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詩「観察対象」
今日も見ているな?
怪しげなライトはさながら取調室にいるような
そんな鬱々とした気分を彷彿とさせる
察するに、私が、或いは私たちが
何かバカをしでかさないか観察しているのだろう
特段とんでもないことをしでかしたわけではないが
洪水のように押し寄せてくるこの罪悪感はなんなのだろうか?
懺悔をしてしまいたくなるような未知の魔力が
今宵も身体の頭から足まで
光とともに浸透してゆく
貴様の腹の内は見当もつかないが
考えていることを作り出すことは雑作もないことだ
この星のように有象無象が思うがままに巣食っているかもしれない
ギッシリと余す所なく埋め尽くされた
密度100%を保っている可能性だってある
もしかすると、中身なんてないのかもしれない
煌々と漆黒に据えるあの姿こそ
真の高みの見物というものだろう
まったくいいご身分ではないか
ならばこちらも観察してやろう
貴様が動くそのときまで
美しさの裏に隠れた
化けの皮が剥がれる日まで
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