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雑談でココロを盗め

高齢者の介護施設や、障害者の訪問介護などで
介護の仕事をしています。

10年やってきてますが、ずっと心がけていることがあります。


雑談すること


介護は「忙しさ」「何を話していいかわからない」

といった理由から、少しの会話だけになってしまう方も多いように見受けられます。


利用者さんから「信頼を集めるような人」の共通点として、

”なんでもないような”、”たわいもないような”話
を沢山しているような気がします。


「あの人って、こんな仕事してたんだって」
とか

「あの人って、実はこんなことを言ってたよ」

といった、その人の「人となり」「本音」などを拾い上げてくれる。


昨今、国も介護人材の不足を懸念しており、
生産性向上」の名のもとに介護ロボットやICT(情報通信機器)
の介護事業所への普及に力を入れています。


「無理、無駄を省いて、効率的に仕事せよ」ということです。

これ自体、ぼくは賛成です。


なぜなら、人手が足りないからです(笑)

ぼくは、「介護現場の効率化」は避けては通れないと考えています。


しかし、省いてはいけない”無駄”なこともあるとも感じています。


それが雑談。


忙しい現場では、ダラダラと利用者さんと話をしていると、、、

「なに、のんびり話なんかしてんのよ。さっさと次の仕事やって!」


なんて言われることもあるかもしれませんね、、、(笑)


うん、たしかに状況によるので、
状況判断は大事ですけど、

利用者さんも、なんでもない会話って楽しいみたいですよ。


ちょっと心がほぐれたり、
本音を漏らすことができたり


人間は、人の間(あいだ)って書きます。

人と人の間で生きるのがヒトです。


人生の悩み事のほとんどは人間関係。


それくらい、人と人のコミュニケーションが
人生の大半をしめていて、

そのコミュニケーションを豊かにすることこそが、
楽しい生活を作るための重要ポイントなんだと思います。

だとしたら、
雑談のようなコミュニケーションが楽しければ、
利用者さんの生活も楽しくなる。

介助者だって、楽しい話ができれば楽しくなる。


実は、「雑談」ってちっとも無駄ではないんです♪


むしろ、「積極的に雑談」して、
利用者さんのココロを盗んでしまうくらいの気持ちで
相手に関心を示していけば、お互いの距離も縮まります。


とはいえ、楽しい雑談のためには、
やみくもに話をすればいいわけでもないので注意が必要です。


・あいさつのついでに、何かほめてみる(服とか表情とか)
・基本的に「聴き役」になるべし。
・明るい雰囲気をキープする(笑顔など)
・利用者さんが話したい話を話題にする。
・以前より”良くなってること”をほめてみる。
・相手の話を否定したり決めつけたりしない。
・ネガティブな話の場合、気持ちに共感を示し、いたわるような表情にする。
・暗い話の場合、逆転の発想でポジティブな面も探してみて話してみる。


列挙してみると、こんな点に気を付けてみてはどうでしょうか。



「今日、いつもより顔色がいいですね。いいことでもありました?」

「へえ、その時ってどんな工夫をしたんですか?」

「そんなことがあったんですね、、、辛かったでしょうね」

「お肉が堅かったんですね。でも噛む力がちゃんとあるから気付けたんですよね。堅いお肉は残念でしたけど、まだまだお元気で嬉しいです」


雑談も意識してみると、
利用者さんのことを知るきっかけにもなり、
ココロを開いてくれるきっかけにもなる。


どんどん、無駄話をしよう~♬



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