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NFT ART TOKYO に展示するNFT写真作品「Wormhole」に込めた想い

はじめに

mag ( @mag_cinephoto ) です。簡単なプロフィールは以下です。

この度、NFT写真家であるさわこさん (@SawacoNakagawa) から貴重な機会をいただき、9/29(木)に行われる NFT ART TOKYO のNFT写真家のグループ展示に参加させていただくことになりました。本当にありがとうございます!

当日は合同展示やグッズの販売や配布、そしてNFT写真の活動をしている写真家を紹介するパンフレットの無料配布などを行う予定です。

また個人的にチャレンジとなる展示企画として、当日現物で展示しているNFT写真作品をリアルタイムでリストし、オークションを実施させていただきます。

このnoteでは、今回のグループ展示の概要、個人で展示・リストする作品に関する想いについて書かせてください。

NFT ART TOKYOでのグループ展示の概要

冒頭でも触れましたが、NFT写真家さわこさんの声かけにより、NFT写真のグループ展示に参加させていただくことになりました。こちらの展示を通じて、NFT写真の認知の拡大や、価値を感じて頂くきっかけになれるよう尽力したいと考えています。

当日はさわこさん( @SawacoNakagawa )、いすむさん(@isumuphoto)、magの3人が在廊します。

内容は以下のようなことを考えておりますので、当日会場にお越しの方は是非お立ち寄りください!

  • NFT写真の活動をしているNFT写真家を一覧できるパンフレットを限定100部無料配布

  • 各写真家による写真がプリントされたウォールデコキャンバスの販売

  • 各写真家によるポストカード配布

  • 各写真家による展示、来場orホルダー特典の配布

今回の展示に携わることを通じて、NFT写真に価値を感じてもらったり、楽しんでもらったりする機会につながればと思っています。

その中の自分のチャレンジとなる展示企画として、僕が当日現物プリントして展示する作品をNFTとして同時にリスト・オークションを実施させていただきます。

作品名は、多面的な東京の魅力を見出す「Multifaceted Tokyo」コレクションの 1/1 バージョンの1作目、「Wormhole」です。

展示+オークション作品の概要

今回の作品にはWormholeというタイトルを付けました。ブラックホールなどと同様、SF映画で取り上げられる、時空のある一点と別の点をつなげるトンネルのような概念・ワームホールという名前をこの瞬間に付けました。

こちらの作品を通じて、日常に潜む現実とバーチャルが曖昧に入り交じるような瞬間に想像を巡らせたり、好奇心をもって世界を見つめる楽しさを伝えられたらと思っています。

Wormhole

A wall surface of a building that I found while taking a snapshot of Tokyo. The overlapping curves and straight lines of the pattern reflected on the wall. Randomly laid figures. The geometric and complex image gave me the impression of distorting space-time and gravity. It was as if I was floating in a wormhole, jumping through time and space, away from reality like in science fiction.

東京をスナップしているときに見つけた、とあるビルの壁面。壁面に反射した模様が織りなす曲線と直線の重なり。ランダムに敷き詰められた図形。幾何学的で複雑なイメージに、時空や重力が歪むような印象を覚えた。それはSFのように現実から離れ、時空を飛び越え、ワームホールの中を浮遊しているような感覚。

Wormhole | Foundation

作品のリスト形式は以下の通りです。

  • Platform: Foundation

  • Chain/Contract: ETH / 独自コントラクト

  • List Date: 9/28(水) 22:00(JST) / 9:00(EDT)

