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マフィス新保育体制スタート! 保育事業統括部長にキャリア30年の浮田先生を迎え、「主体性を育む」保育に拍車をかける

ママと家族のためのシェアオフィス・マフィスでは、これまでも「子どもの個性を尊重し自分らしさを引き出す」を保育理念とし、2014年から0〜5歳のお子さまをお預かりしてきました。

今年10期目を迎え、保育体制により磨きをかけるべく、幼保で30年以上のキャリアを持つ浮田文明先生を保育事業統括部長に迎えました。

これまでの理念は踏襲しつつ、保育体制として具体的にどのようなアップデートがなされるのか。マフィス代表・高田麻衣子と浮田文明先生に話を聞きました。

<人物紹介>
浮田文明/鹿児島県出身。実家の学校法人が経営する幼稚園にて担任〜園長まで約20年経験。その後、上京し大手保育事業会社が運営する保育園の運営管理や新規開設の業務を10年経験し、2022年オクシイに入社。現在は保育事業統括部長兼、マフィス北参道施設長を務める。趣味はマリンバやピアノなどの楽器演奏と、サッカーや野球、スキーなどのスポーツ。

人間形成の土台となる時期の子どもたちに、マフィスが育みたいこと

___浮田先生を保育事業統括部長に迎えられた経緯をお聞かせください。

代表 高田麻衣子(以下、高田):まず、マフィスでお子さまをお預かりするにあたって、「子どもの個性を尊重し、自分らしさを引き出す」という保育理念に基づいた運営をより強化したいと思っています。

これからの時代を生き抜くことを考えた時、子どもたちに最も必要な力とは「自分にとっての『幸せ』をいかに獲得していけるか」だと思います。

「勉強ができる」「いい会社に入れる」という価値観だけが通用する時代ではありません。

そのために、未来ある子どもたちには自己肯定感を高くもち、自分の「好き」を認められる土台を、しっかりと育んでほしいと常々思っています。

そう考えると、マフィスでは子どもたちの人格形成や人間性を育む、最も大切な時期にお預かりしているので、こちらが決めたカリキュラムに沿って子どもたちを日々かかわるのではなく、一人ひとりの成長に合わせて寄り添いたい。

子どもたちがやりたいことを自由に選んで、のびのびと見守れる体制を取りたい。

これまでも同じ想いで続けてきましたが、規模が拡大すると共に環境や保育士のスキルによってばらつきが生じてしまっていたので、改めて経営側として体制を整え直すことにしました。

マネージメント体制を整え、現場の保育者たち自身ものびのびと保育に専念できるよう、幼保共に経験豊富な浮田に保育統括部長として参画してもらうことになりました。


一人ひとりに合わせた、成長・発達を促すための「日課」とは

__実際に浮田先生はどのような保育を考えていらっしゃいますか?

浮田文明先生(以下、浮田):マフィスの保育理念からも通じるものがありますが、「子どもの主体性を育む保育」を行っていきたいと考えています。

子ども主体の保育をするためには、まず、子どもとの愛着関係を築くために特定の大人が、子どもたち一人ひとりに合わせた「日課」を設定して、応答的かつていねいに寄り添うことからスタートします。

保育者は子どものありのままを受け入れた上で、興味関心を引き出せるように、見通しを持ってていねいにかかわることが大切です。

簡単そうに聞こえますが、保育現場には常に複数の子どもが目の前にいますので、子どもたちを同じタイミングで動かそうとしてしまったり、大人が自分の価値観で勝手に善悪を判断して、つい口を出してしまったり…と、大人主体になりがちであるため、これをどこまで徹底できるかということが重要になります。

『特定の大人との愛着関係をしっかり築くこと』は、子どもの安心感につながり、遊びや生活を保障します。

また、『応答的かつていねいに寄り添うこと』は、子どもの気持ちに寄り添いしっかりと応えてあげることで、子ども自身がそのときの感情を認識しやすくなり、コミュニケーションの基礎を作ることができます。

『日課』は一人ひとりが快適に1日を過ごすための『遊びと生活』の流れを示しますので、とても重要なものと捉えています。作成にあたっては、成長・発達状況はもちろんのこと、ご家庭での生活状況も踏まえ作成します。

