AMに学習機会をあげてほしいと思います。

写真は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。素敵な写真です。ありがとうございます。

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