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【旅記録】"信頼" からはじまる  Part2


今年の3月末にオランダで学校の視察ツアーに参加してきました。

イエナプラン学校、公立の小学校(ピースフルスクール)、
中高一貫校、教員養成学校、

と対象年齢やカリキュラムなどが違う学校、5校にお邪魔して授業などを見学させていただきました!

その視察の中で見えた全ての学校に共通してあるもの。


それが...

対話 ・   信頼 ・   実践


前回は対話について書いたので、

今回は信頼について


(↓対話についてはこちらの記事を)


  2.    信頼

オランダの先生方と話している中で、毎回と言っていいほど出てきた  

「信頼」

という言葉。

オランダの先生方が1番大切にしていることのように私は感じました。

信頼が土台としてあり、その土台が、子どもたちを取り巻く問題や課題に向き合うときにうまく作用される。

むしろ、その土台がない状態で問題を解決することはできないのでは?ともおっしゃっていました。


信頼と信用

似た言葉のようでどこか違うこの言葉

その“意味の違い”をオランダの研修で実感することができました。


子どもたちは、
先生たちが自分のことを見てくれているという安心感から抱く信頼を

先生たちは、
子どもたちの成長を信じて見守るという信頼を


こうやって信頼は相互に繋がり合っているものなんだ! 
と強く感じました。
でもそれは強制ではなく、ただ心のままに繋がっている
ような感覚。

反対に、私の中での信用のイメージは、一方通行。
そのため、自分が望む相手の像ではない部分が相手に見えた時に、なぜか裏切られた気持ちになったり自分だけが我慢しているように感じたりしてしまう。



視察の中で、教員養成学校(日本の教育大学のようなもの)にて、現役生の方々にインタビューをさせていただく機会がありました。

そこで、日本では教育実習は4週間だけだということに対して真っ先に彼らから出た言葉は
「どうやってその4週間で子どもたちと信頼関係を築くのですか?」でした。

先生の卵である彼らからも「信頼」という言葉が出てきたのです。

「教育とは…」を考えるその前に

「1人の人間としてどう人と向き合っていくか」
それが前提としてあった上で、教育が語られるべきなんだ。

と気がつきました。


これは、本質を見つめ考えるというオランダ人の国民性なのかなとも感じました。

もちろんたった5日間の視察で出会った方々を通して感じたことなので、すべてのオランダ人に当てはまるとは思いませんが、それでも、私が学校視察で出会った先生方は、「教える」とか先生という「立場」ではなく、
目の前にいる子どもとまずは心を通わせて接している方々ばかりでした。


オランダの教育の土台を見つけるきっかけとなった
この信頼という言葉。

言葉で言うのは簡単でも、
実際に行動に起こすのは難しい。

ほんとにそんな言葉通りのことが行われているのか、?

そんな疑問を抱きながらオランダの視察に参加しました。


オランダの教育は100%完成されていて、抜けがない。わけではもちろんありません。

オランダの教育現場も抱えている問題は山積みでした。


けれど、その現場で発見した共通することの3つめ、

実践


これが、対話と信頼をより強いものにしてくれる秘訣なのではないかと私は感じています。



ということで、次はこの実践について書きます!!




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