【前編】SI/SESの新しい採用スタンダード11選をご紹介! 〜まだプライム率のPRばかりしているのですか?〜
みなさんこんにちは!
ポテンシャライトの「オクムー」こと奥村です。
今回のnoteでは、私がちょうど先日登壇したウェビナーの内容について執筆いたします!
(10000文字を超える超大作になりそうだったので、「前編」と「後編」に分けて公開いたします。今回は前編の内容です!)
👆 人生で2回目のウェビナー登壇です。2回目でもド緊張していました。
それでは、早速本題です。
0. SI/SESを取り巻く採用課題
本noteを読んでくださっているのは
・SI/SESの採用担当の方
・人材エージェントでSI/SESの採用に携わる方
のいずれかが多いのでは、と予想しております。
これらの方であればイメージしていただきやすいかと思うのですが、実はSI/SES市場はほぼ10年間、採用手法に大きな変化がありません。
👆 リクナビ/DODA/typeやエージェントなどのトレンドはいくつかありましたが、そこから今日まで大きな進歩はありません...
では、既存の採用手法に強い企業が大量採用していくのを、指をくわえて眺めていることしかできないのでしょうか?
答えは否です。
SI/SESの採用市場で工夫できることは、まだまだたくさんあります。
今回のnoteではそれらの打開策11個を、採用の新スタンダードとしてお伝えします。明日から使えるノウハウもたくさん記載いたしますので、ご参考になりましたら幸いです。
1. 【SI/SES採用の新スタンダード①】6P+CGMT
SI/SESで魅力として取り上げられるのは、下の図にある7項目が多いのではないでしょうか?
プライム比率、受託案件の有無、残業時間、案件の豊富さ...
どれもSI/SES市場において採用に強い企業がよく掲げている項目です。
一方で、上記を謳うことができないが故に、魅力を上手に打ち出せず困っている企業様も多いのではないでしょうか?
そのような状況下でぜひ取り入れていただきたいのが、「6P+CGMT」という概念。「6P+CGMT」とは、企業の魅力を10通りに分類したフレームワークのこと。
企業の魅力って色々あるけど、網羅的に分類することはできないのかな?
という課題から、ポテンシャライトが作成しました。
各種類の頭文字をとって「6P+CGMT」と命名しています。
👆 「6P+CGMT」の図。企業の魅力は10種類に分けられます。
上記の項目に沿って企業の魅力を整理してみましょう。これらを言語化するだけでも、アトラクトの武器となる「魅力」はたくさん見つかるはずです。
武器は、求人作成時から面接/面談時まで、さまざまな場面で活用できます。
「6P+CGMT」について、より詳細が気になる方はぜひ下記のnoteも併せてご覧ください。
2. 【SI/SES採用の新スタンダード②】Story telling
「6P+CGMT」の図を用いて魅力を洗い出してみると、また新しくある課題に陥る方が多いのではないかと予想しています。
それは
魅力を洗い出してみたけど、想像以上に埋められない項目が多い...
というもの。
それもそのはず、「6P+CGMT」は全ての企業に当てはまるであろう魅力分類の図になっております。
そのため、SI/SES企業の場合は「Product(プロダクト/サービス)」を持っていないことが多いため、Productの魅力を抽出できずに困ったり、スタートアップ企業の場合は「Privillege(福利厚生)」が整っておらず困ることも多く発生します。
では、魅力を創り出せない企業はやはり採用活動において劣勢になるのでしょうか?
そのようなことはありません。
まだまだ挽回のチャンスはたくさんあります。
ここでお伝えしたいのが「Story telling」という概念。
先ほどは「6P+CGMT」を使って企業の魅力(What)を洗い出しましたが、次は洗い出した魅力をどう伝えるか(How)についてお伝えします。
「Story telling」とは、自社の説明を「ストーリー風」に語ること。
事業内容、特徴、社風とオーソドックスに淡々と説明をするのではなく、
ストーリーのように1本の線に繋ぐように説明をしていくことを指します。
👆 Story tellingの流れを図で表しました。起承転結が大切です
実は、「Story telling」は日常生活の様々な場面で登場しています。
みなさん、お好きなドラマやアニメを想像してみてください。
例えば、
① ある日突然敵が襲来してくる
② 戦いが発生。仲間の協力もあり、一度は優勢に。
③ しかしながら、敵がさらなるパワーアップをして一気に不利な状況に。
④ もうダメだと思った時に、希望の光が現れ形勢逆転。
⑤無事、敵を倒すことができ、普段の日常に戻る
※ドラ●ンボールを想像しながら書いてます(好きなのです)
というようなストーリー。
よくある展開かと思います。
ストーリーが一筋縄に進まない状況下では、視聴者の感情は揺さぶられます。観ている側も、主人公が劣勢の時ほど物語に引き込まれたり、気づいたらファンになってしまっていることがあるのではないでしょうか?
