城崎温泉旅行①
久しぶりの温泉旅行。初めての城崎。
温泉街を歩くのは一年以上ぶり。
倉敷と似ているな、というのが第一印象だった。あちらは温泉街ではないけれど、中央に川が流れていて、木が枝垂れている感じとか、その両脇の通りにお店が並んでいるところとか。デニムの代わりにかばん屋さんが多くあった。
お昼前に着き、海鮮丼をいただく。やはりノーマルでカニ身がついてくる。すごい。
海鮮丼には二ランクあって、下のほうにしたら、若干さみしい感じの見た目だった。あとから口コミを見ると、上のほうが絶対いい!みたいなことが書かれていて、メニューの写真どおりの感じだった。ここは贅沢してもよかったんだな…とややしょんぼりする。
どんぶりでごはんが見えているのってちょっとかなしいよね、とこっそりこぼすと、自分は米が好きだから全然大丈夫だし、むしろ足りん!と元気に返された。そういうことではない。
でも、全体に散らされたいくらと、ぷりぷりの甘エビと、数の子が最高だった。食後良ければすべてよし!
チェックインの時間までは湯めぐり券が発行されないので、待ち時間。
思っていたよりも寒くなくて助かった。ベンチに座ってのんびりしたり、外湯の外観だけをチェックしたり、ぶらぶらする。
お土産にかりんとうを買う。自宅用のかりんとうドーナツのほうが大きくてちょっと恥ずかしい。
お店が複数入った観光施設のようなところで、けん玉に挑戦する。
玉があっちこっちに跳ねてお手上げ状態だったが、玉を回転させないようにまっすぐ上げることがコツ、というのを教えてもらい、なんと着地に成功する! たぶん人生初。
技名とそのやり方の説明も置いてあった。なかには、けんではなく玉のほうを持つ技もあり、なかなか自由だなと思いながら読む。
うまい人は、もしもしかめよのリズムで玉を移動させることができるらしい。天才? あれけっこうビート刻んでませんか?
旅館にチェックインして、色浴衣を選ばせてもらう。のだが、なにしろ季節が季節なので、外に出るときには上に丹前を着てからさらに半纏を羽織る恰好になってしまう。
せっかくなので、お部屋のなかで浴衣の写真を撮る。
家人が朝顔と紫陽花を間違えながらも褒めてくれた。全然違う。
さて外湯めぐりだ~!
まずは「御所の湯」、露天風呂のみのところで、紅葉をじっくりと眺めながら浸かるというのが最高だった。
景色の面でいうと、今回入ることのできた四つの外湯のうち、いちばん良かった。体を洗うところがやや寒かったのでそれだけ…!
(駅前の「さとの湯」もかなり良いらしいのだけど、改修により今回は行けず)
つづいて「柳湯」。
かなりこぢんまりとした内風呂。外湯のなかで最も熱く深い、と注意書きまでしてある。どれどれ、と足を入れてみると、うおおお!と心のなかで声が出た。「熱い」と「火傷する」の中間を攻めている温度。もちろん火傷することはないけれど、覚悟して入るところだと思った。しかし気持ちいい。
あとから入ってきた人たちも「アツ!!!」と叫んだのち、すぐに上がっていた。
狭いなりに回転率のよい……これは……ラーメン屋!(違う)
ぽかぽかあったまったところで、湯上がりソフトを求めてぐるぐる。
地ビールにも惹かれつつ、夜は旅館のお風呂が待っているのでいちおうやめておく。
飲酒後の入浴はあまりよくないからね!と力説していた家人だが、過去の城崎旅行でちゃっかり飲んだことを思い出したらしく、すこし黙る。
なにげなく決めたところのソフトクリームが、想像以上においしくて感動する。
よくある「濃厚プレミアム」とかなんとかの冠がついていて、まあふつうのバニラソフトかなあと思っていたら、全く違った。ほんとうにまったり濃厚でしっかりバニラで、たまらん……! なぜかブラックのワッフルコーンだった。
一緒にソフトを食べる話だったのに、隣では予想どおり但馬牛コロッケの誘惑に負けていたので半分こする。一口目にのみごろっと牛肉を感じたらしいが、あとはほぼポテトコロッケだった。そんなもんである。アツアツだからすべてがゆるされる。
旅館へ着いて、貸切露天風呂に入る。
初めての貸切風呂でテンションが上がった。体を洗えるところもお風呂と同じく外だった。凍えながらシャワーを浴びてから浸かる。
まったりじんわり浸かると、あれだけ寒かった外も平気になるのだから不思議である。
夕食までは部屋でのんびりだらだらする。暇つぶしに、なぜか英語フレーズクイズ。そういうまとめのサイトがあるので、英語を言ってもらってから意味を予想する。色の表現を使ったフレーズがかなり詩的で惹かれた。作品づくりに使いたい。
温泉旅館で何をしてるんだろう。
そしてそしてついに、待ちに待った夕食……!
続編にて🍴