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【Keynote教材】速さ図鑑を作ろう

私は特別支援学校で算数・数学を教えています。最近までの悩みは、知的障害のある生徒にどのようにして速さを教えるかでした。
文章題を読みながら、いわゆる「みはじ(きはじ)」の公式に数値を入れていく授業は生徒たちの理解につながるのか、もやもやしていました。

今回は、私が特別支援学校で実施した速さの授業を紹介したいと思います。
まず私が目をつけたのが電車好きの生徒の存在です。電車の速さを調べたら興味をもって楽しく学習してくれるのではと、いろいろなものの速さを調べる活動から導入してみることにしました。

生徒には調べたことをまとめる活動を通して、速さにはさまざまな表し方があることに気づいてもらいたかったです。実際に調べていくと、時速や秒速だったり、時速◯kmや◯km/hなどの表現に出会うことができます。

最近気づいたのですが、図鑑を作ろうとさそうと私のクラスの生徒はやる気まんまんでのってきます。みんな図鑑好きですね。電車の速さは一定ではないですが、速さに触れるということで平均値。そこは今回はご愛嬌です…

調べてまとめる活動の支援として、フォーマットを作りました。調べ学習においてテーマを示しただけでは、生徒はどのようにまとめていいかが分からず作業が進まないことがありました。フォーマットを示すだけで多くの生徒が自分の力で調べたことをまとめることができるようになりました。そしてこのフォーマットに様々な要素を付け加えて、自分なりのまとめ方をしている生徒もいました。最終的には自分なりのまとめ方を見つけることが大切だと思っています。

このフォーマットで特に大切なのが画像ギャラリーです。プラスボタンを押すだけで写真にアクセスできるので、画像をより簡単な操作で入れることができます。

画像ギャラリーの追加
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図鑑を作るためのKeynote はこちらです。

速さを比較する活動にも取り組みました。調べたいものの速さと自分の走る速さをおそいものからはやいものに並べました。

自分の走る速さは体育で測定した50m走のタイムから計算してもらいました。
私の担当するクラスは速さの変換まで扱える実態ではなかったので、速さを変換してくれるサイトを使って秒速◯m→時速◯kmに変換しました。


生徒の作品は公開できないので私も作ってみました。

速さ比べのKeynote はこちらです。

PDFなどにして印刷すれば、画用紙に貼ってまとめることもできます。私の授業では調べたものがたくさんあったので、紙スタイルでやりました。

Keynoteをpdfに書き出す


実際やってみると、自動車より自分の走る方が速いと予想するなんてこともあり、どれくらいの速さで動くかをイメージすることに課題があることがわかりました。

余談ですが光や音の速さを調べる生徒がおり、動いている様子が自分の目では見えないものにも関わらず、そこに着目できていることに驚きました!

Keynoteのデータはご家庭や教育活動の範囲内であればご自由にお使いいただいてかまいません。仕組みを知るために中身を見ることができますし、プロジェクトをそのまま使うこともできます。

速さの学習以外にも図鑑作りはとても楽しい学習活動になると思うので、ぜひやってみてください。


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