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東京で一番好きな日本庭園:六義園

こんにちは。乳がん闘病中のまいです。

昨日はいきなり晴れて暑くなりましたね~!

せっかく梅雨明けでお天気になったので、行ってきたん六義園。身体動かした方がえぇし。

そう、私、日本庭園好きなんです。でも日本庭園の何がいいのかってなかなか伝える機会がないので、今日は私が日本庭園を好きな理由をお伝えしたいと思います。


六義園:どこにあるん?

東京都文京区本駒込です。実はうちからチャリで行ける(笑)

(参考:公益財団法人東京都公園協会 公園へ行こう!~公園に行きたくなるサイト~)

最寄り駅は「駒込」か「千石」。

どちらもちょっと駅から歩きます。

庭園へ足を運ぶときは、「入り口がどこにあるのか」確認してから行った方がえぇですよ。広い敷地の中で、大体入り口は一か所だけ。小石川後楽園なんて駅から逆方向に入り口があって、ぐるっと回らなあかんの。

六義園も敷地が見えてから入り口までは結構歩きます。煉瓦塀が素敵で、敷地沿いに歩くんもえぇもんやけどね。


六義園:だれの庭だったん?

東京には歴史的な文化財、特別名勝がめちゃくちゃ多い。

過去の歴史を残すものがこれだけあるんて素晴らしいことやと思う。しかも、保存・整備にめっちゃお金かけとる。ほんまに東京の名勝・史跡クラスの庭園はクオリティが高い!その上入園料が安い!!

ので、是非一度足を運んでみてほしいん(*^^*)


で、この六義園。誰が作ったお庭かと申しますと。


柳沢吉保(やなぎさわよしやす)


あれ、なんか聞いたことある!?って名前じゃありません??

柳沢吉保は生類憐みの令で有名な第5代将軍徳川綱吉に側用人として仕えた人。大河ドラマとかで名前聞いたことあるはず。

将軍になる前から綱吉に仕え、側用人から老中へと出世をした人。


この六義園は、吉保が権勢を極めた頃、1702年に自ら設計して作ったお庭なんです。300年前の庭園がそのまま残ってるなんて…

庭園の種類としては、「回遊式築山泉水庭園」。

えっと、広くて歩き回ってると次々いろんな景色を見ることができて、登って高いところから見下ろせる小山や池のある庭園、って意味です(笑)



六義園:いくらで入れるん?

一般300円、65歳以上150円です。

やっすい(笑)

そして、もっとお得な年間パスポート。近所だったら絶対買いだゎ。

六義園年間パスポート

一般1200円、65歳以上600円


そして。あまり知られておりませんが。東京には9庭園というのがありまして、この9庭園共通の年間パスポートってのがあるん。(9庭園については以下のサイトをご参照くだされ)

9庭園共通年間パスポート

一般4000円、65歳以上2000円

いろんな庭園を巡りたいなら、絶対お得。写真撮りたい人とかにいいんかもね。

そして、9庭園のうち、歩いて行ける距離にある「旧古河庭園」の共通入場券まであるん!1日で2箇所、回れる時間があるなら絶対お得!

六義園・旧古河庭園共通入場券

一般400円、65歳以上200円


いやぁ、、、65歳以上、すごいね。そりゃ、庭園行ったら平均年齢高くなるゎ。私が65歳以上だったら、絶対年パス買うゎ。この値段。65歳以上の方、是非東京都9庭園、巡ってみてください(*^-^*)


六義園:見て回るのにどれくらいかかるん?

六義園、結構広いですよ。細い小道がいろいろ張り巡らされてて、全部歩くと1時間~1時間半くらいかなぁ。

主要なところだけ見て回るなら30~40分くらい?

園内に茶屋がいくつかあるんで、ちょっとお茶飲んで休憩とかもよいですね。

ちなみに、持ち込み飲食OKです。シートを敷いたらあかんけど、園内のベンチでお弁当食べるんはあり。いつか庭園ピクニックしたい。


六義園:見どころは?

