刺激欲について

おそらく私は、人より刺激欲が強い。

思い返せば、幼い頃からその習性がありました。幼い頃からあらゆる習い事に通っていた。バレエ、習字、水泳、ピアノ、お絵かき、塾(これは習い事じゃないか)これだけで小学生ながら1週間毎日予定がびっしり。ルーティーンではあるけれど、毎日違う場所に行き、違うことをしていた。

大学生になってからも続けていた習い事はあったものの、空いている時間を見つけてはバイトに没頭。地元で人気のイタリアンレストラン、ハンバーガー屋、美術館、某出版社某編集部。おまけにジム通いまで始め、とにかく家でじっと過ごすことがまずない毎日を忙しく過ごしていた。

大学卒業間近まわりの友達らが就職活動をし始めたころ、当たり前に私も始め、晴れてアパレルメーカーに就職。都内で一人暮らしも始め、毎朝会社に行く・・・ん?何かがおかしい。毎日同じ時間に起きて、同じ満員電車に乗り、同じ場所に行く。社会人としては当たり前のことですが、幼い頃から多動症のように動き回っていた私にとっては、そのルーティーンが辛かった。

就職して間も無く転職活動を始め、取引先の方の紹介で出版社に転職。撮影やら取材やらで、毎日毎日毎日、仕事仕事仕事仕事。もう社畜そのもの!ものすっごく忙しかったし、約束をドタキャンしたり・・・友達も失ったけど、その分出会いも多かったし、すごく充実していた。私が求めていたのはこれだと思った。

仕事をするにも、人に会うにも、ただそれをする。ということに満足ができなくて、そこに感動とか興奮とかエクスタシーを感じるために生きているところがある。それが私なりの刺激欲。

その出版社も辞め、フリーになった今は、逆に焦りを覚えるほどフリーだ。そんな私の刺激の矛先は、20代は仕事でしたが、30代になるとそれが旅になった。(また旅の話は別で書こうと思う)

「変わる」ということが私にとっては一番の刺激。変わることを避けている人ってわりと多い気がするけど、変わることってすごく楽しいことだと思う。転職だってどんどんしたほうがいいと思うし、引越しもそう。引越し先は、東京だけじゃなくて世界中にあると思っている。変わることで広がる世界もある。もちろん変わらなくていいこともあるから、全部が全部ではないけれど、知らない世界を知るということは、わくわくでしかない、ということ。

刺激は一生求め続けていたいな。
それが若さの秘訣になるかもしれないからね。