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てくびあしくびなんのくび

ドライヤーで髪を乾かすついでに、足先も寒いのでぶわーっとやる。すると、お風呂あがりのくせにもう冷え性の闇にとりこまれつつあるいたいけな10本指のあいだが、ふわぁっとほどけてじんわりして、まるで湯船・湯無しver. みたいにほこほこするので、やったことない方は絶対におすすめします。絶対って言葉をあんまり使わないのですがこれだけは。ほんまに。

「三首」(短歌ではない。さんくび)を冷やすべからず、と聞いて、手首はまあ、とにかく長袖着てちょっと手袋かませたりして、で足首、室内はもこもこ靴下になんならルームシューズも重ねて、外に出るときはタイツに靴下にブーツで完備、あれ、もうひとつの首ってどこ……? と真剣に3秒くらい迷子になった。うそ、5秒はあったかも。正解は首です。脱力~~~~~お味噌汁できてしばらく経ったころのお麩くらいやわやわに脱力した。我ながらアホだなと思った。

暑がりか寒がりかでいうとおそらく寒がり。むかし、どうしても外に何時間もいないといけない修行のようなときは、ヒートテックを重ね着したりタイツを重ね履きしたりしていた。振り返るとどこまで効果があったのか不明。トップスはなんとか重ね着コーデ☆でごまかせたとしてもタイツはどこまでもタイツなのだから、さぞかし太めのおみ足を晒していたのだろう。着ぶくれ選手権にでも出るつもりだったのかな。思い込みで体感温度は上がっていたのかもしれない。

首をあっためるのはやっぱりタートルネックがいちばん良さそう。ちょっと前まではこのタイプの服を毛嫌いしていて、理由は首がしめつけられるあの若干あぶない感覚と、肌に擦れてかゆくなりそうなのが嫌だったからだ。服によっては、え、そこまで絞めなくてもあの、いずれ老いて来たるべき時が来たら生、閉じるんで……と語りかけたくなるくらいにきつめの首のとかあるじゃないですか。ただのサイズミス? 最近はあんまりちくちくしない繊維のを見つけて愛用しているのだが、やっぱり首への圧力を少なからず感じるので、お笑い番組ばっかり見て笑いすぎてうっかり首に筋肉がついて太くなったりしないといいな、と思っている。

マフラーはなぜかいろんな種類のを家にためこんでいる。クローゼットをあけるたび、選ぶという自由の権利と整理整頓の下手さをひしひしと両目に受け、後者はしれっと投げ捨てる。結局、もふもふ度の高いものを優先して使ってしまう。あ~これめっちゃおしゃれなんやけど秋口のちょっと冷えるとき用ね、と思ってとっておいたストールを使えたことがない。冬、急すぎるんよ。

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