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運と幸運は違う。幸運とは自分で創り出すもの🍀【本:Good Luck】

高校2年生時、ちょうど4月下旬頃。
部活の顧問から1冊の本を回し読みする宿題が出ました。インターハイ初出場をかけた県大会前の大切な時期に、なぜ今読書なのか?と思いました。

が、読んでみると「大会前に読んでよかった!」と思えるくらい、多くの気付きをくれた、思い出の本になりました。

『運と幸運は違う。
幸運は自分で考え、行動し、下ごしらえができた時に降り立つもの。』

そして、社会人になってから読み返しました。
「自分、受け身になってたなぁ〜!運だのみにしてたなぁ〜、自分しか見えてなかったなぁ」と、経験値が増えた分、見方が少し変わり、教わることが多くなっていました。

その本とは、50カ国17言語での出版が決まり世界でベストセラーになった、自分に幸運を贈る本【Good Luck】です。

『自分に幸運を贈る本 』
これは不思議な本だ。
ビジネスマンは実践的なノウハウを学び、
若者は人生のバイブルにしたいと話し、
子どもは面白い物語として読み、
親は大切なことを知ってもらうために子供に読ませたいという。この本は読む人によって、 伝説にも、哲学書にも、ビジネス書にもなる。

Amazon「good luck」説明文より

   🍀魅惑の森の話し🍀

公園のベンチで、幼馴染のジムと偶然隣り合わせたマックス。それは五四年ぶりの運命の再会だった。 ジムは仕事も、財産も、すべてを失い変わり果てていた。マックスは、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語を語り始める――。

『運は、呼び込む事も引き止める事もできない。
幸運は、自らの手で作り出せば、永遠に尽きる事はない』

  🍀運命をわけたクローバーの物語🍀

はるか昔。
とある平和な王国に、宮廷魔術師のマーリンがいた。魔術師マーリンは、自慢の剣を振う機会がない騎士達が不満を募らせていることを知った。
マーリンは、国中の騎士を城に集め話した。

「今日から七日目の朝、魔法のクローバーが『魅惑の森』のどこかに生えるという。そのクローバーは、手にした者に、愛、富、仕事、富、限りなき幸運をもたらしてくれる。誰か、力を示したい者はおらぬか?」

魅惑の森はとてつもなく広い、騎士たちの口からため息がでた。
国中の騎士を集め、結局残ったのは、たった2人。黒いマントの騎士【ノット】と白いマントの騎士【シド】だった。

『誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり。』

     🍀新しい土🍀

二人は別々に馬を走らせ魅惑の森を目指した。
2日かけて森へ到着し、この広い森の中からどうやったら魔法のクローバーを探せるのかを考えた。

黒いマントの【ノット】は、大地の王子ノームであればクローバーの事を知っているかも知れないと思い探した。
見事に探し当てた【ノット】は、魔法のクローバーが生える場所をノームに聞いた。
「魔法のクローバーはこの森には生えない。誰にそんな出まかせを聞いたのか知らぬが、お前は騙されたのだよ。」とノームが言った。
【ノット】は、不安になったが「俺が間違ってるはずがない」と、別の誰かを探し始めた。

一方、白いマントの【シド】も、ノームを探し、同じ話をされていた。魔法のクローバーは生えない、、、シドは考え質問した。「なぜクローバーが生えないのか?」
ノームは答えた。「原因が土にあり、誰も土を入れ替えていないから古くて乾いている」
すると【シド】は、いい肥料の土に入れ替えるために馬を走らせ、森の片隅の草を抜き、土を入れ替えた。急いで土を入れ替えて、くたくたになったシドだが、クローバーが生えない不安が薄らいでいくのを感じた

『幸運が訪れないからには、訪れないだけの理由がある。幸運をつかむためには、自ら下ごしらえをする必要がある。』

     🍀 湖 🍀

4日目の朝は、いつになく寒かった。

黒いマントの【ノット】は、大地の王子ノームの言ったことが本当なのか?と思いながらも、「俺が間違っているはずがない」と言い聞かせてた。
そして偶然見つけた湖で、美しい美声の湖の女王に会った。
【ノット】は、湖の女王が眠れずにいる状況をしった。(夜じゅうスイレンに唄わせないと湖の水が溢れ、森中が水浸しになる為、昼間はスイレンたちが眠れるように見張っていないといけない為)
そして、魔法のクローバーのことも聞いた。
湖の女王は「この森に、魔法のクローバーは生えませんよ。この森には水流が無いのです。クローバーは水流のそばでないと育たないのですよ。無駄足でしたね」とノットに伝えた。
【ノット】は運に見放された絶望が覆い始めたが、「いや、他を当たればきっと大丈夫だ」と祈るように、他の誰かを探した。

