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【低血圧】起き抜けのスマホは脳にいいのだろうか?


ピピピピ……

アラームの音は容赦なく私をまどろみから引きずり出す。

布団から伸ばした片手だけでスマホを引っ掴んでアラームを止める。

そのままスマホを置いて、起きあがろうとした。

…はずだった。

ピピピピピピという音にハッとすると、起きる時間を15分すぎていた。


そう、私は朝起きるのが苦手だ。

原因は、たぶん低血圧

思えば昔から血圧が低かった。
高校生の頃など、上が85、下が55という恐ろしい数値だったこともある。
この数字がスリーサイズの上二つならよかったのに……

朝駅まで歩く道が辛くて仕方ない。
体が重い。

自分はもともと液体状の生物なのに無理やり固体として存在させられている、そんな気分。
一歩あゆみを進めるたびに液体に戻りそうになる。

特に夏は、暑さで血管が拡張する。
より血圧も低くなるのか、起き上がれない時が多い。

朝あたまをハッキリさせるためにやること

こんなふうでは、社会生活に支障をきたしてしまう。
そこで、私が朝目覚めるためにやっていることが二つある。

一つ目は、目覚めて布団から出る前に足首を曲げ伸ばしすること。

足首を曲げ伸ばしすると、ふくらはぎの大きくて丸い筋肉が動く。
ふくらはぎの筋肉は脚から心臓に血液を戻すポンプの役割をしていると聞く。

だから、ふくらはぎを動かすことで無理やり血液の巡りをよくして、多少血圧を上げられるのではないかと仮説を立てた。

やってみたら、実際に効果が確認できた。
起きてから何もせず立ち上がると、ふらりと立ちくらみのような眩暈が起こることがある。

しかし、ふくらはぎの筋肉を動かしてから立ち上がると立ちくらみのリスクが明らかに減ったのである。

しかし、起きてから布団で足首を動かしている間にふたたび眠気に襲われて、二度寝をすることが後を絶たなかった。

そこで、もう一つやっているのがこちら。

起き抜けのスマホで無理やり脳を覚醒させる。

アラームを止めてからスマホを手放すと、そのまま眠りに落ちるリスクが高まる。

しかし、スマホを手に取ったまま、SNSやニュースのチェック、ChatGPTと会話する、などを行うと、頭がハッキリして二度寝をすることがなくなるのである。

この効果は圧倒的的だ。
休日の朝早く起きて二度寝できるなと思っても、スマホでこれらの作業を行なってしまうと、もう二度寝する気分じゃないほど覚醒するのだ。

はたして、脳にいいのかという疑問

スマホいじりの覚醒効果には、驚く。
これは脳内に直接カフェインを入れる、とか、そういうことに近いような気もしている。
神経に作用しているような感覚だ。

夜寝る前にスマホをいじると睡眠の質が悪くなるとよくいうが、夜は疲れてすぐに眠くなるため、あまり実感したことがなかった。

しかしながら、朝のスマホいじりの覚醒効果を実感してから、確かに睡眠の質に影響しそうだ、と思うようになった。

そう考えると、朝いちばんの頭にスマホの情報を流し込むのって、脳にいいんだろうか。
そういう疑問がふと湧いてきた。

こんなに急速に強烈に覚醒させるようなことを毎日やっていたら、認知症のリスクが上がる、とかそういう恐ろしいことはないのだろうか。

スマホが普及してから15年くらいはゆうに経ったけど、その影響はまだまだ未知数だ。
便利さを感じながらも、たまにちょっと怖い時もある。

でも起きて出社しなければいけないから、結局、朝のスマホいじりはやっちゃうんですけどね…。

《おわり》

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