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「置き場」第1号を読む
スペースでの感想配信、ありがとうございました。
終始たどたどしくお耳にやさしくなかったかと思います。お聴きいただいた方、またアーカイブを再生いただいている方にあらためて感謝申し上げます。
本記事では、とりあげさせていただいた歌をまとめています。
歌のみの引用になりますので、詳細の感想はアーカイブをお聴きいただければ幸いです。X上の返信欄の投稿時間をご参考にしていただければ、どの歌がどの時間に挙げられているかおおよそわかるかと思います。
アーカイブはこちらから↓
— 石村まい (@mai_tanka) March 27, 2024
作品一覧はこちらから↓
※以下、敬称略
好きな1首
たぶんそのキャベツと僕のキャベツとはもとはひとつで合体できます
それはさすがにレタスすぎるって言われたプリザーブドフラワー 捨てる
美しい詩だとおもってごめんなさい わたしでさみしくなったあなたを
平和だ どのロッカーも鍵穴があるのに鍵を見たことがない
ラジオをラジオで聴くときラジオをじっと見る夜だけやってるパン屋さんみたい
オーロラは高さで色が変わるという あなたの頬をふと思い出す
善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく
チーカマをはだかに剥いてチーカマの質感リアル また夏がくる
ウグイスの基礎練習は三連符モテる男は努力している
責任感があるって書かれた通知表はいい紙をつかっていて白かった
長針が「9」を廻れば鋭さを増して子を急くわたくしがこゑ
何回も教えてくれてありがとう波の発生するメカニズム
鳥類を口に入れたい 宗教の話を聴けばよりそう思う
実際にこころを砕いて話すひと 蛾のアイコン 強いひとだと思った
かみなりを受けいれたくてふたりしてひらいた口にあふれてしまう
桜つてなまへだつたらよかつたなあなたにすきと云はれてみたい
お医者さん静かに笑うこのひとはどんな風にお父さんなんだろう
わたしってわたしを治せないと思う わたしはかわいいので旅に出た
会うという不思議さあなたのあくびすらふるえるような真実になる
好きな連作
やわらかにつぶす/さとうはな
屋上より見下ろす街よ ひと冬は手負いの草食獣のさみしさ
共振/岡本恵
助けられなかつた側のためにある天国といふ言ひ訳の土地
血潮/小泉夜雨
弓をするならば林檎をあげませう立ちかへるのは善行だから
白昼夢/有村桔梗
ぬばたまの夢といふ名のうつくしい誤訳のうへに降り積もる雪
ほんとうはもっと引きたかったし(数の関係で泣く泣くあきらめ)、あとから自分の感想を聞くと「語彙のなさよ……」とじゃっかん絶望してしまいましたが、好きなものを語るのはとても楽しかったです。
第2号以降の感想はnoteとスペースで迷っておりますので、いったん保留とさせてください。ありがとうございました!
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