見出し画像

入れ墨,刺青,TATTO

皆様、こんにちは。

わたしは半身に刺青を持っていますが、実は入れ墨が正式名称で、刺青、TATTOと呼ばれ方は実に様々です。

全く入っていない人が、刺青が手で彫った昔ながらのもので、TATTOは機械彫り、などと言う人が沢山いましたが、違うんですね。

よく、何で入れたんですか? 痛くなかったですか? 温泉入れないでしょ? と何千回も(笑)聞かれてきました。わたしからするとそんな事重要でもないし、何故聞くの?と思うけどそこは人間の好奇心。ですが友達に聞かれるならまだしも、会ったばかりの人が聞いてくるのは無粋と感じて好きではありません。

わたしは以前、雑誌の編集とイラストレーターをしていました。引越しのご挨拶でも書いています。

子供の頃は絵で食べて行きたいと思ってた子でした。

我が家の父親の家系が美術系が多く、何人かは絵の関係の仕事に就いています。そして父親、兄も絵を描く人でした。わたしも昔はバリバリと描いていたけど、挫折。

しかし。刺青というのは身体に絵が残る物。好きな絵を自分の身体に残せるのは魅力的だな、と言う理由で彫り始めたんですね。そして全ての彫り師さんは絵師、アーティストだと思っています。上手い下手はありますが。

一般的に、刺青を持っていない人が何を入れてるか、何で入れたのかを想像するのは好きな男性の名前、子供の名前、そしてヤクザの女だった、と言う流れ。わたしはどれも違うので、理由を聞かれて答えると、理解がまるで出来ない、とよく変人扱いされました。

実際変わってる=個性が強いので、構いません(笑)。でもやっぱり直接言われるといい気はしません。わたしはネガティブな事をわざわざ面と向かって言ってくる人の気が知れないんですね。しかもお互いによく知らない仲。

こういった事って相手が理解する為にやってる事でもないし、理解は出来なくても人としてリスペクトがあれば問題ないと思っています。

あとはファッションの記事でも書きましたが、TPOですね。隠さなくてはならない日本の風潮も好きではありませんが、日本の刺青の歴史からすると当たり前だとも思います。なので、わたしも昔からTPOに合わせて隠したり長袖を着たりしていました。

ちなみに。フランスはとても保守的で日本と近いものがあります。なのでわたしはこちらでもあまり出さず、日本と同じ感覚で過ごしています。ただ、好きじゃない人も勿論いると思いますが、面と向かってわざわざネガティブな事を言ってくる人が居ないのがいい所ですね。

アメリカ、イギリス、ベルリンなどはそれはもう大っぴらに沢山の方が入ってたりします。誰も気にしない、もしくは君の素敵だね〜何処で入れたの? と言う会話位。イタリアもそこそこ多かった気がします。中国もここ数年で一気に流行り、入れる人も腕のいい彫り師も増えました。

それこそまさに文化の違い。逆にバリ島に行った時はヤクザなの?と地元民に聞かれました(笑)。聞いたらバリでは男性は入れるけど、女性は刺青を入れない風潮なんだそうです。この、国によって歴史や風潮が異なる為、反応が違うのが面白いなと思いました。

日本は大好きですが、面と向かってストレスな事を言われる環境がなくなり、今はとてもとても気持ちが楽です。

入れて後悔した事はありませんが人前に立つ仕事上、嫌な思いも沢山したのも事実。説教して来る年配の男性も多々いましたが、あなたの娘でもないし人に迷惑もかけていないし、税金も払ってるし、余計なお世話ですよとよく言い返していました。あはは。しかも言ってくるのは100%男性のみ。女性はこうあるべき、みたいな固定観念が強い人なのだと思っています。

ちなみに海外では、日本の刺青は圧倒的に人気があります。海外から彫りに来る人も多々いて、クォリティが高いと評判なのです。

わたしは下半身が日本人の彫り師で、技術が美しいととても何処に行ってもよく褒められます。上半身はルーマニアの彫り師が彫った作品でかなり古く、色も褪せてきてけど柔らかい雰囲気がわたし自身は気に入っています。

モノクロ界の巨匠と呼ばれる世界的に有名なカメラマン、Michael Kenna氏のモデルをやった時も彼は下半身の刺青をえらく気に入り、今年の頭に東京都写真美術館で写真展をやった際に展示されました。

彼が人物を撮るのは稀、しかも日本人女性のみを撮った展示でした。普段は風景写真がメインですが、美しい事この上ない写真ばかりなので機会がありましたらご覧になってみて下さい。

日本の見方が変わるといいなとは思っていませんが、他人が他人に必要以上に土足で関わったり、他人を中途半端に干渉する風潮が変わったらいいなとは思います。一般的に何処の国でも外見や仕事から入る偏見というのはあって当然だとは思っていますが、そこを飛び越えられる人間付き合いが出来る人が増えたら素敵でしょうね。

そして嫌な事に隠れてしまいそうですが、とても紳士的で素敵な方も沢山いる事も忘れておりません。そして今ではそんな方達や素敵な女性達に応援されている事を心底幸せに思います。

今回はややネガティブな事を書いてしまいましたが、読んでる方にわたしの価値観を知ってもらう為にも書きました。逆にわたしはnoteと言う場所で自分の人生で経験した事を遡って書き残せる事を嬉しく思います。

面白い人だな、と思ったらいいねやコメント頂けると喜びます。


また近々お会いしましょう🌹

©2010-2019 Maico Tsubaki


もしよかったらサポート頂けるととても喜びます。 海外での活動と日本でのイベント開催時に役立てたいと思います。応援の程どうぞよろしくお願いします🌹