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古株の社員の旅立ちについて

古株の社員とは…

当社の社員番号20番台の社員が先日退職しました。社員番号20番台というと本当に古参の社員でした。
古株の社員は、入社して来た時の印象は良く言うととても寡黙で、シャイで、悪く言うと話しかけても戸惑い、はっきりとした答えを返してくれない社員でした。
業務については彼なりに頑張ってくれたのですが、クレームも度々受けてしまい、その度にみんなで改善のフォローをしていました。

周りのメンバーと馴染んで欲しいと思って、新年会、忘年会で会った際に話しかける?いじる?のですが、その度に彼はとても戸惑いつつ、嫌な顔をされていました。でも、それも彼のカラーだと思っていました。

業務の観点で言うと ” とてもよく出来た社員 ” では無かったのですが、勤怠もとてもよく、本当にまじめに寡黙に頑張ってくれていました。

ただそんな彼も1年経ち、2年経ち、3年経ってくる頃から彼起因でクレームが発生したという話は聞かなくなり、いつの間にか立派に1人前になっていました。

そして5年過ぎるころから成績もかなり良くなり、でも相変わらず寡黙で、シャイで、、、、新年会、忘年会の度に話しかける?いじる?のも続いていました。

入社して7年目になったとき、彼から退職の申し出がありました。ゲーム業界に転職すると聞いて、” やりたいことをやるんだな… ” と思いました。
退職日も当社の業務状況を配慮しながら調整してくれました。周りの人に対する彼なりの思い遣りや優しさも感じました

新年会での出来事

新年会の日が彼の最終出社日でした。新年会の司会は彼にお願いしました。相変わらずシャイで寡黙な彼でしたが、一生懸命司会をしてくれました。そして彼の席はやっぱり端っこを選択していました。

新年会で2時間経った頃、そろそろ終了となりました。彼の司会の下、新年会の終了が宣言されたタイミングで…

「ちょっと待った!!!」

との声が上がりました。実は仲間のメンバーが”退職する彼のために 寄せ書き ”を用意していました。それを見たとき、彼はとても驚き、彼の手がぎゅっと握りしめていて、そして震えていました
彼は言葉での表現は少ないものの仲間に対して思い遣りを持ってくれていたのですが、同じように仲間も彼に対して同じ想いを持っていたのです。

最後の彼の挨拶は素晴らしいものでした。
自分のやりたいことをきちんと明確に自分の言葉で話し、そして仲間に対しての感謝の気持ちをきちんと話してくれました。
入社してから7年、これまでの軌跡は彼にとって大変な道のりだったと思います。それでも時間を掛けて、仲間の信頼を得て、仲間に対して思い遣りをきちんと持ち、その上で自分のやりたい道を自分で切り開き、それを自分の言葉で語る…本当に立派な人になっていました。

彼が退職するのは残念ですが、当社を通じて成長し、そして旅立ってもらうのは嬉しい気持ちもあります。
次の会社でも多くの辛いことは有ると思いますが、信念を持って転職していった彼は次の会社でもきちんと頑張ってもらえると信じています。

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