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第547話 『いいかい、タケルくん』【タブー編】プロローグ

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今日の記事は、kindle出版する『いいかい、タケルくん』
サブタイトル、
『ブサイクで21年間彼女ナシの僕が「彼女なんて簡単にできる!」と、そう言い切れる理由』の、初稿です。

ここに初稿を書き、推敲して、専用ブログサイトへ、
そして、対話形式に加筆修正してkindle出版します。

以下、【タブー編】プロローグ です。


◆あの時のことを、今でも僕はもの凄く後悔している

僕は23歳でした。
僕に、「好意がある」「気になる」と、そう言ってくれた美女と出会いました。

かなりの美女でした。

会社に新たに入ってきて、少し経った新人です。
新人とは言っても、僕もまだ23歳でしたので、ほぼ同世代でした。

そのナナちゃんは最初、僕にではなく周りに、「じょーじさんが好み」って言ったのです。
イケメンの友達が「おまえのことがタイプなんだって」と、伝言してくれました。

僕は、そのイケメンの友達が、僕をからかっているのだと思いました。
そうとしか思えませんでした。
真に受ける僕の反応を見て、笑いモノにするのだろうと、そう思ったのです。

でも、どうやら本気で教えてくれているようでした。
でもでも、にわかには信じられません。


2~3日後。直接ナナちゃんから、

「チャゲ&ASKA、好きなんですか?」

と話しかけられました。

そうだと言うと、

「私も好きなんです。今度アルバムをダビングして持ってきます」

って言うんです。


こういうとき、こじらせたことのない男子には理解できないのでしょうが、以下の記憶は事実です。フィクションではありません。

思考がフワフワして、なんか脳にうっすらともやがかかった感じで、地に足がついていない状態が、ず~っと続くのです。

ダビングしてくれたカセットテープを、メッセージを添えて渡してくれました。

車の中で、ず~っと聴いています。

タイトルも、曲名も、すべて手書きで書いてくれています。
きれいな文字です。
真面目な性格が文字に出ている感じでした。

メッセージも読みました。
「私は、この曲が特に好きです」とか「歌詞の、ここがイイと思うんです」とか、そんなことが書いてありました。

でも僕は、脳内に靄がかかったままなのです。

嬉しいはずなのに、喜ぼうとしません。
ここで喜ぶと、なんか罰が当たりそうな気がして…。

要は、信じられないのです。

車の中でカセットテープを聴くときも、
「別に…」
「チャゲ&ASKAが好きだからだし」と、
誰もいない1人の車内で言い訳をするありさまです。

本来なら、寝ても覚めても、その子のことを考えれば良いのに、なぜか考えようとしません。

好きになり、無理だと思い、でも好きで、結局言い出せない、そんな経験しかしていないので、宇宙人にUFO内に拉致でもされたかのような…。

カセットテープのプレゼントは5つくらいになりました。

「僕のことが好きって?」と、驚きすぎて驚きようもないし、リアリティはないし、対応の準備ゼロで、リアクションの方法が分からないし…。

たぶん足も、5ミリくらい、地上から浮いていたのでしょう。
今思い出してみて、そう思います。

***

そんなタイミングで、上司がリクリエーションを企画しました。

川に行って、みんなでバーベキューをしようと言うのです。

僕が参加すると聞いて、ナナちゃんが参加を決めたようだと、イケメンの悪友がウソかホント分からない情報を、僕に囁きます。

僕は、フワフワ浮いたままバーベキューに参加しました。
この一言のせいで、5ミリから7ミリに、浮き方も増したと思います。

バーベキュー会場で僕は、何か手伝うでもなく、ただただビールを飲みました。
弁解させてください。
普段なら働いたはずです。

今思い出しても、あの状況では致し方なかったのです。

そして飲み過ぎました。

早々と、一人、僕だけが酔いました。
僕は、酔ったことが顔には出ません。だから周りは、そんなに酔っているとは思っていなかったかもしれません。

イケメンの悪魔が、わざわざ僕に囁きました。
「ナナちゃんに話しかけるチャンスだぞ」と。

酔った僕は、フワフワ浮きながら、ナナちゃんに近づきました。
酔ってなければ、こんな行動は起こしません。

ちょっと話したら、周りの男どもが茶化しだしました。
今思えばナナちゃんは、かなりの美人でしたから、嫉妬も混じっていてのガヤだったのかもしれません。

ナナちゃんは僕を避けだしました。
お肉を取りに行って、戻ってこなかったのです。

まだ、2人きりで、ちゃんと話したことがなかったのです。

あるいは、バーベキュー中、何にもしない僕を見て、幻滅しつつあったのかなあ?

