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猫目石

きのうじゃなくて今日が猫の日だった。やらかした。猫舌についてのエッセイをあわあわと後悔したが、今日の記事にすべきだった。

猫俳句大賞というコンテストに応募したら、結果発表が今日でした。どこまでもにゃんにゃんを徹底していてすごい。準特賞の句が自由律だったのにびっくりして、同時になんだか嬉しかった。とても好きな句。わたしの句は入選ならずだったけれど、公募系は結果発表までがセットだから、そのぶん素敵な作品たちを見ることができるのでありがたい。うたの日もそうだなあとあらためて思う。

たくさんの動物のなかで、猫の特徴的なところは目のような気がする。もちろん気ままなところとか、意外とすごいジャンプ力とか、しなやかな尻尾とか、いろいろあるのだけど、個人的にもっとも印象深いのが、目。
瞳孔がきゅいっと細められるなかに、その猫のためだけの小さな宝石が置かれている。中心の色の濃い部分から外側へ、たとえが下手だけれどキウイフルーツみたいな構図で光が飛散していく。縦長のその宝石は取り出せないし、猫だって自分の両目に棲んでいる深いつやめきのことを知らないかも。瞳孔の渦にもしもとりこまれてしまったら、もう戻れない気がする。取り返しのつかないかがやきと妖しさが、猫をどこまでも不思議ないきものにする。

猫目石という宝石があるらしい。キャッツ・アイのことかな?と思ったら、光の加減で猫の目のような模様が出ることをキャッツ・アイと呼び、宝石そのものの名前ではないみたい。金色、ときいて想像するまさにその色の画像が出てきた。しかも花言葉ならぬ石言葉というものがあって、猫目石は「未知の将来を照らす目」。猫そのものがどことなく未知なイメージがあるのに、その目で将来を照らしてくれるのはなんだかおもしろいですね。

宝石には詳しくないけれど、見るのは好き。鎌倉の小町通りみたいな、お土産屋さんの並びにある宝石屋さん、ふらっと寄ってみると楽しい。絶そういうお店にはだいたい誕生石のアクセサリーが並んでいる。順に見ていったら、思ったのとまったく違う種類のが並んでいて、あれ?となった記憶がある。誕生石って複数あるんですって! 4月の石がダイヤモンドだけじゃなくてモルガナイトっていうのもあるなんて知らなかった。わたしのなかで人に自慢したい雑学53位にランクインしました。

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