これらを採用に応用したのが「Storry telling」という概念。
企業の創業背景を、起承転結に則って求人転記/求職者様にお伝えいただくと、より魅力的な企業として映りやくなります。ぜひ取り入れてみてください。
3. 【SI/SES採用の新スタンダード③】Attract book
SI/SESでエージェント採用を取り入れている企業様は多くいらっしゃるかと思います。
私も、これまで採用支援に携わったSI/SES企業様が、エージェントを用いた採用活動をしていることが多くあったのですが、よくご相談いただく課題の一つに「魅力が正しく求職者様まで伝わらない」というものがありました。
それもそのはず。
採用担当
→ RA(エージェント 営業担当)
→ CA(エージェント キャリアアドバイザー)
→ 求職者様
企業の情報は上記のように長い伝言ゲームを経て伝わるのです。
これだけ長いフローであれば、途中で情報がうまく伝わらなくなることも往々にして発生します。
上記のような課題を防ぐことができるのが、「Attract book」というツール。
採用ピッチ資料や求人票は、情報が多すぎる
という課題定義から「Attract book」は作られています。
求職者様への求人紹介時には、「求人票」や「採用ピッチ資料」が用いられることが多いです。
しかしながら、求人票や採用ピッチ資料にはあまりにも"多く"の情報が掲載されており、20-30社を並行して検討する求職者様には、全ての魅力が伝わらないことも多く発生します。
そこで、「Attract book」が登場します。
Attract bookでは、企業の魅力を完結にまとめています。
応募時にはそこまで気にならない、「メンバー情報」や「会社の沿革」についての記載は削ぎ落とされており、並行して受けている企業が多くても目も通しやすい仕様です。
👆 KMK Worldさんで実際に作成したAttract book。企業の魅力が簡潔にまとめられています。こちらは目次のページですが、この後にそれぞれの詳細が1項目/1ページでまとめられているイメージです。
また、視覚的にも読みやすい資料を意識して作成するのもポイントです。
企業の魅力を
・完結に
・正確に
・おしゃれに
伝えることができるのが、「Attract book」の最大の特徴です。
4. 【SI/SES採用の新スタンダード④⑤】Entrance book / Personal book
応募獲得した後も、採用担当者の悩みはつきません。
面談/面接の設定をしても、他社が並行しているなかで求職者様とお話ができるのはたったの1時間。
限られた時間内で、面談/面接をより効果的に行うにはどうしたら良いのでしょうか。
このような状況下で役立つのが、「Entrance book」と「Personal book」。
どちらも採用コンテンツをラフにお伝えし、企業に興味を持っていただくきっかけを作る目的で作成した資料です。
👆 ポテンシャライトのEntrance book
「Entrance book」と「Personal book」において重要な概念が、「情報をラフにまとめる」ということ。
一般的なピッチ資料/ 入社フィードは文量が多く、気合いを入れないと読めない場合が多いですが、「Entrance book」と「Personal book」は読みやすさを意識して作成しているのでストレスなく目を通すことができます。
特におすすめなのが「Personal book」。
メンバーの情報をラフにまとめた資料なのですが、「プライベートが垣間見えて、面談で盛り上がった!」というお声を、「Persona book」を取り入れた企業様からよくいただきます。
👆 奥村のPersonal book。猫好きという情報から学生時代の様子まで、さまざまな情報を載せています。お堅い内容にならないことを意識しています
一方で、
「資料を作成しても、実際求職者様はちゃんと読んできてくれるの?」
というお声をいただくこともあります。
みなさま気にされるポイントかと思いますが、意外にしっかり読んできてくださることが多いです。
ここでぜひ念頭に置いていただきたいのは「必ずしも、全ての情報をマストで読んできてほしいとは思っていない」ということ。
求職者様側もお忙しい中お時間を割いてくださっているので、楽に読める資料を少しでもみていただき、さらには少しでもご興味を持っていただければ、それだけで「Entrance book」と「Personal book」の目的は達成されると思っております。
ぜひ、取り入れてみていただけると嬉しいです。
5. 最後に
いかがでしたでしょうか。
長い間、新しい採用のスタンダードが登場しなかったSI/SES市場。
これを機に、今までの採用手法を進化させるような工夫を行っていただけますと幸いです。
本日は、SI/SESの新しい採用スタンダード①〜⑤をお伝えしました。
⑥〜⑪は後編でお伝えいたしますので、しばらくお待ちいただけますと幸いです。
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