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休日を休日と教えてくれるのが実家である。

久々に、というほどではないが3連休なので実家に帰省している。

とはいえ、予定は1日しか入っていないので往復8000円かけてその1日遊ぶために帰省している。

コスパ悪そうだが、数少ない友人たちと8000円で遊べるなんていい時代であると思う。

そんなこんな、朝起きて冷蔵庫から野菜生活を取り出し、パンをかじりながらふと思う。

『あ、実家いたときって朝御飯食べてたな』

と。

普段私は朝御飯はたべず、コーヒーに豆乳をまぜて飲みヤクルトを飲むのが日課になっている。

2年程度の一人暮らし生活のルーティングを差し置いて、実家に帰ると体が自然に当時のルーティングをしているのになんともいえない感覚を覚えた。

そして、結構実家に戻っても家に自分以外いない時間は多い。

そんなときは大抵、リビングのTVでバンドのライブ等をYouTubeを垂れ流し、持ってきた本やスマホをソファーで眺めている。

堕落してんなぁーこれは浪人するわな。というくらいなにもする気がおきない。

一人暮らししている家にいるときは、実際なにかやれているかは置いておき、何かしないと気がすまない。

この日はこれをしたな!となにか進捗か結果を残さないと罪悪感にさいなまれる。

あー今日もなにもできなかった。。に押し潰されそうになる土日はそう少なくない。

しかし、実家にいるときはそれしかできない。
なにも持ってないし、ギターもなければ車もチャリもない。

勉強するにしても参考書を持ってきてもいない。

英語の勉強本は持ってきてはいるが、学生でもないので切羽詰まってやるものでもないため実家に帰って来てやる気なんておきない。

ただ、小学生、中学生、高校生、と浪人、大学時代考えてみたら大体私はなにもしてなかった気がする。

実家ってそういうところなんだろうか。

何かしないと気がすまないとなり始めたのは社会人になってからだ。

大学のときはサークルや遊び、バイトに一番プライオリティーが低くなってしまっていた学業であまり休日という休日がなかった気がするが、なにもない日はギターを弾くか同じように音楽を流しながら本やスマホを眺めていた気がする。

あ、でもdiyとかはしてたから片鱗はあったのかもしれない。

社会人になって、『時間は無限じゃないし、ライフステージは確実に墓石に近づいている』

という事を強くおもうようになったのか、『人生って一度きりやんな?!』と自問自答し『普通におわっていいのか?!』『幸せってなんだっけ?』『生まれたからには傷跡をのこしたい』などと色々考えるようになって休日なにもしないということにストレスを覚えるようになってしまった。

下手すると仕事のときより休日のが気を張っている気がする。

とはいえ、小学生のころから
『自分という存在を大なり小なり残して死にたい』という漠然とした夢があり、小2で絵のうまい女の子が隣の席になったときは

『自分にしか書けない漫画を書きたい!』

と思い、

お笑い好きの友人宅でお笑いのビデオをみせられては

『お笑いで人を笑わせたい!』

と思い、

テニスにはまってた時期は

『自分だけのスタイルを確立して、錦織みたいな唯一無二のプレイヤーになりたい』

と漠然と『自分にしかできないなにかを世の中に残して死にたい』だけがあった。

それが最終的に音楽という趣味に行き着き『自分の感情や経験、その時のなにかを曲にして自分にしか表現できないものを作りたい!』に変わったのであった。

この漠然とした夢はむずかしい。向かう場所がわからないからだ。

とはいえ、最近気づいたのは自分は

『本能的には競争に勝ちたいという相対評価』を受けたい
のに対し、

『目指してる場所は絶対評価』というところだ。

これは会社やsnsにほんとに向いていないと感じる。

SNSに関しては、
自分の表現したものを誰か知ってる同じ匂いのする人に受け取って欲しい。=絶対評価

を自分は求めているはずなのに、snsというのはいいねや再生回数、反応、フォロワーという他人と比べやすい指標=相対評価でみれてしまう。

これがストレスになりつつあるなぁーなんて思ったりする。
けど、一人でバンドの真似事をしている私がこの自己表現を発表する場はSNSでしかないのでなんとかいい方法を模索しなければ、、と思っている。

とまぁ話は逸れたが、この漠然とした夢や、ああいうことできるようになりたい、こういう勉強しんとなぁー時間に限りはあるしーなんてのが私の辞書の『休日』の説明文を破りとってしまっていたのかもしれない。

ただ、実家に帰りリビングでTVから爆音のミッシェルガンエレファントのライブを垂れ流し、ソファーに寝転がりながら好きな本を読んでいても罪悪感を感じない。

あーこれが休日かー

休日を休日と教えてくれるのが実家である。

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