  • List Style: オークション形式

  • Start Price: 0.15ETH~

また、オークションの落札者にはNFT ART TOKYOで展示している現物のメタルプリント(A4サイズ・約1万円相当)をお送りさせていただきます。

メタルプリント
サインも刻印してみました

Multifaceted Tokyoに込めた想い

ここからはコレクションや作品、展開形式について考えたことや込めた思いを綴らせてください。

まずMultifaceted Tokyoについてですが、コンセプトや経緯については、エディションとして展開したときのnoteに綴っています。

NFT写真エディション「Multifaceted Tokyo」に込めた想い | note

ただ上のnoteは4000文字以上の長文になりますので、コレクションのコンセプトを抜粋させていただきます。

東京という非日常な空間に身を置いたときに好奇心や想像力が感化された瞬間は何だったのか。それは現実とバーチャルが曖昧に入り交じるような、想像力を働かせる余白のある瞬間でした。このコレクションをきっかけに、東京という街の魅力の片鱗とともに、街のまだ見ぬ瞬間に目をこらす好奇心を見つけるきっかけになることを願っています。

このコレクションの発展とあわせて自身を発展させ、その過程を通じてNFT写真の可能性を見出すことで、NFT写真のコミュニティの発展や普及に貢献していきたいと考えています。

Wormholeに込めた想い

今回mintした作品は、東京の浅草に出向き、1日かけて1000枚以上のストリートスナップをした写真の中から、自分の中で特に強烈に印象に残った一枚を選びました。

こちらは世界で最も厳格な審査性写真投稿サイト、1x.comにてpublishもされています。そこからより個人的にブラッシュアップをかけたものをNFTとしました。

ビルの壁、反射が重なることによる複雑な幾何学的な模様、抽象的な印象が、現実の時空を飛び越え、ワームホールの中を浮遊しているような感覚を感じたことに、強く好奇心を感化され撮影しました。

ただタイトルとして「Wormhole」とつけていますが、これは自分が見出した、この瞬間における一つの解釈だと考えています。もしかすると鑑賞頂く方々にとって別の感覚を覚えるかもしれません。でもそれで良いのだと思っています。

あくまでこちらの作品はきっかけとして、世界を好奇心を持って見つめることで、新たな美を見つけられることを伝えられたらと考えています。

1/1とエディションで同じコレクション名にしたのはなぜか?

もともと、「Multifaceted Tokyo」はエディション(1作品複数mint、ERC-1155形式)という形式で展開していました。お陰様で4作品x10エディションは完売、二次流通も3件成立しています。

しかし今回の「Multifaceted Tokyo」コレクションはERC-721形式、1/1での展開となります。もしかすると、エディションと1/1とでなぜ同じコレクション名にしたのか、疑問に思われる方々がいらっしゃるかもしれません。

その理由としては、「Multifaceted Tokyo」というコンセプトが、自分にとってまだ発展途上の継続して模索したい思想の根幹であり、今後様々な展開をさせていきたいと考えているからです。

1/1とエディションそれぞれの作品について、クオリティに違いはつけておりません。エディション一枚一枚についても、1/1と同等の気持ちで作品にしています。あくまで自分としては展開方法の違いという位置づけで考えています。

例えばエディションでは丸の内というエリアをテーマに、4枚同時に組写真のような形式で展開しました。また今回の「Wormhole」は1枚の瞬間に没入してもらえるように、1/1として展開したい気持ちがありました。作品に適応した展開形式を選択した形になります。

エディション形式では、丸の内という都市をテーマに組写真として展開した

約10ヶ月のNFT写真の活動を通じて、展開の方法には様々な形式があることを学んできました。それぞれで魅力可能性を感じていますし、楽しみ方や味わい方があると考えています。今後も新たな展開の仕方が出てくるかもしれません。

それらを試行錯誤して咀嚼し、自身の成長や変化もコレクションに織り込んでいき、「Multifaceted Tokyo」というコレクションの世界観を拡張させていけると良いなと考えています。

NFT+現物のメタルプリントという展開形式にいたった経緯は?

