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出かけてきたよ⑥(長崎)

(夏の思い出をゆっくり綴っています)

長崎原爆資料館の後、案内板に導かれ
隣接する国立長崎原爆死没者 追悼平和祈念館へ。

回廊には、遺影が並ぶ。
ついつい、あどけない子供達の遺影に目がいく。
この頃は、写真を撮る時も緊張するものだったのだろう。
おすまし顔でおさまっている、愛らしい写真。
これが、遺影となったなんて。

突然、陽が差す。
実はこの祈念館について「下調べ」を全くしていなかったため、
地下にいながら光あふれる空間にいることに驚いた。
この追悼空間には、20万人近くの原爆死没者の名簿が収められている。

「時期が限られるんですけどねえ、ここに、きれいな虹が出るんですよ。」
床の方を指さして、館の方が教えてくださった。
虹の出現は、この館を設計された方も想定外だったそうだ。
死没者の皆さんは、虹になってこの街を再訪するのだろう。

この空間の近くに、折り紙が設置されていて
自由に折り鶴を折れるコーナーがある。
ヨーロッパからの見学者数人が、奮闘していた。

私達もそれぞれに、折り鶴を折る。
「鶴は各自お持ち帰りください」とあったが、
追悼空間に鶴でいっぱいの透明の箱があったので
その中に仲間入りさせた。

平和情報コーナーには、平和へのメッセージ・絵を残すことができる。
メッセージは10年間保管されるとのこと。
私達もオンライン、そして手書きカードの両方にメッセージを残した。

色々な言語で綴られた、平和へのメッセージ。
皆の祈りが、届きますように。

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magenta-hikari
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