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そもそも、薬膳ってなに?【ききたい#001】

おはようございます。ごきげんな明日の私をみつける場所、maison de megriのmagです。
今日は「漢方薬剤師にききたい!」シリーズ。
あの頃の私に知ってほしいことがたくさんある。magの質問に、今日はタケウチアツコがこたえます。

今日のききたい 「そもそも薬膳ってなに?」

そもそも、「薬膳」ってなに?体によさそうなイメージはあるけど…中国のやつ?(ざっくり)
薬膳の食材ってスーパーには売ってないよね、どこで買えばいい?それこそ漢方薬局…?っていうか私一人暮らしなんやけど薬膳とかできるんか?言いにくいんだけれど…謎の実とか入っていておいしくなさそーー!
(質問者:あの頃のmag、PMSに悩む20代女性)

漢方薬剤師がこたえます

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漢方養生コンシェルジュ 漢方薬剤師のタケウチアツコです。
薬膳、聞いたことあるけど、難しそう、うーん、試してみたい気もするけどハードル高いわあ、、なんて思っている方も多いのでは?今日はこんな人には薬膳がオススメですよーというお話をします。

生活が不規則で外食の多い人こそ薬膳がおすすめ

・薬膳とか食養生って「ザ・ていねいな暮し」って感じで私とはきっと別世界だわと思った人。
・毎日仕事や家事などやること多すぎて、食事も外食多いし、生活不規則やし、食事もアルコールも我慢しないといけないなんて、私にはムリムリ!と思った人。
料理は苦手なんです。時間をかけて煮込むとか、いろんな食材を用意するのも大変だから自炊はできるだけやりたくない人。
・だるさやめまい、不眠やイライラ、鎮痛薬が手放せない生理痛、などの不調をごまかしながら頑張ってしまう人。
・どこかで罪悪感を覚えながら、空腹を満たすために夜遅い食事をついしてしまい、翌朝、ギリギリまで寝ていたい、食欲わかないから、朝食抜きで家を飛び出すなんてことがザラにある人。

そんな人にこそ「薬膳」はおすすめなんです。

カフェやコンビニでも薬膳できる

薬膳って中華料理でも、朝鮮ニンジンみたいなマニアックな特別な生薬を使った食事でも、苦い、まずい食事でもないんです。

薬膳は、キッチンでの調理法ではなく、あなたのいまの体の状態に合わせた食材や調理方法を「選ぶ」ことなんです。

忙しくて自炊をする時間がなくても、例えばコンビニやカフェで少しだけ自分の体調を意識して、選ぶだけでも立派な薬膳。

例えば、
・ちょっと気持ちがイライラするからコンビニで今日はグレープフルーツジュースを選んでみる。とか
・ランチに行く時間ないくらい今日は仕事が立て込んでるから、デスクで食べるお昼を選ぶ時、菓子パンではなくて鮭のおにぎり(とインスタント味噌汁もあればなおヨシ!)にする。とか
・今日は外食!やったーお寿司!そんな時でも体の調子をちょっと考えて、生姜やシソの薬味を残さず食べる!赤だしや茶碗蒸しもあればオーダー。食後はあたたかいほうじ茶でほっこり
なんてのも薬膳なのです。

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薬膳とはなんぞや

中医学(中国の伝統医学)では昔から「医食同源」=食事で体調を整える、という考え方があります。食材1つ1つには体に及ぼす作用(温める冷やすを分けた「五性」、味を五種類に分類した「五味」のこと。詳しくはまた今度)があり、季節や体調、体質に合わせてそれらを日々の食事取り入れることで体の不調を改善できる、というのが薬膳です。体が冷えていたら温める作用の食材を。逆に体に熱がこもっていたら余分な熱を覚ます食材、体の中がうまく巡っていなかったら巡らせてくれる食材をとる。調理をすることが薬膳なのではなく、いまの自分の体を観察して、食材を選ぶことが薬膳なのです。

どんな人でも薬膳できます

外食でもOK 
スーパーの食材でOK
コンビニの缶詰でもお惣菜、お弁当でもOK
毎日料理しない人でもOK

どんなに忙しくても、どんなにズボラな人でも薬膳できます。

食事は毎日のこと。自分の体は自分の食べたものでできています。日々の食事の積み重ねが明日の、5年後、10年後のあなたを作ります。

難しく考えないで。maison de maigriでは、「ゆるく」「楽しく」「美味しく」元気で美しくなれる薬膳のアイデアをご案内していきますので、お楽しみに。

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