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独立のための⑩:事業計画書をつくる~生産費を計算する前編~

みなさまこんにちは。
前回は収穫、定植、播種を逆算して栽培計画を立てました。今回はネギ栽培にかかる生産費を求めてそこから何月にどれくらいの生産費が必要になるのか計算していきましょう。

①5年後の売上と所得を決める
②ネギの相場、単収、収穫時期を調べる
③ネギをどれくらい売れば①の売上を達成できるのか計算する
④どのくらいの面積をやればよいのか計算する
⑤作付け計画を作成する
⑥施肥設計をする
⑦どれくらいの経費が掛かるのかを計算する
⑧5年目の事業計画を月単位で試算する
⑨所得が①で設定したものになるように調整する
⑩最初に必要な農機類を整理する
⑪1年目から4年目のストーリーを作る
⑫1年目から4年目の経費を計算する
⑬1年目から5年目までのキャッシュフローを試算する

ではさっそく生産にかかる費用を考えていきましょう。
これを考える際に私が行ったことはどのタイミングで何を使うのかをジャンル分けすることです。
野菜栽培は大きく分けて圃場準備期、育苗期、生育期、収穫・出荷期に分けられます。このそれぞれの段階で何を使うのかリストアップしていきます。

圃場準備期
・肥料

育苗期
・種子
・チェーンポット(CP303)
・培土
・殺虫剤

生育期
・殺虫剤
・殺菌剤
・液肥
・肥料

収穫・出荷期
・出荷用段ボールor出荷用袋

ざっとこんな感じでしょうか。
ここからさらに各項目ごとに細かく見ていきましょう。

圃場準備期

まずはここから考えていきましょう。
前回ですでに何の肥料をどれくらい使用するか計算しました。
それをもとに表を作っていきましょう。

とりあえず前回のおさらいで基肥には以下の資材を使用することとしていました。

草木堆肥・・・200ℓ
モンモリロナイト鉱物・・・100kg
ク溶性Mg・・・40kg
豚糞・・・2t
硫安・・・50kg
※すべて10aあたりの使用量

です。では、私が具体的にどこの何の資材を使用するか当てはめていきます。

草木堆肥→ハイブリットORG(京都農販) 550円/40L 楽天市場
モンモリロナイト鉱物→地力薬師(京都農販) 2,382円/20kg 楽天市場
ク溶性Mg→スパークマグ(京都農販) 2,042円/15kg 楽天市場
豚糞→完熟豚糞(地元養豚農家)0円/t
硫安→硫安(カインズ) 1180円/20kg 

を使用します。
京都農販が多いのは現在栽培している農場では京都農販の資材を使用しており効果を感じているのと使い慣れているからです。

ではこれをもとに表にしていきます。
項目は商品名、入り数(kg,ℓ/袋)、単価(円/袋)、使用量(袋/10a)、
使用量(袋/a)、費用(円/10a)、費用(円/a)に設定します。

ざっとこんな感じになります。
10aあたりの基肥代は22,715円になりました。

育苗期

次に育苗にかかる費用を計算しましょう。
育苗にかかる費用は次のこれらです。

・種子
・チェーンポット(CP303)
・培土
・殺虫剤

これを実際の商品と照らし合わせていきましょう。

種子→夏扇パワーコート6000粒(サカタのタネ) 6,380円/袋 楽天市場
チェーンポット→CP303(日本甜菜製糖) 24,000円/150冊  楽天市場
培土→特注種まき培土(ホーネンアグリ) 1150円/40L
殺虫剤→アルバリン顆粒水溶剤 4135円/500g 楽天市場

以上になります。培土に関しては今までお付き合いがありました会社の培土を引き続き使用させてもらいます。

これを先ほどの肥料同様に表にしていきます。

このような感じになります。
10aあたりの育苗費は37,559円になります。

備考欄には苗1枚あたりにどれくらいの資材を使用するのかを書き入れました。この項目はインターネットや種苗会社に電話するなどして情報を収集しましょう。

なかなか長くなってきたので今回は2部構成にします!
それでは皆様さようなら

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