ちょっと前にテレビで取り上げられて、「枝垂れ桜」で有名ですね。


去年かな、たまたま夕方に行ってみたけど、すごい人だかりやった(笑)普段はこんなに人、おらんのに~~ってびっくりしたん。

入り口入ってすぐの大きな枝垂れ桜が有名やけど、実は奥の方にももう一本大きな枝垂れ桜があるん。

つつじも咲くし、春は花で溢れてそうですね。


あと、日本庭園は絶対秋がきれいなように作られてる。

必ず紅葉が植えられてるから!そして紅葉は秋だけじゃなくて初夏も緑で美しい。

桜も紅葉するときれいやからね。日本人が春と秋をいかに愛でてるかが窺えます。


私はなぜか、夏行くことが多い(笑)

まず、日影が多いから。自然の風で涼がとれるって最高でない?

公園の外周にあたる部分は緑の木々に沿って水の流れが配置されてて、水と緑で視覚的に涼しい。ほぼ、森(笑)

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そして、周りに高いビルが少ない!写真を撮ってて写りこむんビルは一つくらい。これも方向を変えれば、一切ビルが写らない景色が取れる!

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新宿御苑とか小石川後楽園とか、どうしても周りの建物が写りこむから、現代感がすごいんよなぁ。

ビルが写らない方向を向けば、ここは何時代?と錯覚するような。



日本庭園の良さ:何百年も昔の人と同じ景色を見られる

ここからは、六義園に限らず日本庭園の良さを語りたいと思います。

そう、日本庭園の素晴らしいところはこれに尽きる。

もちろん、植物は風雨に耐えきれず倒れたり植え替えられたりしとるんやろうけど。


日本庭園にいて、庭を眺めていると。

作庭した人は、ここに来た人にどういう景色を見てほしかったんだろう、っていうことに想いを馳せる。

何百年も越えて、作った人と想いが繋がってるような気持ちになれる。

その作庭者の想いは、多くの庭職人によって長く長く継いで来られている。

「創作物」である「庭」を通して、表現した作庭者とそれを眺める私とが繋がれるような。

そんな感覚がすごく好きで、日本庭園に行きたくなるん。


作庭って、一年間の四季を通じて庭がどういう風に見えるか、全て計算して行われとるん。

春なら、ここ。夏は、あっち。秋になったら向こうがよくて、冬はあのへんの景色。一年間、飽きんような工夫が随所にこらされとる。

そういう工夫とは全く別に、普遍的な良さもある。

池や島、岩、石や常緑樹(松)の配置。

特に島や岩、石には宗教的・哲学的な考えが表現されていることが多い。

そういう歴史的な背景を知るのも面白い。


そういう、江戸時代の人が大切にしていたものに、現代でも触れることができるってすごくないですか?

300年も前の人と同じ景色を、今見てる。

日本庭園の醍醐味です。



日本庭園の良さ:四季を感じられる

作庭者の意図もあり、四季を通じて庭園散策が楽しめるように庭は作られているん。

季節によって咲く花々はもちろん違う。

春は梅から始まり桜、桃、レンギョウやツツジ。初夏には藤棚から下がる藤の花が風に揺れ、夏には木槿(むくげ)や百日紅(さるすべり)が高いところからこちらを見下ろし、秋は言うまでもなく紅葉した葉っぱ、落葉した落ち葉の絨毯が楽しめる。冬は冬で山茶花(サザンカ)、水仙、椿が次々と咲き、落葉した裸の樹の幹や枝の形を眺めることができ、その分常緑樹(特に松)の緑が際立つ。

同じ庭園でも季節によって見える景色が違う。

実は、季節でも天気によっても異なる。

雨の最中、雨上がりだからこそ美しい景色も、日本にはある。

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日本庭園の良さ:都会の喧騒を忘れられる

こんな都会のど真ん中に。

行きなり時間を忘れるような空間に身を置いてみると。

自分がどこにいるかも分からなくなる。


究極の脱現実。


人も少ない(笑)


一人になってゆっくりしたいとき

現実を忘れたいとき

ただ自然の中を歩きたいとき

自然の中に生きてるって感じたいとき


ものすごく身近にある、自然。

もちろん、「創られた美」で完全な「自然」ではないんやけど。


創った人の「自然」への造詣が感じられる。

都会に生きてることを一瞬忘れさせてくれるん。



都会で生きることに疲れたら、是非日本庭園へ足を運んでほしい。

同じ景色を共有したであろう人たちに想いを馳せ、

自分を取り戻すきっかけになりますよ。

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