猫アクセサリーを作る手仕事のこと
人生で初めて作った作品は、アクセサリーだったように思います。
たしか3歳頃のこと。
縫い物をする母の横で、母に教わりながら、ただただ薄ピンク色の小さなビーズをテグスに通しただけのネックレスとブレスレットを作ったと思います。
自分で作ったネックレスとブレスレットをつけてみると、それはそれは煌めいて見えて、特別な女の子になったような気がしました。
もともと、美大出身のマリシカ(母)の影響からか、ものづくりをする環境が生まれた時から当たり前にありました。
母に倣って、お洋服やアクセサリーが好きでした。
母は多趣味で、絵を描いたり、あけびの蔓で籠を編んだりニットを編んだり、ワンピースを作ってくれたり藍染めや機織りをしたり‥
つくることは生活の一部でした。
母は娘の私から見て、とても豊かな女性だと思います。
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はじめてmagicalで販売を始めたのはアクセサリーからでした。
ネットで販売を始めて「magicalのアクセサリーが購入されました」というお知らせのメールを初めて受け取った時のその瞬間を、嬉しくて泣きたくなるようなその幸福を、今でも鮮明に覚えています。
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実は、猫ちゃんのパーツを作ることは私にとって、本当に大変な作業です。
生まれつき(先天性)のバネ指で、幼少期には親指が曲げられず手術を経験しました。
今も、人よりも細かい手作業が苦手だったり、親指の付け根にすごく疲労がたまりやすかったりします。(特に日常生活には支障ありません)
イベント前に、連日休まず作っていると指を動かしにくくなったり、痛みで湿布が必要になったり…
もうアクセサリーやめようかな、って何度か思ったんです。
大変なのに、何度もやめようかなぁと思ったりもしたのに、作っているとこの細かい作業辛い…って親指が悲鳴をあげたりもするのに。
作り終わったらまた作りたくなってしまって、
楽しい。好き。って思ってしまうんですよね。
不思議でどうしようもなく愛しい手仕事だと思います。アクセサリーを作ることって。
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デザインを決めて、猫ちゃんの写真を撮ったり、絵を描いてみたり、編集したり。
そこから納得できたものをパーツに興します。
何度もレジンを重ね塗りし、時には工具で穴を開けて。
キラキラしたものやお星様、ハートと組み合わせたり…
完成したアクセサリーを見ると、私…もしかして天才なのでは…?
って自画自賛して、写真をハイテンションで撮ってルンルンしながらネットショプに登録して、急に冷静になって販売前にじわじわ不安になってくる…みたいなことがあります。はい。
販売スタート後に「商品購入通知」をいただけるとそれはもう文字通り飛び上がって、大喜びしております。
だから感謝を込めて、一生懸命に心を込めて、ラッピングしております…♡
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今日はキジトラちゃんのアクセサリーをメインにご紹介…♡
現在販売中のアクセサリーのモデルはみんな保護猫ちゃんです。
保護猫ちゃんって家猫になってたくさんの愛を注がれると、みるみる表情が変わるんですよね。
最近は、とってもかわいい猫ちゃんのお顔やパーツをいろんなデザインに使っています。また、同じデザインでも、猫ちゃんが違ったり少し組み合わせを変えたりもしています。
私自身は、持ち物が人とかぶるのが好きじゃありません。
だから、同じものはあまり大量生産をしないようにしようと心がけています。
(手の調子を保つためにも、大量生産はできないのが現状でもあります)
定番のもの以外は1点ものも多々あります。
コロナの影響で、外出時にはマスクをするから、ほとんどメイクをする必要がなくなったと思うのですが、いかがでしょうか。
かわいい色のリップができなくて心が晴れなくなったり。
そんな時こそ、ぜひアクセサリーはお気に入りのとびっきりかわいいものを付けてみてください。
私は誰かのお気に入りを、誰かのたったひとつを、
あなたのために存在するアクセサリーを
心をこめた手仕事で、お届けできたらと思っています。
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