母国語以下(不実な美女か貞淑な醜女か/米原万里)
ロシア語同時通訳者である著者による、通訳エッセイ。
クスっと笑ってしまう通訳ミスのエピソードがてんこもりで、すごく面白かった。
下ネタの多さ、そして通訳者の勘違いによって生じるシチュエーションコメディは、さながらアンジャッシュのすれ違いコントのよう。
あと以前、映画の字幕翻訳者が「ダジャレや諺が難しい」と言っていたのを聞いたことがあったが、通訳は瞬時に代わりの言葉を探さなきゃいけないのか…とあらためて驚いた。
著者は、「そういうのを日本ではね、『他人のふんどしで相撲を取る