あなたに友達ができない理由
ご質問ありがとうございます。私なりの考えをお伝えいたします。
まずあなたに友達ができない理由は、「人とうまく話せない」ことでも、「面白いことが言えない」ことでもありません。人間関係において、ユーモアはそんなに重要ではありません。
別に面白いことなんて言えなくたっていいんです。もちろんそこに重きを置いている方もいるとは思いますが、芸人じゃないですし。みんながみんな、オチを考えて話し方の強弱を意識してトークしていません。
もし本当に「どうすれば人と仲良くなれるのか?」と悩んでおられるなら、「自分には友達がいない」と口に出すのは今後一切やめるべきです。
あなたのことを友達だと認識し、心を許してくれていた人がそれを聞いたらどう思うのでしょうか。
「よ〜し!友達って思ってもらえるように頑張ろう!」と、向こうから積極的にアクションを起こしてくれると思いますか?
知らぬ間に見切りをつけられ、うまい具合に距離感をコントロールされたのちにフェードアウトです。
「心の中で思ってるだけで、人に対して『友達いないんですよ〜』と口にしたことなんて無い!」と言われるかもしれません。
でもね、そういう思いやりの無さって、言葉以外にも日常生活の至るところでジワジワと滲み出ますよ。
先ほど「人間関係においてユーモアは需要じゃない」と言いました。円滑な人間関係を築く上で重要なのは、相手を不快にさせないことです。
“コミュ障”という言葉は「話し下手」で「口数が少なく」、「言葉足らず」な人、いわゆる人見知りタイプにしばしば向けられます。
私は口数が少ない見知りな人と話していて不快になることはありません。
「それ、言って誰が得するの?」みたいなことをカジュアルに口走ってしまう、余計なことまで喋りすぎるタイプこそ真のコミュ障だと思っています。
そこで完結できたはずのやり取りに、余計な一言を添えて提供してしまう人っているんですよね。
「自分には友達がいない」という発言は、まさにこの余計な一言に分類されます。言ったところで誰も得しません。
悪意や攻撃的な気持ちからでなくとも、“いじり”と称して他者をジャッジするような発言をしたり、見下すメンタリティを持っていたり。
面白いことを言おうとするあまり空回りしているケースもあるかと思いますが、やっぱり現代の価値観にそぐわないです。
人と仲良くなりたいのなら、「面白いことを言おう」と頑張るのはちょっとベクトルが違っていますから、まずは相手を楽しませるより不快にさせないことを意識して、関わり方を考えてみてください。
それで人が寄ってくるかどうかは分かりませんが、少なくとも離れていくことはなくなるのではないでしょうか。
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