見出し画像

NFTクリエイター・夕凪さんとのイラスト/写真でのコラボ作品に込められた想い

はじめに

mag( @mag_cinephoto )です。日常に潜む美を日々探して写真を撮っているNFT写真家です。以下、簡単なプロフィールです。

この度ありがたいことに、NFTクリエイターの夕凪さん( @unagi189_eth )と一緒に、イラストと写真でコラボ作品を作成させていただきました!

夕凪さんの簡単なプロフィールは以下です(改めて書くと実績がものすごい…!)

  • 撮影された写真をベースに線画トレスを制作・着彩するスタイルで作品制作を行うNFTクリエイター

  • 主に日本の都市や大きな建造物をモチーフにして作品を制作

  • Foundation 23作品 / Opensea 7作品 / Anifty 51作品 SOLD

今回のコラボを通じて、新鮮な表現に立ち会うことができましたし、NFTの可能性を改めて感じることができました。非常に貴重な機会だったと感じています。

このnoteでは、今回のコラボの概要、実際の制作過程や想いについて書かせてください。

コラボ作品について

今回のコラボは2作品あります。線画トレスの技法を用いて制作された「Walk Home Together」、写真そのものの雰囲気を活かして制作された「Fleeting Snow Night」です。

今回のコラボ作品のList形式はどちらの作品も以下の通りです。同時リストとなります。

  • Platform: Foundation

  • List: 8/13(土)22:00(JST) / 9:00(EDT)

  • Start Price: 0.2 ETH ~

またどちらの作品についても、bidいただくと夕凪/magそれぞれの特典がついてきます。線画・写真どちらの過程も楽しんでいただけるかと思います。

Walk Home Together: 夕凪さんのコレクションからList
Fleeting Snow Night: magのコレクションからList

コラボに至った経緯

ここからは今回のコラボに至った経緯から、実際どんな形で制作していったのかを書いていきたいと思います。

遡ること半年前の2022年2月、もともと自分が夕凪さんの作品に心打たれていた中、恐れ多くも勢いでコラボをお願いしたことがきっかけでした。

夕凪さんの作品を構成する緻密な線画トレスはもちろん、何気ない日常風景をモチーフに、それを美しく作品に昇華されていることに感動していました。

また自分の写真を撮るテーマとしても、「日常に潜む美を見出す」という、日常に好奇心を持って目を向けるというスタイルだったということもあり、夕凪さんの作風に共感するところがありました。

そんな背景から、半ば勢いで夕凪さんにDMさせていただき(とてもドキドキしましたが笑)、快くOKをくださりました。お互いの制作スケジュールの兼ね合いでお披露目がこの時期となりましたが、こうしてコラボが形になったことが本当に嬉しいです。コラボくださった夕凪さんには感謝しかありません!!

コラボ作品制作の流れ

流れとしては、まず自分が撮った写真を夕凪さんに選んでいただき、そこから自由に作品にしていただくという形での制作でした。

一見シンプルですが、ある瞬間に対する2人の解釈が含まれる、意外性が生まれる形式だったなと感じています。

撮った写真については、事前に夕凪さんから「こんな雰囲気で…」とご要望があって撮ったわけではなく、自分が夕凪さんの作品を見て感じた印象から自分なりに想像を膨らませながら撮影しました。

そのためお互いがそれぞれある瞬間に対する解釈をそれぞれで考えて制作する形となったので、とても新鮮な印象の作品になったと感じています。

夕凪さん作品にある海辺の街並みをイメージしながら、千葉県鴨川市の太海漁港で撮影
夕凪さんの雪の作品のイメージから、千葉県千葉市の一年に一回あるかないかという雪夜を撮影
選んでいただいた写真から線画トレスを用いて制作
写真の雰囲気を尊重いただきつつイラストを制作

そして完成…。最初に見せていただいたときは息を呑み、気がついたら何度も眺めている自分がいました。またDescriptionは僭越ながら自分が担当しました。どちらの作品にも、何気ない日常の情景に対するそれぞれの解釈が、作品に込められています。仕上がった作品を見たときの新鮮な印象や感動が、うまく伝われば良いなと思いながら書かせていただきました。

Walk Home Together

Walk Home Together

Winter, February 2022, at the fishing port of Futomi in Kamogawa City, Chiba Prefecture, Japan.
The houses of the fishing port are crammed together on a small hill.
A path stretches between them in an S-shape.
It would be a way home for the people who live there.
The pale light of dusk, the presence of people, and the nostalgia it evokes.
Let's walk home together.

