NFT写真コレクション「Multifaceted Tokyo - Open Edition」 に込めた想い
はじめに
NFT写真家の mag(@mag_cinephoto)です。簡単なプロフィールは以下です。
新たなNFT写真作品「Multifaceted Tokyo - Open Edition」についてお知らせさせてください。写真でNFTを扱う意味を考えながら制作した、個人的にチャレンジングな作品になります。この記事では今回の作品に込めた想いをお伝えしたいと思います。
コレクション概要紹介
Originとなる写真について
多面的な魅力を有する東京、銀座の街において、現実とバーチャルが曖昧に入り混じるように感じた瞬間をストリートスナップとして切り取った作品です。またこちらは世界最高難度と謳われる写真キュレーションサイト、1x.comにてAwardedをいただいた作品になります。
この写真のNFTをOriginとしてBurnすることで、CC0アートと融合させた創作写真のNFTをRedeemすることができます。
Correlation
CC0写真とCC0アートを掛け合わせた創作について
web3スペースにおいてCC0アートを展開している、偉大なアーティストの方々の作品に敬意を表しつつ、自らの写真と掛け合わせて3種類創作しました。掛け合わせる中で思いもよらぬアイデアに気づくなど、新鮮な驚きとともに形にさせていただきました。
これらの作品は、Originとなる写真、CorrelationのNFTを1枚Burnすることで1枚Redeemすることができます。
Immersion
後述しますが、こちらは NFTアーティスト phoさん(@photonisdead)のCC0アート作品「Spiral」と掛け合わせた作品になります。
Dissolution
こちらはtjoさん(@0xTjo)のCC0アート「BLeU」と掛け合わせた作品になります。
Apparition
こちらはXCOPYさん(@XCOPYART)さんのCC0アート作品 DISCONNECT と掛け合わせた作品になります。
コレクション制作における背景や想い
制作のきっかけ
本作品は2022年12月末頃から2023年年初にかけて巻き起こったNFTのOpen Edition、そしてChecks VV Edition、Proceed w/ Caution, Nyan BaloonなどがBurn&Redeemで大きな注目を集めたことが制作のきっかけとなっています。
CC0との出会い
またphoさんのSpiral Contestという、応募総数1000を越えるCC0アートを用いた再創作のコンテストに参加したことで、CC0ライセンスのアートがもたらすムーブメントやエネルギーに強く魅力を感じたことからもインスピレーションを得ています。
実際に創作に参加してみてより魅力を実感したCC0という存在。アーティストの方のCC0化するに至った想いのコメントを引用します。
phoさん
tjoさん
XCOPYさん
読む中で、CC0というライセンスに魅力を感じ、そしてアートを創っていこうというエネルギーというか、推進力がコメントにこもっていることを感じました。
CC0という一見自らの著作権を放棄しているように見える存在も、web3というスペース上ではむしろ創作を促す原動力になり、アーティストの存在感を強める存在になっているという事実にも面白さを感じました。
制作コンセプトの検討
こちらを踏まえてコンセプトを考えました。今回の創作は、CC0がもたらす創作の自由と、web3やNFTがもたらしてくれた繋がりが無いと生まれていなかったと感じています。
例えば 夕凪さんや久〆さんといったアーティストの方とのコラボレーション作品。わふくプロジェクトの写真による二次創作作品。自分自身の中にある表現を拡張し、チャレンジする機会を与えてくれたのは、web3やNFTという共通の関心事から生まれた直接的で偶然性の高い繋がりでした。
そしてその関係性はNFTがなければ自分にとっては存在しない。つまりその関係性をNFTのBurn & Redeem という仕組みに載せ、ブロックチェーンにトランザクションとして刻み込む形で表現することを試みています。この仕組みにおいては写真はOriginとして捉えられる。創作の源泉という意味において、web3やNFTにおいて必須のものとして表現しています。
また同時にOriginとなる写真もCC0に設定することで、写真そのものを創作のきっかけにしていただく。そんなムーブメントの連鎖の一部に自分の作品が位置づけられることを願っています。
List について
ホルダー様やお世話になった方々向けに感謝をこめたディスカウントを含めたAL Pre-Saleと、Public Saleの2段階でListさせていただきます。
AL Pre-Sale
2/15(水) 21:30 JST ~ 2/17(金) 20:00 JST
0.01 ETH/枚(max 20mint)
※AL設定の都合上、ゆとりのある上限数としています。
Public Sale
2/17(金) 22:30 JST ~ 2/19(日) 22:30 JST
0.015 ETH/枚(mint枚数無制限)
Burn & Redeem
2/15(水) 21:30 JST ~ 2/26(日) 22:30 JST
※AL Pre-Sale開始からPublic Sale終了後1週間後まで実施可能
Burn & Redeem について
今回のNFT作品ではManifoldによるBurn & Redeemという機能を利用しています。
Burn & Redeem とは、ミントしたNFTをBurn(焼却)してブロックチェーン上から削除することで、新たなNFTをRedeem(償還)することができる機能になります。(詳細はManifold公式ドキュメント参照)
Burn & Redeem イメージ図は以下の通りです。OriginとなるCC0写真のNFTを1枚 Burnすることで、CC0アートと掛け合わせて創作した写真のNFTのうちいずれか1種類をRedeemできます。Redeemできる創作作品は3種類あります。全ての作品を所有したい場合は、BurnするNFTを4枚mintする必要があります。
Correlationや3種類のRedeemできる作品(Immersion、Dissolution、Appariation)の各種mintやBurn&Redeemは、ManifoldのCurateページからアクセスできます。https://www.curate.page/t/multifaceted-tokyo-oe
OpenSeaのリンクはこちらです。https://opensea.io/collection/multifaceted-tokyo-oe
おわりに
長々書いてきましたが、CC0によってパブリックドメインとなった写真がどう意味づけられるのか、挑戦的な試みだと感じています。ただ率直に、作品を見てくださる方にとって作品そのものを楽しんでいただくのと同時に、新たな創作のきっかけになり、web3やNFTの盛り上がりの一助になっていくと嬉しいなと思っています。
今後もweb3やNFTという文脈における、写真という表現の可能性を探求していければと思っていますので、よろしくお願いいたします。
最後まで読んでくださりありがとうございました!!このnoteが良いなと思った方は、良かったらRTやいいねで拡散していただけると嬉しいです!!また疑問点や気になることなど、お気軽にご連絡ください!
脚注
(※1) CC0:著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを意味する。他者は著作を著作権による制限を受けず、自由に、作品に機能を追加し、拡張し、再利用することが可能となる。
各作品のリンク一覧(再掲)
コレクションの一覧ページ: https://www.curate.page/t/multifaceted-tokyo-oe
Correlation:https://app.manifold.xyz/c/multifaceted-tokyo-oe
Immersion:https://app.manifold.xyz/br/multifaceted-tokyo-oe-immersion
Dissolution:https://app.manifold.xyz/br/multifaceted-tokyo-oe-dissolution
Apparition:https://app.manifold.xyz/br/multifaceted-tokyo-oe-apparition
Appendix
ご参考までに、今まで自分のNFT活動に関するnoteリンクを掲載させていただきます。ご興味ございましたらあわせてご覧ください。
読んでくださりありがとうございます! サポートもありがたいですが、 スキやコメント、フォローいただけると執筆の励みになります!