そういった意味では、保護者の方との情報共有やコミュニケーションはとても重要で、日頃から緊密な関係を築くことも大切です。

また、1年間同じプログラムで進めるのではなく、その子どもの日常に寄り添いながら、成長・発達を促すためのリズムをどう作っていくか。ここの見極めをどうするかが、保育者としての腕の見せ所です。


成長・発達や指導計画等を共有する「アセスメントミーテイング」

__ご家庭との連携は、具体的にはどのようになるのでしょうか?

浮田:今年度から「アセスメントミーティング」を導入しました。一人ひとりの成長・発達の様子を毎月話し合い、定期的なスパンでご家庭と連携し、共に育ちを支えることを目的としています

マフィス北参道は、0歳〜3歳までのお子さんをお預かりしているので、その時々の発達の様子と、3年間のスパンの中でどういった育ちを支援していくかのすり合わせをご家庭と行っていく予定です。
 
高田:3歳までマフィスに通っていただけると、それぞれの子どもたちのこれまでの成長過程や性格もしっかり理解しているので、「こういった教育を大事にしている園が向いている」「インターが向いている」など、3歳以降の進路先も提案できるようになります。

せっかくマフィスに通っていただいたなら、その後も子どもたちの個性を尊重していける保育先を選択してほしい、というのが私たちからの切なる願いです。

__わが子のことをこれだけ一緒に考えてくれる味方がいる、というのも大きな支えになりますね。
保育の大ベテランである浮田先生から見て、マフィスのポテンシャルをどこに感じていますか?

浮田なによりも親御さんが近くにいて保育できる環境というのは、あまり聞いたことがなかったので最初は衝撃的でした。

ご家庭と園が上手く連携を取ることが、子どもにとってすごくいい環境になりますから。

__子どもにとっても親御さんにとっても、適度な距離にいれるというのは何よりも安心ですよね。

高田:そうですね。あと、マフィスを選んで来てくださっている方々は、みなさん子どもを中心に考えて仕事環境を整えていらっしゃるので、「子どもの主体性を育む」といった方向性についても共感を得やすいです。

また、企業主導型保育園ですので、認可保育園では対応できないこともマフィスだとていねいに対応できることはたくさんありますので、そこもメリットに感じていただけるかと。


『協同的な対話による学び』につながるために必要な「ていねいな保育」とは

__浮田先生が考える「就学前の子どもたちに育ってほしいイメージ」をひと言でいうと?

浮田:ひと言でいいますと「協同的な対話による学びができる子どもたち」です。友達同士で協力して何かを作り上げていく、しっかり対話をする中で学びが生まれていく

抽象的になってしまいますが、こういった力が小学校以降のアクティブラーニングにつながっていくので、子どもたち同士が協力し、対話して活動の幅を広げていくためにも、子どもの主体性が必要になってきます。

__子どもの主体性を育むために、具体的にはどのようなかかわりになるのでしょうか

浮田まずは「ていねいな保育」が重要です。

保育者の専門性として「ていねいな保育の基本」について書かれた文献があるのですが、その中でも特に「子どもの気持ちを尊重する」、「考えながら『見守る』」、「指示語や否定語、禁止語をひかえる」、「子ども自身が感情をコントロールする力を信じる」、この項目は保育スタッフには徹底して伝え続けています。

__家庭でのかかわりも同じことが言えますね。ただ、「子どもの気持ちを尊重する」と「子どものわがままを受け入れる」この違いがどうしてもわからなくなります。

浮田わがままの先にある、本音に寄り添うことが大切です。

わがままも感情表現の一つで、その本質をしっかりと見極めていくことが重要です。こうした保育をめざすために、園では少人数での研修を定期的に行います。
1回の研修では理解や浸透が図られないので、繰り返し行っていこうと考えています。

高田:よい保育をしていると、同じ志をもった仲間が集まってくれるので、そういった意味でもていねいな保育の徹底と、発信を続けていきたいと思っています。

__これからのマフィスの保育に目が離せませんね。引き続き発信してまいりましょう。本日はありがとうございました。


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