一方、白いマントの【シド】も、湖にたどり着き、湖の女王から「昼はスイレンたちを眠らせるために見守り、夜はスイレンの歌で眠れない」という苦痛を聞いた。
また、クローバーは水流がないため、この森には生えない事も知った。
【シド】はショックを受けだが、女王の抱えている問題の方が切実だと思い、助ける方法を考えた。そして、名案が浮かんだ。
水流を掘る事で、女王も自分も助かると考えたのだ。
そして、水流を自分が土を入れ替えた場所に掘り、湖の女王の苦痛をも取り除いた。
【シド】の頭には、魔法のクローバーが芽吹く様子が昨日よりはっきりと浮かび、不安も軽く自信が強くなっていった。

『欲するばかりでは幸運は手に入らない。幸運を呼び込むひとつこカギは、人に手を差し伸べられる広い心』

     🍀 木 🍀

魔法のクローバーが芽吹くまであと2日。

黒いマントの【ノット】は、ノームと湖の女王の言葉を思い出し惨めな気持ちになった。「俺は必ず魔法のクローバーを見つけてやる」と立ち上がり、木々の女王セコイヤを探した。
木々を伝いセコイヤを見つけたノットは、魔法のクローバーについて聞いた。
「魔法のクローバーはこの五千年のあいだ、一度も生えた事がない」とセコイヤは伝えた。【ノット】はすっかり惨めな気持ちになり、「自分には運がなかったのだ」と思いその場を立ち去った。

一方、白いマントの【シド】もセコイヤを探し、魔法のクローバーのことを質問した。
「もしも良い土と適量の水があるとすれば、魔法こクローバーを育てるのにどれだけの日光を当てれば良いでしょうか?」
セコイヤは考えこみ、日陰と日向が半々になるようにする事だとアドバイスをした。
【シド】は深々とお辞儀をして、土を引いた場所に帰った。時刻は夜、体は疲れていたが、今のうちに枯葉を落とし日陰と日向を作ろうと思い動いてから眠った。
シドの目にはクローバーの形がはっきり想像でき、幸せな気分で眠りについた。

『下ごしらえを先延ばしにしてしまえば、幸運は絶対に訪れてはくれない。どんなに大変でも、今日できることは今日してしまうこと』

     🍀 小石 🍀

クローバーが生えるまであと1日。

黒いマントの【ノット】は、絶望のどん底にいた。もう、マーリンの言葉を信じているのか自分でも分からなかった。そして、岩山を前にした時、全ての石の母ストンと出会った。
ダメもとで魔法のクローバーの事を聞いた。
すると、ストンは笑いながら「石ころだらけの所にクローバーは生えない、森のどこにも生えやしないんだ」と【ノット】に伝えた。
ノットは深く長いため息をついて思った。「俺に見つからないのだから、シドにも見つけられる訳がない」

一方、白いマントの【シド】は、魔法のクローバーが育つのに、土、水、日光、ほかに何が必要かを考えていた。そして偶然岩山を見つけ、石の母ストンと出会った。そしてストンに質問した。
「土、水、日光。この3つの他に何があれば魔法のクローバーは育ちますか?」

ストンはしばらく考えてから答えた。
「石さ。土の中に石ころがあると魔法のクローバーは育たない。」
シドは、石の事は気づかなかったとストンに感謝し、足速に土を敷いた場所に戻り石ころを取り除いた。
さて、できることはすべてやった。あとは明日、魔法のクローバーが目を出すのを待つだけだ。

『自分の知っていることがすべてとは限らない。
幸運を掴むには、あらゆる可能性に目を向けなくてはならない』

      🍀 地 🍀

最後の夜を穏やかに迎えた【シド】とは裏腹に、【ノット】はやりきれない気分で過ごしていた。
ノットは、自分の意思とは関係なく「諦めさせられた」ような気分になったが、どこかに生えていないか?と森中を歩いた。
すると、白いマントが汚れきった【シド】と再会した。シドは自分で地面を耕し水流を掘った事をノットに説明した。
「騎士なんてやめて農夫になったらどうだ?」とノットは皮肉っぽく言ってその場を去った。
【シド】はその背中を見送り複雑な気持ちだった。
「マーリン殿は、森に行けば何もしなくても魔法のクローバーが手に入るとは言われなかったじゃないか、、、」

『偶然しか信じぬ者は、下ごしらえをする者を笑う。下ごしらえするものは、何も気にしなくていい』

                     🍀 月光 🍀

森を彷徨う事に疲れた【ノット】は、悪名高きモルガナに出会った。モルガナは得する取引をしようと持ちかけた。
「クローバーが生える場所を教える変わりに、マーリンの息の根を止めてほしい。その場所は、マーリンのいる城の庭だ。マーリンはお前たちを騙して幸運を独り占めにしようと思っているのだ」
ノットは全て謎が解けたような気持ちになり怒りに震え、物凄いスピードで城に馬を走らせた。

