【後編】LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略~
※【中編】からの続きになります。
4.遊ぶ=学ぶ=働く
人生100年時代では、これまでの3ステージ(教育・仕事・老後)だけではない新しいステージへシフトしていきます。
その新しいステージとは「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」の3つです。
聞きなれない言葉なのでイメージしづらいかと思いますが、ひとつずつ解説していきます。
「エクスプローラー」(探検家)
世界を旅することで、見聞を広げ、既存の価値観を手放し、自分を発見していく旅でもある。
例えば、キャンピングカーで日本を一周する旅に出る。ハプニングに見舞われることもあるでしょう。南北に長い日本は気候も食文化も違う。現地の人とのふれあいで人の温かさを知ることもできるかもしれない。
また、世界に旅に出たら宗教による価値観の違いを知ることもあるだろう。貧富の差を目の当たりにしたり、日本では見られない風景に出会い心打たれることもあるでしょう。
ゲームの世界で言ったら、冒険を始める勇者みたいなもので、旅をすることで様々な経験をし、強くなっていく…そういう経験をリアルに体験していくのが「エクスプローラー」です。
「インディペンデント・プロデューサー」(起業家)
組織に雇われず、自分で仕事を生み出していくのが「インディペンデント・プロデューサー」です。
この起業の目的はお金を稼ぐことよりも、やりがいや人とのつながりを重視していることがポイントです。
自分の好きなこと、得意なことで、人が喜ぶこと
例えば、料理が得意な人が友人宅で出張料理をふるまうとか、子供が好きな人がシッターをするとか、動画編集が得意な人がYouTubeを始めるとか、人を楽しませるのが得意な人がイベントの司会をするなど、人の数ほど才能が溢れています。それをビジネスとしてまずはやってみて、失敗しながら試行錯誤し、どんどん学びを深めていくステージです。
インディペンデント・プロデューサーの面白いところは、キャラ変が自由自在なところ!ゲームでいう、勇者から魔法使いになってみたり、戦士になってみたり自分に何か合うか試してみることができることです。
背負うものなんて大したことがないので、まずは気軽に1歩を踏み出してみましょう。
「ポートフォリオ・ワーカー」(異業種交流)
これまでのさまざまな経験や知識を生かして、異なる種類の活動を同時に行う人のことを「ポートフォリオ・ワーカー」と言います。
趣味を通して人とつながったり、これまで積み重ねてきた知識や経験が新しい事業につながったり、社会貢献活動に参加したり、紹介を受けて企業に雇われて活躍したり…。
あれこれやって中途半端になってしまうのでは?という心配があるかもしれませんが、その多様な活動が「自分らしさ」につながっていきます。
さまざまな顔を持つことで、人生の選択肢が増えていくのです。
これらの複数のステージを渡り歩くことで、遊びと学びと仕事の境目がなくなり、より柔軟に人生の変化の波を乗りこなすことができるようになっていきます。
これが100年人生の生き抜き方なのです。
5.今こそ、自分らしく生きよう
これまでの3ステージ制の人生では、この型にはまっていれば正解でした。ですので、隣の人と比較しやすかったと思います。
これからの時代は、「これが正解」という型は存在しません。
親は尊敬の対象であっても、生き方のモデルとしてはこれからの時代、参考にはできません。
私たちひとりひとりが新しい時代の生き方のロールモデル(お手本)になっていくのです。
何度も繰り返しますが、正解はありません。
あなたが決めたことが正解です。
自分らしさとは何か?
どう生きたいか?
私にとっての幸せってなんだろう?
そういったことを一生かけて追及していく。
最初にお伝えした「生きやすさ」とは「より自分らしい人生」のことだと思います。
この多様性のある、100年人生を有意義に楽しみましょう!!
<おわり>
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