今回グループ展示という貴重な機会をいただき、1/1やエディションというNFTとしての展開形式だけでなく、現物のメタルプリントという展開をコレクションに織り込み、拡張するというチャレンジをさせていただきました。

なぜNFT+現物のメタルプリントという展開形式をやろうと思ったのか、理由としては「NFT写真を楽しむ」という体験の拡張をすることが、NFT写真の盛り上がりにつながるのではと考えたからです。

僕はもともと、NFT写真においては現物をプリントすることをあまり考えてこなかった人間でした。ですが今回グループ展示の機会をいただき、現物を含めて考えてみるという観点でNFT界隈を見てみました。

そこではNFTの作品を起点に、グッズ販売や展示など、現実・フィジカルの領域に影響を及ぼしている事例がいくつもありました。NFTを通じて味わえる体験がバーチャルに限らず、フィジカルにも広がっていく流れ。NFTの影響が現実ににじみ出てくる活動はシンプルに素敵だと感じました。

そんなことを考えているうちに、NFT写真も、バーチャルだけではなく、フィジカルでも味わうという楽しみ方もあるのでは?と考えを改めていくようになりました。バーチャルだけではなくフィジカルでも、NFT写真の楽しみ方の選択肢が増えていくことは、NFT写真界隈の普及や発展につながっていくと考えたのです。

そこで、NFTと合わせてプリントを付随させ、展示もすることにしました。自分の愛用しているカメラメーカーであるFUJIFILMのプリントの一種、ウォールデコのメタルプリントで作品をプリントさせていただきました。

紙よりもコストの高いメタルプリントを採用したのは、1/1に見合うような強度を持たせたかったということと、作品の硬質な雰囲気にメタルという素材がマッチしていると考えたからです。

強度・作品の質感とマッチしていたためメタルプリントを採用

今回の作品のオークションStart Priceには、こちらのメタルプリント費用(約1万円相当)は含めておりません。あくまで自分の現状のNFT 1/1作品のFloor Priceを設定させていただきました。

それは興味を持って作品・個人的なチャレンジを信じてくださった方に報いたいという気持ちと、バーチャルでもフィジカルでも、作品を味わってもらうきっかけを持ちやすくしたいという気持ちを込めたからです。

今後の作品に関して、プリントと同時に展開する際のStart Priceについては、別途検討しようと考えています。今回の展示作品を通じて、NFT写真の盛り上がりにつながればと願っています。

現状のNFT写真に対して感じていること

ここまで長々作品や展開形式について書いてきましたが、最後に個人的な現状のNFT写真界隈に対して感じていることを書かせてください。

現状、NFT写真、特に日本国内での動きを見てみると、少しずつ活動している方や注目度が高くなっているものの、盛り上がりとしてはまだまだ道半ばだなと実感しています。

現状、自分の予想の範囲で考えていることとしては、まだまだNFT写真に価値をどう見出せるのかがわからなかったり、味わい方や楽しみ方が開拓されきっていなかったりするのかな?ということを感じています。

僕自身にも銀の弾丸のような答えはなく、NFTを通じて写真という作品を展開することについて、日々自問自答をしながら活動しています。そんな現状ですが、自分がNFT写真をできることは何かを考えたときに、以下のようなことを考えています。

  • NFT写真の活動を継続的に実施し、作品を作り続けていくこと

  • NFT写真の展開の可能性を模索していくこと

  • NFT写真に関する価値の見出し方、楽しみ方、味わい方を発信していくこと

地道な活動になると思いますが、NFT写真の界隈の認知や発展につながるよう精進していきたいと思ってます。また今回の展示を通じて、願わくばNFT写真により価値を見出し、楽しむ文化を醸成していくきっかけにつながっていくと良いなと思います。

おわりに

ここまでnoteを読んでくださりありがとうございました!改めまして、今回の展示の企画は本当に貴重だと思っています。僕自身の活動はもちろんですが、NFT写真界隈に関する今後のことなども含めて、当日はできるだけ足を運んでくださった方とお話できるといいなと思っています。

これからもNFT写真の盛り上がりに少しでも貢献できたらと思います。当日はよろしくお願いします!このnoteが良いなと思った方は、良かったらRTやいいねで拡散していただけるととても嬉しいです!!

読んでくださりありがとうございました!

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