マガジンのカバー画像

あそびらきと子育て

7
私自身の子育てのこと、「あそびらき」のこと、雑多にいろいろ書いていこうと思います。
運営しているクリエイター

#あそびらき

見えるところに居る

見えるところに居る

夫婦で新型コロナのニュースについて話していたとき、息子(3歳)が言った。

「そういうはなし、こわいからやだな。ラグビーのはなししようよ」

今では「ころなういるす」「かんせんかくだい」なんて言葉も覚えてしまったが、たとえ意味が分からなくても、というか、よくわからないからこそ、不安は強く感じるのだろう。それは大人も同じである。

息子にとっての「ラグビーの話」のような、大好きなこと、大好きな遊び、

もっとみる
子どもとともに暮らすこと

子どもとともに暮らすこと

以前は何の疑問も抱かなかった言葉であっても、いざ自分がその言葉を向けられる立場になると、途端にわからなくなることがある。
最近は、「子育て」という言葉がわからない。

以前、生後2か月ほどのうちの子(以下「小さな所長」と呼ぶ)を抱いていると「楽しみですね」と声をかけられ、戸惑ったことがある。将来有望だということなら、ありがたいとは思う。
でも、私は何と返していいかわからず、変な間があいてしまった。

もっとみる
あそびらきと子育て

あそびらきと子育て

右足の薬指だけを動かそうとしてみる。
「薬指だけ」とどんなに強く意識しても、隣り合う指が先に動いてしまう。

先月誕生した我が子を見ていると、それと似たもどかしさを感じる。
きっと新生児は、身体のどこを動かすにも「足の薬指状態」なのではないか。手を口に持っていくだけでもおぼつかず、身体全体があらぬ方向に、うにうにと動いてしまう。

あぁ、ヒトという生き物は、なんと未熟な状態で誕生するのだろう。

もっとみる