『幸運をエサにするような人は信じないこと。幸運は売り物でも、道具でもないのだから』

     🍀 暗闇 🍀

【ノット】を騙す事に成功したモルガナは、【シド】の元に向かった。クローバーが芽吹く瞬間を胸を躍らせていたシドにもこう言った。
「魔法こクローバーは幸運を呼び込みなんてしないよ。呼び込むのは不幸。私が呪いをかけたのさ。このクローバーを誰かに摘ませないとマーリンが死んでしまう。だからマーリンは騎士達を森に送ったんだ」
シドは、耳をかさずマーリンを信じる事にした。
どう考えてもクローバーを騎士に摘み取らせる得がないと思ったからだ。
モルガナは失敗を認め闇に消えていった。

『できることを全てやったら、焦らず、諦めぬ事。自分には必ず幸運が訪れると信じ、甘い言葉には耳を貸さぬ事』

    🍀 風と雨 🍀

翌朝【シド】は、自分が敷いた土の横にひざまずき、クローバーが芽吹くのを待った。しかし、いくらまっても芽の出る兆しはない。
すると、キラキラと光る緑色の雨が風と共に降ってきた。
毎年この季節になると、王国中に降る緑色の雨は、色がつきベタっとするので悩みのタネだった。しかし、この雨こそが魔法のクローバーの種だった。
種は森じゅうに降り注いでいる。ノームや、セコイヤ、湖の女王や、ストン、モルガナやノットにも。だが、広い王国の中でタネが根付いたのは、シドが土を敷き、水を引き、日光を当て、石ころを除いた、ほんのちっぽけな場所にだけ、種は根を張り出したのだ。
幸運とは、限られた人にだけ偶然やってくるものではない。下ごしらえをしっかりとした者のもとに、公平に訪れるものなのだ。
幸せとは、地道な作業をコツコツ続けてこそ、手にする事ができるものなのだ。
シドはクローバーを摘み取り森を後にした。

『幸運を作るというのは、チャンスに備えて下ごしらえをしておく事。だが、チャンスを得るには、運も偶然も必要ない。
それは、いつでもそこにあるものなのだから』

『幸運を作るというのは、条件を自ら作ることである』

     🍀 芽 🍀

【ノット】は、城にたどり着き、魔術師マーリンを探した。ノットの顔は憎悪で歪み、目は血走っていた。鋭い剣でランプを叩き割りながら、マーリンのいる庭、クローバーが咲くはずの庭に向かった。だが、庭園に躍り出たノットが見た光景に唖然とした。
最後に見た庭園は、草や花が咲き乱れていたが、今は白いタイルが敷き詰められ、どこにもクローバーが生えるスペースなどなかった。
魔女モルガナに騙されたとわかったノットは、それ以降、姿を消した。

一方、【シド】も城に帰還し、マーリンに両手いっぱいの魔法のクローバーを差し出した。
そして、マーリンへの感謝を伝え、別れを告げた。
自分の手にした幸運の物語を人々に聞かせるため、いく先々で彼は人に幸運を分け与え続けた。
王国じゅうの人々が幸運を手にしている想いを描き、新たな下ごしらえの始まりだった。

『マーリンはシドを森へと向かわせただけ。
幸運の下ごしらえは、自分にしかできない。
幸運の下ごしらえは、今すぐ始める事ができる』

 🍀この物語は、あなたへ続く🍀

公園でマックスから話を聞き終えたジムは、涙を流した。そして、五四年ぶりに偶然マックスと再会した事が幸運だったと思った。
そして、ベンチから腰を上げた。
これまで手にする事のなかった幸運を、その手で掴む為に。。。

『幸運のストーリーは…..絶対に偶然には訪れない』

自分や仲間を信じて行動(努力)する事。
自分の幸せだけではなく、他人の幸せに貢献する事など、、、

【GoodLuck】は、いくつになっても大切なことを教わる人生のバイブルになっています。

最後まで、お読み頂きありがとうございます。

遠藤まい

◎遠藤まい
\ずっとキレイでワクワクな毎日を♪/
看護師•保健師,フリーランスでいくつか仕事しています💄 小〜高バレー部の体育会系女子🏐🌸
【ちょっとした日常の想い】
【自己啓発・仕事に役立ちそうな事】を発信していきます🍀
▼カフェ/おかし/健康美容品はインスタで発信✨ https://www.instagram.com/mai.e0624/

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