りらいと

禍話の書き起こし的なことをしています。 基本は語り手の方の話された通りに書き起こしてい…

りらいと

禍話の書き起こし的なことをしています。 基本は語り手の方の話された通りに書き起こしていますが、書き起こしの都合上一部手を加えています。 ご了承ください。 禍話アーカイブはこちら https://twitcasting.tv/magabanasi/show/

最近の記事

禍話 第一夜(2)赤い女のビラ*前編

赤い女の話なんですけれども。 赤い女って結構いるんですよね。 大阪の泉の広場にも出るんですよ。 まぁ赤い服を着た女が出るっていう話があるんです。 作家の山口敏太郎さんも赤い女に付きまとわれてるんです。 それはまた別の赤い女で。 あちこちに赤い女ばっかりいるじゃねぇかって話なんですけど。 やばい…何て言ったらいいんですかね…怪人と言っていいのか、妖怪と言っていいんですか、いるんですけど。 これはまたね、そいつらとは違う、やばい話なんです。 ♦♦ 皆さんと同じくらいの

    • 禍話 第一夜(2)公園と酔っぱらい

      これはね、あのー…飲み会でね、聞いたんですけど。明るい感じで。 後半ちょっと私は怒ったんですけど、まぁそれはなぜかっていうのは後でわかるんですけど。 その…知り合いが…まぁ知り合いの知り合いで、俺は全然知らない…顔も全然知らない人なんですけど。 まぁおっさんで、良い人なんですけど、酔っ払うとなんかこう、めちゃめちゃ酔っ払っちゃうんですよ。 もう歩けないくらい。 でも人間って不思議なもんで、家までは行けるんですって。そのもう、フラフラだけど酔拳みたいなので歩いてるみたいな。

      • 禍話 第一夜(2)タクシーの夢

        私が…私が返り討ちに合った話なんですけど。怪談会で、突っ込んだら。 私よくね、突っ込むと返り討ちにあうんですけど(笑) その、ディテールの甘さとかを言うと、急に怖いのが返ってくるっていうのあるんですよ。 ま、どんな話でもいいからしろっつったんですよ。 ひとりね、どうしてもなんか「怪談がない」っていうから。 あるでしょって。変な体験とか。 もうー…なんか、ねぇ、『これはなんだろう?』くらいの話でいいからしろっつっても、しないんですよそいつが。5歳くらい年下の奴。 なんか。男

        • 禍話 第一夜(2)霊能者に相談したら

          あのー、霊能者に相談するのは良くないって話なんですよ。 あの…会社の方に伺った話なんですけど。 昔、ご家庭で、なーんかこう調子悪いことが続いたそうなんです。 なんか、お父さんが『風邪かな?』と思ったら肺炎だったとか。 なんか妹さんが『ホクロかな?』と思ったら、まぁ皮膚がんじゃないけど、皮膚のちょっと…切り取らなきゃいけないようなホクロだったとか。悪性の奴でとか。 で、おばあちゃんが転んだくらいなのに、なんかちょっとヒビ入っちゃって長期入院とか。 でなんか、「ツイてないなー

        禍話 第一夜(2)赤い女のビラ*前編

          禍話 第一夜(1)何かを潰した

          なんかほら、心霊写真ブームとかが昔あったんですよ。 みんなの頃はどうかな、みんなの頃は無いと思いますけど… うちの頃は、なんか絶対学級文庫に心霊写真の本が入ってて、みんなが見せに来るんです。 見たくない奴とかいるのに、わざわざ鉛筆とかで丸とかされて。 「ここに霊が映ってる」とか言って。 でね、一回だけうちの学校で騒ぎがありましてね、昔私のいた小学校で。 それを見せるわけですよ、本を。「ここだここだ」っつって。 あるいは、著者が発見していない霊を見つけるっていうか(笑)

          禍話 第一夜(1)何かを潰した

          禍話 第一夜(1)こっくりさん禁止の学校

          散々今までこっくりさんの話をした後で何ですけども、こっくりさん禁止の学校の話ってことで。 ちょっとまぁ、あの聞いていただければ。 よろしくお願いいたします。 まぁこれも女の子の話で、 お前どんだけもてるんだって、もてないんですけど。聞いただけなんですけど。 その子の話なんですけど。 その子、僕より10歳下なんです。 ってことは、まぁ正直こっくりさんのブームなんかとうに終わった後の世代じゃないですか。 で、高校に入った時に、あのー、生徒手帳が配られるでしょ? でまぁ結構暇だ

          禍話 第一夜(1)こっくりさん禁止の学校

          禍話 第一夜(1) こっくりさんに訊いてはいけない話

          こっくりさんとかどうでした?してましたか? うちはね、まぁちょっと年齢ばれるんですけど81年生まれなので、 ギリギリね「しちゃいけません」とかって全校集会でやっていましてね。 まじめな女の子の優等生グループが実際にしちゃってね。 鉛筆で手の甲をぶっさしちゃった、みたいな。 シャーペンですかね、使い始めの。 その子とは僕は全然仲良くないんで知らないんですけど、まぁ同窓会で会った奴とかに聞いたら いまだに手の甲がほら、芯っていうか、アレが残ってるんですって。 すげえぶっさしち

          禍話 第一夜(1) こっくりさんに訊いてはいけない話

          禍話 第一夜(1)家に幽霊がいるかどうか知る方法

          まずいきなりなんですけど、「家に幽霊がいるかどうか知る方法」って、よくネットであるでしょ。 あれね、しない方がいい。絶対しない方がいいな。 あれって、熱心な人は知ってるけど、知らない人は知らないじゃないですか。 流れというか、やり方というか。 で、女子高の話らしいんですけど、 ある時放課後にみんなで話していて、事前に何も言わずに先に「心理テスト」みたいな感じで言って、 後から「実はこれは家に幽霊がいるかどうかを知る方法でした!」なんていうドッキリを友達にしようと思って。

          禍話 第一夜(1)家に幽霊がいるかどうか知る方法