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放課後まほらbo第ニ話「学習の自立」

【第ニ話】
■自由からの逃走
■自立の考え方
■主体性と自立
オンラインまほらboでは、子どもの学習の自立を目指していますが、「自立した学習」とは何か、を具体的に考えています。

■自由からの逃走-エーリッヒ・フロム―(社会心理学)
コロナ禍で休校になり日本中の子どもたちから出たうめき声が「やることない~ひまぁ~」ではないでしょうか。2週間もたつと親も万策尽き、途方に暮れるころ学校から山のようなプリント、ドリル課題がやってきてやれやれ「助かった」と思いきや、「やる気が出ない…」と日々格闘することに。この間、多くの人が、学校の果たす役割の多様性や、その重要性を認識したと思います。同時に、多くを学校に依存している実態も明確になりました。社会心理学者のエーリッヒ・フロムは、人間は支配されることを望み、言われたことをすることで不安を払拭する「機械的画一性」があると指摘します。自発的な学習はそれを克服する一つの道です。学ぶことが子どもの喜びの目的になることで、また子どもが積極的に学びに参加することが出来ることによって、その不安は克服されます。

6月-1a

■自立の考え方
ステイホーム期間の子どもの学習の自立を考える時、二つの見方があります。一つは規律です。生活リズムと学習規律を意識することで、学校の時間割のように規則正しく過ごすことは出来ます。自ら律するというのは大切なことですが、その前提は自らの考えで見通しを立てることが出来ることです。与えられた時間をこなすとか、ルールだから従わなければならないということだけでは、子どもが積極的に学びに参加しているとは言えないでしょう。逆に与えられたものであっても子どもが計画の必要性や意味を理解し、自らコントロールすることで、能動的な参加者となり、フロムがいう人間が本能的にもっている孤独への不安を払拭することで、自立した学習者として取り組むことが出来るようになると思われます。この「意味理解を大切にする態度」こそが、重要なもう一つの自立の見方なのです。

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■主体性と自立
このように自立に大切なことは、普段の生活から「なぜ?」と疑問を生成したり、意味を理解することを大事にする態度が習慣化していることなのですが、まさにそれが主体性と呼ばれるものにつながります。例えば、一見、時間割やルールに沿って、自主的に取り組んでいるように見えても、その意味や仕組みを理解し、納得して実行していなければ自立しているとは言い難く、まさにそこで主体性が問われることになります。逆に、先生の話をよく聞き、よく考え、取り組んでいれば、傍目からは受動的に見えていても、学習の内容は十分自立したものといえるでしょう。いわゆる受動的な学習スタイルに見えても、学習内容は、とても能動的に学んでいる状態をつくること、それこそが、まほらboが、オンライン学習とした中でも、最も拘る点なのです。

次回は学習の自立の要素について。
ではまた。【もっちゃん】

ありがとうございます!
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一般社団法人 東京学芸大Explayground推進機構のlabの一つ。「まほら」とは、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語です。子どもにとって、親にとって、地域にとっても素敵な「放課後のまほら」を探究します。