2022年2月の冬、千葉県鴨川市の太海漁港。
小高い丘にひしめき合う漁港の家々。
その合間をS字に伸びる小道。
それは住む人々にとっての帰り道だろう。
夕暮れの淡い光、人の気配、呼び起こされる郷愁。
一緒に帰ろう。

Fleeting Snow Night

Fleeting Snow Night

Winter, February 2022, an alley in Chiba City, Chiba Prefecture, Japan.
A heavy snowfall, which is rare in this region, occurs only once a year or so.
The snow continues to fall silently but vigorously.
The everyday life turned into the extraordinary.
But the snow will stop in the morning.
Walking through the fleeting snow night.

2022年2月の冬、千葉県千葉市のとある路地。
この地域では珍しい、1年に1回あるかないかの大雪。
静かに、しかし勢いよく雪は降り続く。
非日常に転じる日常。
ただその雪も朝には止んでしまうだろう。
儚い雪夜を歩く。

コラボを振り返ったときの会話の抜粋

作品が一通りできたあとに夕凪さんと打ち合わせも兼ねて、制作について会話したのですが、話した内容からとてもコラボの醍醐味を感じたので一部抜粋して書きたいと思います。

mag「普段はファインダー越しに見えた情報だけで構図を考えている。だけど夕凪さんの作品をイメージしながら写真を撮ろうとしていたときは、ファインダー越しにキャラクターの気配というか、見えない誰かを想像しながら構図を定めて写真を撮っていた気がする」

夕凪「自分で撮った写真をもとに制作する時は、写真をトリミングすることを前提にしている。写真家として活動している方の写真を使って制作することは初めてだったし、ある種作品として成りたってる写真をトリミングせずに制作するのは難しく新鮮だった」

どちらもコラボを通じて、普段のやり方から変化が加わっているようでした。このような話ができたこと自体が貴重な経験だと思いましたし、お互いの普段取らない手法や解釈が作品にも反映されていると感じています。

コラボを通じてmagが感じたこと

NFTによって、創作ジャンルごとの垣根がとても低くなっている、ボーダーが溶けてきていると感じています。イラスト、写真、音楽など、組み合わせは色々ありますが、いざ交流しようとしても既存の仕組みでは難しかったと思います。

しかしNFTに関わるクリエイター同士ということで、ジャンルの垣根を越えた交流やコラボレーションが起きやすくなってるのではと感じます。自分もNFTに携わる前はイラストレーターの方とコラボ作品を作ろうと思い至らなかったなと思います。

ですので自分の最初のコラボを夕凪さんとできたことは、自分が創作のジャンルを越えようと思った第一歩としてとても大切な位置づけになっている気がしています。そういう意味でも、コラボOKしてくださった夕凪さんには感謝しかありません。

夕凪さんからのコメント

今回のコラボについて、夕凪さんからもコメントをいただきました!

以前にもトレース目的で写真を提供していただいた事はあるのですが、今回のコラボレーションのように作品の背景用として写真をいただくのは初めての事です。 既に作品として成立している写真をベースに、その雰囲気を極力壊さずコラボレーション作品として新たな生命を吹き込む事に苦心しましたが、貴重な経験をさせていただいたと思います。 そして、フォトグラファーとイラストレーターのコラボレーションとしては異色の作品になったと思います。ぜひ隅々までご覧いただきお楽しみいただければ幸いです。

おわりに

冒頭でも書いたとおり、今回のコラボを通じて、個人としても写真に閉じない発想というか、創作の幅が広がったと思います。今後も精進していきたいなと感じています。

改めてコラボをしてくださった夕凪さん、ありがとうございます!!今回のコラボ作品から何かを感じてくださることにつながったらとても嬉しいなと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!!このnoteが良いなと思った方は、良かったらRTやいいねで拡散していただけると嬉しいです!!

読んでくださりありがとうございます! サポートもありがたいですが、 スキやコメント、フォローいただけると執筆の励みになります!