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‪⿻‬この曲記念日‪⿻1810.6.8

この日はドイツの作曲家ロベルト・シューマンの誕生日です!

ロベルト・アレクサンダー・シューマン(1810-1856)
幻想曲 ハ長調 Op.17 1楽章

いやーやっぱり、お誕生日をお祝いするのがいいですね。没年月日ばかりご紹介しがちですが、やっぱり誕生日は良いなぁ。(なんのこっちゃ)

さて、ドイツ・ロマン派を語る上で絶対に外せない作曲家の一人、ロベルト・シューマンがいよいよ登場です。
ブラームス(5/7)、クララ・シューマン(5/20)の時も度々名が上がってきたロベルト・シューマン。
語ると奥(闇?沼?)が深すぎて戻って来れなくなる自信しかないので、あまり語りすぎないようにします。

ロベルトは幅広く様々な形態の作品を作りましたが、ピアノ曲や歌曲の評価が特に高い作曲家です。
彼の作品の大きな特徴として、「文学作品と絡めたものが多いこと」がありますが、これは彼の父アウグスト・シューマンが文学者であり、雑誌などの編集者でもあり、なにより書店を家業としていたことが関係しています。
音楽を志しながら、文学に関わる手伝いをしていたことが後のロベルトの作曲活動に影響を及ぼしていくのです。

詩や物語を題材にした器楽曲や声楽曲を書くのはもちろん、
彼の中に生まれたフロレスタンとオイゼビウスという空想の人物に彼の代わりに語らせたり、その二人を巡る音楽を作るなど、空想家な面も覗かせました。
また、新音楽時報というロベルト自身が創刊した雑誌では、音楽の論評や演奏会の批評をしたり、新たな才能を見出したりという執筆活動もしました。(その中にもフロレスタンとオイゼビウスという設定が出現することも。)

クララと恋に堕ち、裁判の末に結婚を勝ち得たふたりの間には7人の子どもたちが生まれ、幸せなはずでした。
しかし、最終的に彼は精神を病み、ライン川に投身自殺未遂。その後体調を崩したロベルトは床に臥したまま亡くなっていきます。

理解し難い、簡単に言って仕舞えば変わり者だったロベルトですが、私はどこか感情を共有せざるを得ない感覚に囚われます。
誰よりも感情的でありながら、誰よりも客観的であったロベルト。彼の作品もまた、独特なのに理に適っている不思議な魅力があります。

さあ、ふわぁっと彼について表現してみましたがどうでしょうか。ロベルト・シューマンに対してのイメージや想いはそれぞれ異なるものがあると思います。今の私の捉え方はこんな感じ。(逃)

今回選んだ幻想曲はまさにクララとロベルトが父親と結婚を裁判で争う時期。
この曲のことを、ロベルトはクララに「おそらく私がこれまで書いたものの中でもっとも情熱的で、君のための悲歌だ」と語っています。

stand.fmでは今回ご紹介した曲を演奏しています。
お楽しみに!

ご覧いただきありがとうございました ᷇࿀ ᷆

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