あなたは、社員をどう配置していますか?

「お金の経営者」という感覚が大切。


8月24日に発売になった拙著。
そのオビを書いて頂いた内藤忍さんが、
先日まで私が通っていた早稲田の講座で、
おっしゃっていた言葉です。


今回は、聞いた内容に、
私自身の考えも付け加えながら
お伝えします。


お金の経営者とは、
あなた自身が、
お金にどう働いてもらうか指示を出す、
というイメージです。


つまり、お金が社員のようなイメージで、
どのように配属すれば、あなたに
とって、一番効果的な働きをしてもらえるかを
考えるというイメージです。


よく、お金は手段であって目的ではない
と言われますが、
まさにこのイメージが言い得て妙。


株式会社あなたという枠組みを、
お金という社員に働いてもらいながら、
長期的に良い状態で会社を運営していく
ためにどうするか、
と言い換えても良いかもしれません。


そう考えると、少しでもお金という社員に
心地よく働いてもらえる環境を整えること。
働いてもらえるように適材適所に配置する
ことが大切だということが、
イメージしやすくなるのではないか、
と私は感じます。


そのように考えた時に、
最初に考えることは、


少数精鋭なのか?


従業員数を増やして規模を
膨らませていくのか?


という視点が大切になってきます。


私の場合で言えば、


大家業は少数精鋭。


金融資産はグローバル展開。


というのが、前々から続けている
経営者としての采配だな、
と感じました。


不動産投資、大家業に関しては、
私は、いわゆるメガ大家さんのように、
100室などを目指そうという想いが
まったくありません。


今までで一番社員を雇っていた時
(部屋を持っていた時)でも、
15部屋です。


あまりいろいろと考えずに、
良さそうな物件があれば
買い進めることしか視野にない
時期でした。


ただ、そこまで増えた時に、
ふと我に返り、試算する中で、


「数人リストラしても、
 営業利益があまり変わらない」


ということに気づき、
拡大路線を一転して、少数精鋭に
する方向へ舵をきりました。


その結果、


前著を出した2018年当時は社員10人。


そして、今は7人という会社の経営者では
ありますが、私にとっては、一桁の社員で
経営しているのが、
大家業、不動産投資の面では
心地よくいられるな、ということに、
思い至りました。


これは、あなたがどんなスタンス、
想いで取り組むかによって変わるので、
正解はありません。


お伝えしたのは、
あくまでも私の経営スタイルという
参考として捉えて頂ければと思います。


自分の社員としてのお金、
そして不足する分は外部から派遣して
受け入れながら(融資)、
社員を不動産という形に変えて
働いてもらう、というイメージです。


一方の金融資産に関しては、
私は投資信託をメインに活用しています。


全世界株や国内株、世界の債券や
REITなど、いくつかの投資信託に
社員を配置しています。


イデコやNISAも、
フルに活用しています。


今回のお金の経営者という視点で
考えると、間接的ではありますが、
お金を投じることで、幅広く、
様々な実在する会社の社員さんに
働いて頂いている、
という想いにもなりました。


例えば、世界株式指数に連動する
投資信託の場合。


私の社員であるお金を配置しているのは、
1つの投資信託にはなりますが、
その投資信託の指数に組み入れられている
会社は多数あります。


そう考えると、例えば、
アメリカの大手IT企業にも、
わずかばかりではありますが、
私の社員は関わっていることになります。


そして、そのIT企業の業績が良くなり、
株価にも反映してくると、
結果的に投資信託の成績にも
良い結果が反映されてくる。


つまり、そのIT企業で働いている
リアルな社員さんの努力の成果が、
お金という私の社員を介して、
あなたや私というお金の経営者にも、
成果として戻ってくる、というイメージです。


しかも、これは1社だけではありません。


いわゆるインデックスファンドのような
指数に連動する投資信託であれば、様々な
企業にお金を投じていることになります。


債券やREITなども選ぶと、
関わってくるリアルな社員さんは
さらに増えることになります。


仮に、投資信託ではなく、
個別の株式や債券を購入した場合は、
その会社で働いている方を、
あなたの社員であるお金を通して、
間接的に雇っていることにもつながります。


その会社で働いている方の成果が、
配当や利息などの形で、
あなたに返ってくることを
イメージして頂けると
分かりやすいかもしれません。


かわいい子には旅をさせよ、
という言葉がありますが、
お金という社員は、様々な場所へ
配属、出向させる方が、
良いのではないか、と
私は考えています。


経営者としてのあなたが、
間接的に関わる人も増え、
成果として反映される資産の安定、
増加にもつながりやすいと
感じるからです。


預貯金に一定額置いておくことも
必要だとは思いますが、
預貯金がメインになってしまうと、
社員であるお金は、
生産性の低い社員としてしか
活躍できないこととなってしまう
ことも考えられます。


このように、あなたが
お金の経営者という感覚で、
お金という社員の配置を考えるという
視点で考えてみると、
どんな資産運用、資産形成、資産活用を
していくのが、自分に合っているか、
などを考えやすくなりませんか?

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