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育ちがいいオンナに見える最強の服

発売当初から、タイトルが気になっていた本がある。

『「育ちのいい人」だけが知っていること』という本だ。

あったようでなかった「育ちのいい」という視点。

かつては多くの人が「育ちがいい」というのは、育った環境がいいと捉えていたところがあると思うけど、育った環境がいいというのは「しつけがきちんとされてきた」という意味であって、もし小さな頃にしつけがされていなかったとしても、大人になってからでも「自分をしつける」ことはできると思える本だと思った。


これまで私は、ファッションイラストレーターとして多くの女性にイラスト上でスタイリングを描いたり、ワークショップなどで女性たちに接してきたけれど、確かに「育ちのいい人」というのは、ひとめで分かるようなところがある。

その理由の多くは、ふるまいに「品がある」からだ。

初対面でも、こちらの目を見て礼儀正しく挨拶してくれたり、背筋をのばして座って、微笑み頷きながら話を聞いてくれたり。そして皆一様に言葉使いが丁寧だった。

品がある女性は、それだけで美しくみえるもので、ついつい観察してしまうのが女性観察オタクのサガ。


「親御さんにきちんとしつけられたのかな」

「上品なふるまいやマナーを学んできたのかな」


などと思った。


さらに「育ちがいい」「品がある」と思った女性の外見面である。ファッションは「オーバルネックで膝丈のフィット&フレアワンピース」を着ている人が多かった。

偶然だろうか? いや、違う。

「育ちがいい人」ならではの感性で、フィット&フレアワンピースを着ようとする何かが「フィット&フレア」という形には潜んでいるのだ。

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ここで「フィット&フレア」というラインを改めておさらいすると、

「からだの線にぴったり合ったラインに、広がって揺れるようなラインを付加したもの。上半身はからだにぴったり合わせ、スカートは裾 (すそ) が広がるスタイル」

とあった。

つまりは、女らしさを上半身で醸し出したなら、それ以上オンナは前に出ささずしてスカート部分はふんわりとした膝丈にし、愛らしさと上品さを演出する。

それがフィット&フレアというラインだ。

そういえば私が思う「育ちのいい人」のふるまいとして「女性らしさはあるけど、でしゃばりすぎていない」という特徴があると思ってきた。そうだ、フィット&フレアというラインは、まさに「女性らしさはあるけど、でしゃばりすぎていないオンナ」を象徴しているかのような形ではないか!

「彼のご両親へのご挨拶時にはフィット&フレアワンピースを着よう」ともすすめてきたけど、このワンピースには「しつけがきちんとされていて、マナーを学んだような女性」に見える力もある。

つまり「育ちがいいオンナに見える最強の服」とも言えるのが、フィット&フレアワンピースなのだ。

あなたももし「育ちがいい人」になりたいとしたら、フィット&フレアに目を向けてみてはどうだろう。

柴崎マイ

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