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かたつむり的世界観 第10回「少しずつ違って 少しずつ同じ」

コラム「かたつむり的世界観」は、特定非営利活動法人グリーンシティ福岡のメルマガ・コラムに連載中です。以下は、その第10回(2019年3月)の記事の転載(一部改変)です。

かたつむりは多様です。
何せ、日本だけでおよそ800種ものかたつむりがいるのです。 

軟らかい体があって、ツノがあって、殻がある。
かたつむりの基本的な構成要素はみんな同じです。
ですが、そのなかに、殻の直径が5センチほどの大きなかたつむりもいれば、おとなでも2ミリほどの小さなかたつむりもいます。
角ばった殻もあれば、とんがった殻もあります。
毛の生えた殻もあれば、殻の退化したなめくじだっています。
軟体部(からだ)の色や模様だって、さまざま。

種ごとの違いだけではありません。
同一種のかたつむりでも、個体ごとに違いがあります。
さまざまに異なる「色帯」と呼ばれる模様が個体ごとに違います。
色帯だけでなく、明るい白色の殻をもつものもいれば、殻全体が色濃く見えるものもいます。 

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