腰を丸めたい
ヨガのインストラクター資格を取り、最近ちょこちょことオンラインでヨガを教えている。Zoomでやると楽に画面録画ができるので、録画してクラスの後に見返してみたりしているのだけど、生徒のみなさんと比べて自分が背中を丸める動きが全然できていないことに気づいた。
たとえばこんな感じ。
背中がこれ以上丸まらない。胸あたりの背骨と、少しだけ骨盤を後傾（下腹部を前に引き込む動き）させることでなんとかやっている感じに見える。他の3人と比べると明らかに違う。
ヨガでは背骨を丸めたり骨盤を後傾させる動きも多い。腰を丸められないことが理由でできていないのであろう動きを羅列するとこんな感じ。
・ショルダースタンドや鋤のポーズに入るために仰向けから足を天井方向に持ち上げたとき、お尻が一切あがらない。（一度腰をあげてしまえばキープはできる。）鋤のポーズのとき、足が床から遠い。またポーズから仰向けに戻るとき、腰部分がまっすぐなままビタッとお尻まで落ちてしまう。
・アパーナーサナ（赤ちゃんのポーズ。仰向けで両膝を両腕で抱える）で前後に揺れられない。起き上がろうとするところで止まる。恥ずかしいので自分のレッスンではいつも左右に揺れることにしている。
・シャシャンカーサナ（うさぎのポーズ）で頭頂を床につく位置が体から遠くなる。
・ダンシングキャットや虎のポーズの背中を丸まる動きで腰がまっすぐ。膝が頭から遠い。
・前屈系の動きで手が前に行きづらい。
腰を反る動きはできるし、骨盤も立てられているので姿勢的には問題なく日常生活には何も差し支えないのだけど、ヨガのポーズなどの身体表現の面ではなんだかしなやかではない印象があって、「普段はシャンと伸びてますが、反ったり曲がったりもやろうと思えばできますよ」という腰に憧れ始めた。
そこで「鋤のポーズ できない やり方」やら「アパーナーサナ 前後 できない」やらのワードで調べてみたけど、ぜんぜん私と同じ状態の人出てこない。
背中を丸められない理由について、「腹筋がなさすぎるのでは？」というのはいろんな人に言われてきたけれど、腹筋が必要な他のポーズは普通にできたりするし、ということは、背中が硬いのでは・・・？と思い「腰椎 丸まらない」で調べたら、ついに！これだ！！という記事にヒット。
本当に、記事にしてくださったことを感謝。ありがとうございます。
私もこの方と全く同じ腰の状態で、たしかに腹筋すると、足が上がる！！！体育の授業ででんぐり返しが苦手だったのも腰がまっすぐだったからだ！と、芋づる式で自分が苦手だった動きを思い出し、納得感が持ててスッキリ。
上の記事にある腰のほぐしとストレッチと筋トレを毎日やって今日で6日目。座っているときにゆっくり骨盤を倒す練習も取り入れている。
3日くらい続けてみても背中が丸まる気配がまったくなかったので不安になって、記事を書いてくださった方に質問したり
ボディワーカーの森拓郎さんにTwitterで質問したりして
腰椎というか、背中全体の可動域かなぁと思いますね。ただ、バックラインが鉄板のように硬くてまっすぐという人は結構な数いらっしゃって、そういう方は昨日今日で改善しないどころか、数年でも多少くらい…という印象もありますね。構造的な問題もあることがあります。
— 森拓郎 (@moritaku6) April 29, 2020
（お二人とも丁寧に答えてくださってめっちゃ優しい・・・ありがたい・・・そしてSNSなど各種サービスにもありがとう・・・）
む〜〜〜〜なるほどな〜〜〜〜〜！！！と、腰に関する知見がたまっていく毎日。
正直、こんなに腰のことに詳しくなってどうするんだ、腰が丸まらないからってなんなんだ、むしろ腰が柔らかくなったら猫背になりやすくなったりしそうだしどうなんだ、という気持ちはよぎるけど、一旦丸まれるようになってみたいのだからしょうがない。
そもそも体の使い方のクセとして背中がまっすぐになりやすくてこうなっているのだから、放っておけばまた元に戻るだろうし。
腰のことに限らず、「どうしようもないこと」と「どうにかなること」の線引きができるようになることは、自分が健やかな気持ちでいるためにも大切なことだと思う。自分の中でこの線引きができる前に試行錯誤をやめてしまったために、「どうにかなることだったのかも・・・」「本当にあれはどうしようもなかったのか・・・」などと悔やんだりすることは、無駄に気持ちを暗くすると思う。
（ただそんなこと考えている時はたいてい、そのくらいの思考しかできない自分だった、その程度の興味関心だったなど、どっちにしろどうにもなってなかっただろうなと思っている）
そういう暗い気持ちや後悔から逃げて過去の自分を正当化したい人たちが、「人生はそんなに甘くないよ」「そういうもんだよ」みたいなざっくりした結論を出すのかもなとも思っている。そういう結論を出すのは勝手だけど、他の人の「本当にそうなの？」という疑問や挑戦をつぶすのはやめてあげてほしい。
話がそれたけれど、これはどうにもならないこと（生まれ持った体質、骨格、過ぎた時間など）だ、もしくは、どうにかなるとしてもどうでもいいや、と諦めがつくまでは、「どうにかなるとしたら？」という視点であれこれやっていくつもり。
それが、今の私にとって、大きなところでは「全然苦じゃなくて楽しいことでお金を稼げるようになること」だし、小さなところでは「腰を丸められるようになること」なのです。
このように腰のまっすぐなヨガインストラクターとヨガしてみたいという方は、オンラインでグループヨガやってるのでぜひご連絡くださいね〜！
すっっっっっごいうれしい！