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マイマイ計画(野島智司)
2020年4月12日 16:39
夫婦で新型コロナのニュースについて話していたとき、息子(3歳)が言った。「そういうはなし、こわいからやだな。ラグビーのはなししようよ」今では「ころなういるす」「かんせんかくだい」なんて言葉も覚えてしまったが、たとえ意味が分からなくても、というか、よくわからないからこそ、不安は強く感じるのだろう。それは大人も同じである。息子にとっての「ラグビーの話」のような、大好きなこと、大好きな遊び、
2016年11月23日 00:23
以前は何の疑問も抱かなかった言葉であっても、いざ自分がその言葉を向けられる立場になると、途端にわからなくなることがある。最近は、「子育て」という言葉がわからない。以前、生後2か月ほどのうちの子(以下「小さな所長」と呼ぶ)を抱いていると「楽しみですね」と声をかけられ、戸惑ったことがある。将来有望だということなら、ありがたいとは思う。でも、私は何と返していいかわからず、変な間があいてしまった。
2016年9月26日 20:38
右足の薬指だけを動かそうとしてみる。「薬指だけ」とどんなに強く意識しても、隣り合う指が先に動いてしまう。先月誕生した我が子を見ていると、それと似たもどかしさを感じる。きっと新生児は、身体のどこを動かすにも「足の薬指状態」なのではないか。手を口に持っていくだけでもおぼつかず、身体全体があらぬ方向に、うにうにと動いてしまう。あぁ、ヒトという生き物は、なんと未熟な状態で誕生するのだろう。