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引っ越しのクセスゴな理由は運気の変わり目?引き寄せ?シンクロニシティ?

引っ越しといえば浮かぶのは、進学・就職・転勤・結婚など、「新生活」といった暮らしの変化に伴うものが多いと思う。

私は20年ほどの間に7回引っ越している。

「新生活」というワードにまったく関係はなく、経済的なことでもない。

だが、きっかけがあるジャンル(?)で一致していることに気が付いた。

自分の引っ越しに共通点があることに気づいたのは、今の場所へ引っ越すことになった6回目と、その一つ前の5回目での結構、派手な出来事による。

今の場所へ引っ越しを決めたきっかけは二段階あって、最初はお隣さんが入れ変わったことだった。
新しく入居してきたお隣さんは、60代の夫婦とその息子さんの3人家族だったのだが、引っ越して半年もしないうちに、玄関周りにどんどん物が増えて行った。

最初は、車のタイヤとたくさんの植木鉢が並べられた程度だったのだが、生活必需品と趣味のものだから、それほど気になることはなかった。
だが、家の中に納まりきらないのか、そのうち椅子や家具類、用途のわからない板切れに空き缶まで並び始めた。

収納スペースは結構しっかりしている間取りの住居だったので、あれよあれよと玄関前が物で埋まって行くことに不安を覚えるようになった。
互いの共有スペースまでじわじわと侵食される気配を感じたのだ。

大家さんに何度かその状況を訴えてもみたが、改善される様子は見られなかった。

一方で、そのご夫婦はいつもニコニコと挨拶をして下さる、人の好い感じの方なので面と向かって強いことも言えず、半分諦めの気持ちもあった。

そうこうしながらも、お隣さんが越して来て一年経過した頃、私の部屋はなんと空き巣被害に遭った。

それは朝晩の冷え込みにコートを羽織る時期だった。

仕事で遅くなって帰宅し、私は玄関の鍵を開けようとして異変を感じた。
息子たちが県外へ進学して出て行って、私以外に誰もいない部屋の玄関ドアが開いていたのだ。不審に思いながら、半分ほどそっと引いたドアのすき間から、真っ暗な部屋の中の気配を伺うと、戸締りしてあるはずの部屋の中から私の立っている玄関先へ風が通り抜けた。

何が起こっているのかわからなかったが、非常事態だということだけは感じた。緊張が走り、片手に傘を握って玄関の灯りをつけ、しばらく気配を伺う。それから意を決して中へ入り、部屋の照明のスイッチを入れると、そこに大きくへしゃげたブラインドと壊れたサッシ、床には引き出しの中身が散乱する光景を照らした。

現金は家置きする習慣はなかったことと、宝石のような貴重品の類に一切、興味がないことが幸いして、実害としては部屋を荒らされたことと、たまたま交換せずにずっと保管していた聖徳太子の旧一万円札1枚のみ。

自分への危害も、大きな損害もないとはいえ、警察が帰っていったあとも腹立ちと恐怖でまんじりともせず朝を迎えた私は、朦朧とした頭で「引っ越そう」と思った。

それから一か月待たず引っ越しの日、業者さんのトラックが出て行って自分もクルマに乗り込もうとしたとき、玄関から出て来たお隣の旦那さんと目が合った。
私が小さく会釈をすると、旦那さんは何とも酸っぱそうな表情で微かに笑って頭を下げた。

うちに空き巣が入ったことを知らないらしく、私の引っ越しが自分たちのせいのように感じていらっしゃったのかもしれない。
まあ、半分はそうなんだけど。


この「空き巣騒動」の場所へ引っ越す前の5回目の家でも二段階を経て引っ越すことになった。

その一つは「こうもり騒動」だった。
息子たちの部屋へある夜、なんと、こうもりが舞い込んできた。

初めて見るその姿に顔を引きつらせ、悲鳴を上げながら階段を駆け下りて来た長男が私を呼ぶ。
二階では二男が部屋の中を飛び回る、小さな黒い影に向かってラケットを振り回していた。

私も当然テレビや図鑑などでしか見たことのない生き物に全身総毛立った。開けた窓の向こうへ追いやろうと、いつの間にか手にしていた「布団叩き」を思い切り振った次の瞬間、鈍い感触が手に伝わる。
「しまった!」と思った。
これがバットなら「ジャストミート!」と確信する手応え。


三人の真ん中に横たわった小さな黒い影を私たちは言葉もなく、しばらく呆然と見つめた。

この夜、私は息子二人に「共犯者」としての忌まわしい記憶を作ってしまった。

翌朝、用意した朝食もまともに口に運べないでげんなりしている息子たちに「引っ越します...」と、私もうなだれて呟いた。

二人は黙ったまま、でもしっかりとうなづいた。

後で大家さんに見てもらったところ、子供部屋にしていた天井裏には小さなすき間があり、そこにこうもりが巣を作っていることがわかった。
すぐ近くに神社のある小さな山があるのだが、恐らくそこから飛んで来るのだろう。
木造住宅だったので、屋根裏のどこかに経年劣化による隙間が出来ていて、そこから黒い侵入者は入り込んだらしかった。

これだけでも十分な引っ越し理由にはなるのだが、この住宅のときのお隣さんは、50代くらいの女性の整体師さんだった。
最初は、世話好きで姉御肌のサバサバした良い方だと思い、ご近所付き合いのつもりでたまに施術を受けていたが、そのうちに自分には霊能力があると言って施術中にも意味不明なことを語ったり、私にクリスタル(水晶)の購入を勧めて来たりするようになって、段々と顔を合わせるのが億劫になっていた。

今も私の手元にはそのとき断れずに買ったクリスタルが二つある。



この2回以外の引っ越しのときも思い起こしてみるに、だいたい共通するのが「侵食・侵入」のように思う。
居場所を侵されることで次の場所へ移ってきた。
それもハプニングによって即決、場所もすぐに見つかり、契約や準備もスムーズに進んで数週間のうちに引っ越せていることも、今思えばちょっと不思議な気もする。

こうして3~4年ほどのサイクルで引っ越して来たのだが、今の場所は一番長くて今年で12年目になる。
こんなに長く住んでいて、この場所にはかつてのようなネガティブな出来事の一致は何も起こっていない。

むしろ「駐車場のゴミ問題」のような好転する出来事の方が多いように思う。※記事最後に添付


引っ越す先は以前の場所より家賃が高くなっているのだが、いつも「ちょっとキツいなあ」と思いながら移り住むと、いつの間にか自分の経済力もついて来ていた。
一般的には経済力が上がるから、それに見合う場所へ引っ越すのだろうが、私の場合は確実に引っ越すと経済力があとから「待って~~」とついて来た。

やっぱり、私にとって「引っ越し」はちょっと不思議だ。

そういえばと、もうひとつ、この記事を書きながら思い出したことがある。
この場所は20年前、通りがかりに建物を見上げて、経済的自立が適ったら住みたいな~と思っていた場所であった。

あの頃から「いつか、タイミングが来たらここへおいで」といわれていたような気がしないでもない。


...誰に?って?
そりゃ「未来の私」に決まってます。





すっかり忘れておりましたが、noteを始めた頃に「土地のエネルギーと引っ越し」について書いてました。↓


今の場所へ引っ越してすぐのエピソード。
好転反応のような出来事は前回投稿したコレ。↓




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