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「梨、送ったよ」が季語

私の住む地域の特産品は梨。
しかも青い梨。

関東の赤梨に対して
こちらの有名なヤツは中途半端に緑のコレ。

見た目はこんな控えめなのに名前は「世紀」を代表しちゃう。
山形に住む知人に送ったら食べごろがわからず、仏壇にお供えされていた。
「さくらんぼみたいに熟れないから鮮度のいいうちに早く食ってくれ!」と叫んだ。

8月終わりごろから
お店というお店にがんがん並び、

地元のお母さんたちは
県外で働く子供たちや親類縁者に
狂ったように送りまくる様子はここの風物詩だ。


生産農家さんたちが収穫した
その時期の野菜や果物・花などを直に販売する
JA運営ショップがうちの近くにあって
私もよく利用させてもらっているのだが、

この時期になると目当ての品種が
「そろそろ出る頃かな?」
と、ちらちらのぞきに行く。

そこいら辺の普通のスーパーでも
梨は6~7種くらい並ぶのだが、

私の目当ては
有名な例の品種以外にも、もう一つあって

9月に入ってすぐから
せいぜい10日ほどしか出回らないコレ。

ちらりと見えるネーミング
自虐ネタが好きな県民性がのぞく。

この品種はこの地域にはない、
地元民憧れのあの「高速鉄道」のダジャレ。

青梨のシャリシャリした良い食感とたっぷりの水分量、
赤梨の甘みと香り

両方の良いとこ取りに成功した品種だ。

しかも芯の中心部によくある酸味も
ほとんどないからギリギリまでかじれる。
(なんなら芯もイケんじゃないかと思う)

市場に出回るようになって
まだ10年も経たない新参者だが
認知度とともに一気に人気も急上昇。

しかも、苗木が希少なため
販売総量も少なく、販売期間も短い。

なので「幻の梨」とも言われていた。

あの「高速鉄道」のように。

~ shinkansen ~ 一番サイズの大きいものでスーパー価格だと
1玉500円くらいかな?直売所は卸を通さないので3割くらいお得♡


瀬戸内側に住む友人に送ったら
すっかりお気に入りになってしまい、
以来、毎年送っている。
(この品種は県外にはほとんど出ないらしい)

私も今日、初物を頂きました♪

旨すぃ~♪
じゅるじゅるじゅーすぃ~♪


今年はほとんど雨が降らなかったせいもあってか、
かなり甘い。

雨が降らないと糖度は上がるが、
玉太りはイマイチらしい。
でも今日、買ったものはソフトボールくらいのサイズで
見た目も貫禄十分だと思う。

ずっしり重いし。

しかも、特産青梨に負けない水分量。

一口かじるたびに
果汁がフォークをしたたり落ちる。

まさしく果汁が泉のように…

至極である。


地元の人達にはなんだかんだで
青梨が一番人気。

たぶん、それほど馴染み深いのと、
さっぱりしているので
食後の口直しにピッタリで、
飽きがこないのだ。


秋は来たのにね?



なんてとこで今日はおしまい。


そういえば、ふと目に着いた花を買ってみた。
色取り取りで、お菓子みたいでかわいらしい。

これ、何て花なんだろう?

100円でした。



梨、たまには食べなっしー。

では また。












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