逃げられた僕を見て、周りの男どもが笑いました。
かるく囃し立てたのです。

僕は、子どものころから笑いを取りたくて仕方のない性質でした。
僕の、変な芸人魂にスイッチが入りました。

また、少しナナちゃん近づきます。
男どもが気づき、ガヤり始めます。

ナナちゃんが別の女子のところへ逃げます。

爆笑が起こります。

僕が、追いかけます。

僕の狙い通りに、大爆笑が起こりました。


翌日。
イケメンの友達が、こう言いました。

「ナナちゃん、おまえにガッカリだってさ」
「バッカだなぁ」
「あんな可愛い子なのに~」
「酔っぱらって追いかけたりしちゃダメだよ~」

僕は、力なく、

「うるせ~」

とだけ言いました。

やっと5~7ミリほど浮いていた身体が、地に足つきました。
久しぶりに地上に降りたら、身体って、こんなにも重かったのかって…。


ああ、今、こうして書いていたら泣けてきました。

あの時は、涙1つ、こぼれもしなかったのに…。

僕は、めったに巡ってなどこない数少ない神様からのチャンスを、棒に振ったのです。


◆最悪の口ぐせが発生する

女心は分からない、と思いました。
酔って調子に乗ったのはいけないのかもしれないが、1発でアウトなのか?

僕は、営業成績抜群の係長でした。
仕事は、マジでできる男でした。

部下もいます。
くだらないプライドも持っています。

それが、かえって良くなかったのでしょうか。

「オレ、彼女なんていらね~し」

このセリフを吐くようになったのです。

しかし、当の本人はいたって真面目なのです。真面目な意見です。

部下にも、

「仕事もできない、目標達成もしない、そんなんで彼女が欲しいとか良く言うなぁ」
「順番が逆だろ」
「え、おまえは彼女いるの?」
「こんな営業成績で? へ~」
「オレなんて、仕事が忙しいから彼女なんていらないけどなぁ」

時折、定期的に、ブツブツ言っていました。
この日から、2年くらい言っていました…。


◆今ならば、あの時のような失敗はしない

もちろん、今であれば、あの時のようなミスは犯しません。

では、今は、女心が分かるのか?

答えはNoです。今でも女心は分かりません。
女心は54歳になっても分かりません。

きっと、もっと歳をとっても分からないと思います。
妻の、分からないところを上げだしたなら、それだけで別の本が1冊、書けちゃいます。

たぶん逆も同じでしょう。
女性も、男心が分かっているとは思えませんねぇ。経験上ですが…。
ちなみに脳科学者の中には、「男女とは、もはや違う動物」とまで言っている方がいるほどです。

女心が分かるという男性は、浅い意味で言っているのか、他の男性と比べれたらという意味か、おめでたい勘違いか、そのいずれかでしょう。


さて、
女心が分かるとは言えなくても、今の僕は、あの時の僕が

タブーを犯していた

ということを理解できます。

答え合わせは、本文で解説しますね。


◆キングコング西野さんの口ぐせ

僕が、大好きで尊敬している西野亮廣さんが、もう、何十回と言っています。きっと、僕が聞いていないところでも言っているハズなので、西野さんは、1000回以上言っていると思います。

その口ぐせが、

成功には再現性がない、しかし、タブーには再現性がある

です。

他にも、

成功したかったら、まずは、とにかく秒死するな! タブーを学んで、分かり切っている地雷なんか踏むな!

です。


◆成功には再現性がない

イケメンが、

「今の、超~~~カワイイ彼女は、『ねえお嬢さん、僕と茶、シバキ倒しに行ってみませんか~?』って、声掛けたのがキッカケなのさ~」
「君も、マネしてイイゼ~~~!」

って、事実の、本当のエピソードを語ってくれたとしても、それって、

再現、可能ですか?


成功には何通りもあります。
富士山の頂上へのルートも、1つではありません。

ホームランバッターのフォームも、皆同じではないですよね。

きっと、あなたにはあなたの『登頂ルート』があり、『バッティングフォーム』があるのです。

誰かのマネをしても、結果はでませんよ。


ただし、【原則】とか【基本】とかはあります。

富士山山頂を目指すなら、体力や脚力は鍛えた方が、間違いなく良いです。
ホームランを打ちたいなら、基礎体力やスイングスピードなど、絶対に必要な要素もありますよね。

そして、その【原則】や【基本】の中に、

タブーを犯すな

という、ありがたい教えがあるのです。


◆女心は分からなくても、人間は分かろうよ

先ほども言いましたが、僕は、女心が分かるとは言えません。
これまでの人生で、「あ、女心が分かった」と思ったことも、あります。

しかし、それは浅い考えでした。
いまだに妻の心さえ、ちゃんと分かってなどいないのですから。

女心は分からなくても、人間、人、ということであれば、それなに学んできました。

なんせ、54歳ですからね。25歳の青年の、2倍以上生きています。

本書は、彼女がいないとか、彼女が作れないという男子向けて書いておりますが、それ以外にも、交際が長続きしないという男子にも、きっと参考になることでしょう。


◆冒頭の、実話エピソードを思い出してみて

美しい女性が、周りに「じょーじさんが気になるの」と、自ら吹聴して…。
カセットテープを作ってくれて…。
その面倒な作業中、きっと僕のことを考えてくれて…。

メッセージを、あれこれ考えて…。
丁寧に書いて…。

タブーさえ犯さなかったなら、何の問題もなく、無事に交際することになったハズです。

そう思うでしょ?


では、地雷の位置を、本書で、しっかりと学びましょう!



=== ここまでを、コピペ&推敲しサイトに投稿します ===

ブログサイト『いいかい、タケルくん』の、
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