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【企業研究】自分の今の視界の中ですら、誰かの100の仕事でできている。

缶コーヒーのCMで、ありましたね。世界は誰かの仕事でできている、的な。
本当にその通りで、今見ているこの視界の中ですら、多くの人の仕事でできている。きちんと数えると、100どころではないのではないでしょうか。

例えばなにか1つの「もの」がありますね。何でも良いです。コンビニのサンドイッチにしましょうか。
いわゆる「ものづくり」に関しては大きく4種類の人が関わります。
・考えてつくる人(研究、商品開発など)
・手を動かしてつくる人(工場。オペレーター、生産管理など)
・運ぶ人(物流)
・売る人(営業、広報、小売など)

ひとつのものには、まずこれだけの仕事が関わっているわけです。

さらに見ると。「売る」を一つとっても、様々な企業が関わっていますね。実際に作るメーカーの人がコンビニに営業して、そのコンビニが消費者に売っている。
そしてそのサンドイッチメーカーも、中のハムを買っているかも。そうするとハムメーカーの人たちも関わってきます。
さらにさらに見ていくと、効率よく作るための工場の生産機械屋さんがいて。サンドイッチを包むフィルム屋さんもいて。保存料が入っていれば、そのメーカーや商社も…?もう、挙げきれないほどの人が関わります。
しかもこれだけで終わりではありません。それぞれの会社で働く社員を支える、いわゆる「バックオフィス」(総務、経理、人事等)の人たちもいる。消費者に宣伝するための広報部隊だって大事な仕事です。それには広告代理店の人たちも関わります。

すごい。すごすぎる。サンドイッチを作るのだけで一体どれだけの仕事が関わっているのか。

ちなみにレトルトカレーの発明は日本の「ボンカレー」だそうですが、あれは当然食品メーカーだけの発明ではありませんね。食品メーカー、包装材料メーカー、包装機械メーカー3つが協力しあった上での発明です。

こういう成り立ちは、有形の「ものづくり」だけではなく、無形のソフトウェアなどもそうですね。
こんなシステムがほしいな…という発注者がいて、それを定義する人がいて、設計する人がいて(考えてつくる人)、プログラムする人がいて(手を動かしてつくる人)。物流はないけれど、もちろん、売る人もいる。

特に新卒や第二新卒となる皆さん。こういう事をイメージすると、もっと企業研究をしたくなってきませんか?

【楽しい企業研究への入り口】
①今自分の思う「興味のあること」は意外と狭いんだという認識を持つ。
②色々な会社について、「ここって何屋さん?」そのシンプルな問いに答えられるようにしてみる。

多くの会社のホームページは、その会社のお客さんとなるところに訴求するための、ホームページ作りをしています。
だから「to C」、すなわち個人に対して「何をやっている会社なのか」という説明をわかりやすくしていません。
そのため最初は難しいかもしれませんが、どんなところがお客さんになるんだろう?というところから考えていくといいですね。要は、そこからお金をもらっているんだろう(マネタイズ)、ということ。

その「ここって何屋さん?」訓練を重ねていくと、
●企業説明会の後、質問は?と聞かれても、何も出てこない。(興味を持っていないから当然…)
●志望動機が通り一遍なことしか出てこない。(正直、「内定を取るため」に受けてますからという心の声…私は新卒の時若干そうでしたw)
●「うちの会社で実現したいことはなんですか」の質問、本当に何も出てこない。(はい、まさに私はこれでした。)

こういう悩みは減っていくのではないかな、と思います。
「自分がこの会社で働いたとしたらどんなことをしたいだろう?」
「もっとこういう製品があったら、若い人ウケしそうなのになー」
などなど、何でも良いので、どんどん妄想しましょう。

企業研究が楽しいと、就活はもっと楽しくなるはず!

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